<第I編 動的制御のための非共有結合性相互作用の探索> |
第1章 ソフトマテリアルとしてのタンパク質・ペプチド(三原久和,中村聡,小畠英理) |
1. はじめに 3 |
2. 極限環境微生物に由来する機能性タンパク質 4 |
2.1 好熱性微生物に由来するアミノ酸生合成系酵素 4 |
2.2 好アルカリ性微生物に由来する多糖加水分解酵素 6 |
2.3 極限環境微生物タンパク質研究の将来展望 7 |
3. ユニット連結による高機能タンパク質材料の創出 9 |
3.1 疎水性分子認識タンパク質材料 9 |
3.2 耐熱性タンパク質材料 10 |
4. ペプチドナノ組織化構造体 12 |
4.1 ファイバーペプチドのデザイン 12 |
4.2 構造相補的に組織化するペプチドファイバー 12 |
4.3 ペプチドファイバーの機能化 13 |
第2章 疎水ポルフィリン組織体の構築と酸素の運搬(西出宏之,小松晃之,土田英俊) |
1. はじめに 16 |
2. 組換えアルブミンに鉄ポルフィリンを包接させた合成ヘムタンパク質(人工酸素運搬体) 17 |
3. 耐熱タンパク質-疎水性鉄ポルフィリン複合体からなる多機能ヘムタンパク質 19 |
4. ポルフィリンキャップの構築とリサイクラビリティー 21 |
5. おわりに 24 |
第3章 生体分子を有するポリマーを利用した新規細胞接着基質(畑中研一) |
1. はじめに 27 |
2. 糖転移酵素と糖鎖の生合成 28 |
3. 多点認識とクラスター効果 30 |
4. 糖とヌクレオシドを有するポリマーの合成 33 |
5. 細胞表面の糖転移酵素 35 |
6. ヌクレオシドや糖を有するポリマーの細胞表面糖転移酵素による認識と細胞接着,細胞移動 36 |
7. おわりに 38 |
第4章 ソフトマテリアルのバイオリサイクル制御(青井啓悟,西敏夫) |
1. はじめに 39 |
2. ポリマーブレンドによるソフトマテリアル 40 |
3. バイオリサイクル 40 |
4. バイオポリマーハイブリッド-生体高分子を含むポリマーブレンド- 41 |
5. 結晶性高分子ブレンド 43 |
6. 相互侵入球晶構造とバイオリサイクル速度依存性 44 |
7. 偏光顕微鏡による相互侵入球晶近傍の分解挙動の観察 46 |
8. おわりに 46 |
第5章 DNA/ポリアニリン強相関ソフトマテリアルの構築と光電機能(小林範久) |
1. はじめに 49 |
2. 光電機能材料としてのDNA 49 |
3. DNA/ポリアニリン強相関ソフトマテリアルの構造 51 |
4. DNA/ポリアニリン強相関ソフトマテリアルの光電機能 54 |
5. 将来展望 59 |
<第II編 水素結合を利用した階層構造の構築と機能化> |
第6章 水素結合の動的制御による強相関ソフトマテリアルの構築(加藤隆史,守山雅也,岸本健史,上川裕子) |
1. はじめに 63 |
2. 液晶物理ゲル 63 |
2.1 水素結合性ナノファイバー/液晶複合体 63 |
2.2 高速電場応答性液晶物理ゲル 65 |
2.3 光散乱型電場応答性液晶ゲル 65 |
2.4 光応答性液晶ゲル 66 |
3. イオン伝導性液晶 67 |
4. 液晶性葉酸誘導体:イオン刺激による集合構造制御 70 |
第7章 水素結合を利用したサーフェースエンジニアリング(野島高彦,大塚圭一,脇道典,竹中繁織) |
1. はじめに 75 |
2. ペプチド-ヌクレオチドコンジュゲートを用いた生体分子間相互作用解析法 75 |
3. ペプチド-ヌクレオチドコンジュゲートの鎖置換反応を利用した生体分子間相互作用スクリーニング法 80 |
第8章 不揮発性高速プロトン伝導液体の設計(大野弘幸,向井知大) |
1. はじめに 89 |
2. プロトン伝導の要件 90 |
3. イオン液体の自己組織化とイオン伝導度の異方性 91 |
4. 2-長鎖アルキルイミダゾール/プロトン酸複合体の相転移挙動のアニオン種依存性 94 |
5. イオン伝導特性 96 |
6. プロトン欠陥との複合化 98 |
7. おわりに 98 |
第9章 階層構造化法による柔軟な超分子フィルムの作製(山田哲弘) |
1. はじめに 100 |
2. 階層構造化 101 |
2.1 分子間相互作用の階層化 102 |
2.2 作用の階層化と固体構造 103 |
3. 超分子フィルムの形成 104 |
3.1 キャスト法 105 |
3.2 LB法 107 |
3.3 プレス法 109 |
4. おわりに 110 |
第10章 ソフトマテリアルによる構造の記憶と機能の発現(竹岡敬和) |
1. はじめに 112 |
2. ゲルの体積相転移の発見 113 |
3. コイル-グロビュール転移の証明 114 |
4. ゲルの多重相の発見とタンパク質の折れ畳み問題への挑戦 115 |
5. ヘテロポリマーの一次配列の重要性 119 |
6. フラストレーション概念の導入 121 |
7. 分子刷り込み法によるコンフォメーションの記憶 125 |
第11章 生体分子間相互作用を利用したバイオコンジュゲートマテリアルのスマート機能(宮田隆志) |
1. はじめに 133 |
2. 分子間相互作用を利用したスマートゲルの分子認識応答機能 134 |
2.1 分子間相互作用を利用したスマートゲルの設計コンセプト 134 |
2.2 生体分子架橋ゲルの分子認識応答機能 135 |
2.3 分子インプリントゲルの分子認識応答機能 139 |
3. 分子間相互作用を利用したソフトマテリアルによる生体膜類似物質輸送 143 |
3.1 静電相互作用を利用した高分子膜による生体膜類似物質輸送 143 |
3.2 水素結合を利用した高分子膜による生体膜類似物質輸送 145 |
4. おわりに 148 |
第12章 ゲル化駆動部位を結合させたポリマー型有機ゲル化剤の開発(英謙二) |
1. はじめに 150 |
2. 低分子ゲル化剤の特徴 150 |
3. ポリマー型有機ゲル化剤の開発 153 |
3.1 ゲル化駆動セグメント 153 |
3.2 ポリマー型有機ゲル化剤 155 |
4. おわりに 161 |
<第III編 複合機能の時空間制御> |
第13章 共重合体の精密構造制御によるモルフォロジー制御の新展開(松下裕秀,高野敦志) |
1. はじめに 167 |
2. 試料の合成と分子特性評価 167 |
2.1 SP₂,I₂S₃グラフト共重合体 168 |
2.2 SI環状ブロック共重合体 169 |
2.3 ISPT,ISPI四元共重合体 171 |
2.4 S₁.₀I₁.₀ Px星型共重合体 171 |
3. フィルム調製とモルフォロジー観察 172 |
4. モルフォロジーの特徴-分子の結合性に注目して- 172 |
4.1 AB₂型,A₂B₃型グラフト共重合体 172 |
4.2 AB環状ブロック共重合体 174 |
4.3 ABCD,ABCA四元ブロック共重合体 175 |
4.4 ABC星型共重合体 176 |
5. おわりに 180 |
第14章 光反応を利用したポリマーブレンドの相分離の時空間制御(宮田貴章) |
1. はじめに 182 |
2. ポリマーブレンドの相分離現象 183 |
2.1 非反応系の相分離 183 |
2.2 反応系の相分離 (モードセレクションの例) 184 |
3. 高分子混合系における反応誘起相分離の例 186 |
3.1 相互侵入高分子網目(IPNs)と階層構造の創成・制御 186 |
3.2 相分離の時空間制御 (spatio-temporal control) 188 |
3.2.1 空間変調の紫外光に誘起されたポリマーブレンドの相分離現象 188 |
3.2.2 時間変調の紫外光に誘起されたポリマーブレンドの相分離現象 189 |
4. おわりに 190 |
第15章 ずり流動による高分子複雑液体のドメイン構造制御(高橋良彰) |
1. はじめに 194 |
2. 非相溶混合系 194 |
2.1 概要 194 |
2.2 ヒステリシス現象 196 |
3. 流動下の中性子小角散乱測定 198 |
3.1 非相溶ポリオレフィン混合系の流動下の構造 199 |
3.2 2元ブロック共重合体溶液の構造に対するずりの影響 200 |
第16章 フォトクロミック液晶高分子を用いたブラッグ型高回折効率ホログラム(宍戸厚,池田富樹) |
1. はじめに 205 |
2. ホメオトロピック配向性厚膜を用いたブラッグ型ホログラム 206 |
3. 透明光応答性厚膜の高効率ブラッグ型ホログラム 209 |
4. おわりに 213 |
第17章 非相溶高分子混合流体における構造と電気粘性効果(折原宏) |
1. はじめに 215 |
2. 非相溶高分子混合系電気粘性流体 215 |
3. 共焦点レーザー蛍光顕微鏡を用いた構造観察法 217 |
4. 観察結果 219 |
4.1 タイプIブレンドにおけるネットワーク構造の形成 219 |
4.2 タイプIIブレンドにおける層の形成 220 |
4.3 タイプIブレンドにおける動的構造の観察と解析 221 |
4.4 タイプIブレンドにおけるピエゾ・アクチュエーターを用いた観察 224 |
5. おわりに 225 |
第18章 自己無撞着場理論を用いた高分子多相系の動的制御(川勝年洋) |
1. はじめに 227 |
2. 高分子多相系の相分離の相挙動と動力学 227 |
3. 自己無撞着場理論の概要 229 |
4. 多成分系の複雑な相図の理論予測 231 |
5. 動力学への拡張 231 |
6. SCF理論の種々の拡張 235 |
7. おわりに 236 |
第19章 高分子超薄膜の表面ダイナミクスと表面機能特性の二次元制御(高原淳,石田英臣,古賀智之,森田正道) |
1. はじめに 239 |
2. 化学気相吸着と真空紫外光リソグラフィーによる3成分系有機シランナノ薄膜の調製 239 |
3. 多成分系有機シランナノ薄膜の表面構造 241 |
4. 2成分系有機シランナノ薄膜の濡れ特性と摩擦特性の異方性 246 |
5. 高分子薄膜の局所製膜 246 |
6. おわりに 248 |
<第IV編 エントロピー制御と相分離リサイクル> |
第20章 ゲルの網目構造の制御(柴山充弘) |
1. はじめに 251 |
2. ゲルの調製 251 |
3. ゲルの網目構造と不均一性 252 |
4. さまざまなゲルの網目構造制御 254 |
4.1 モノマー架橋ゲルとポリマー架橋ゲル 256 |
4.2 調製条件による架橋構造の制御 254 |
4.3 トポロジカルゲル 256 |
4.4 オイルゲル化剤 258 |
4.5 ナノコンポジットゲル 261 |
5. おわりに 262 |
第21章 産業用ソフトマテリアルの新規評価・解析方法の現状(陣内浩司) |
1. はじめに 264 |
2. 高分子ブロック共重合体ミクロ相分離構造(ナノ構造)の三次元電子顕微鏡による観察 266 |
3. 高分子/粘土ナノコンポジットの三次元電子顕微鏡による観察 270 |
4. 将来展望 271 |
第22章 ブロック共重合体における結晶相を含むミクロ相構造の制御(塩見友雄,竹下宏樹) |
1. はじめに 274 |
2. 結晶性-非晶性ブロック共重合体の相構造形成と結晶化挙動 274 |
2.1 結晶性ブロック共重合体の相構造形成 276 |
2.2 ミクロ相分離構造下からの結晶化挙動 279 |
3. 結晶性-結晶性ブロック共重合体の結晶化における成分鎖間の競合と高次構造形成 281 |
4. おわりに 284 |
第23章 トポロジカルゲル(伊藤耕三) |
1. はじめに 287 |
2. 環動ゲルの作成法 288 |
3. 膨油収縮挙動 290 |
4. 応力-伸長曲線 291 |
5. 小角中性子散乱パターン 293 |
6. 準弾性光散乱 294 |
7. 環動ゲルの応用 295 |
第24章 リアクティブプロセシングによる強相関系複合ポリマーの新材料設計(井上隆) |
1. はじめに 297 |
2. 昜架橋性の付与による耐熱変形性の向上 297 |
3. 熱可塑性プラストマー 299 |
4. スーパーエンジニアリングプラスチックへの応用 301 |
<第I編 動的制御のための非共有結合性相互作用の探索> |
第1章 ソフトマテリアルとしてのタンパク質・ペプチド(三原久和,中村聡,小畠英理) |
1. はじめに 3 |
2. 極限環境微生物に由来する機能性タンパク質 4 |
2.1 好熱性微生物に由来するアミノ酸生合成系酵素 4 |
2.2 好アルカリ性微生物に由来する多糖加水分解酵素 6 |