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電子ブック

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藤垣裕子編
出版情報: [東京] : Maruzen eBook Library, [20--]  1オンラインリソース (xiii, 292p)
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図書

東工大
目次DB

図書
東工大
目次DB
藤垣裕子編
出版情報: 東京 : 東京大学出版会, 2005.11  xiii, 292p ; 22cm
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   科学技術社会論の技法
   まえがき iii
   Ⅰ 事例分析 1
第1章 水俣病における行政と科学者とメディアの相互作用 杉山滋郎 3
   1 はじめに:事実の記述 3
   2 論点の提示 7
   3 事態の再考 9
   3.1 中和作用 9
   3.2 「二転三転」という論難をめぐって 12
   3.3 行政と科学者の「共鳴」 15
第2章 イタイイタイ病問題解決法にみる専門家と市民の役割 梶 雅範 21
   1 はじめに-イタイイタイ病と神岡鉱山 21
   2 神岡鉱山と鉱害問題 22
   3 イタイイタイ病の発生と鉱毒説の確率 23
   4 住民運動とイタイイタイ病裁判第一審 26
   5 控訴審と判決後に締結された三井金属との公害防止協定 28
   6 裁判後の発生源対策-専門家と市民参加 29
   7 患者の不確定とイタイイタイ病カドミウム説の否定-「専門家」の負の役割 32
   8 イタイイタイ病での「成功」と水俣病との比較 34
   9 専門家と市民の協働-科学技術と社会の問題群解決のために(結論) 36
第3章 もんじゅ訴訟からみた日本の原子力問題 小林傅司 43
   1 はじめに 43
   2 「もんじゅ裁判」の経緯 45
   3 メディアの反応-新聞における論点化 47
   4 被告側の反応 49
   4.1 国の反応 49
   4.2 原子力安全委員会の反応 51
   5 法律家の反応 57
   5.1 伊方原発および福島第二原発訴訟最高裁判決 57
   5.2 行政訴訟の論理 61
   5.3 行政訴訟の限界 65
   6 まとめ 69
第4章 薬害エイズ問題の科学技術社会論的分析にむけて 廣野喜幸 75
   1 はじめに-安部被告人の無罪確定 75
   2 薬剤エイズ 77
   3 薬害エイズ裁判 78
   3.1 K氏の被害 78
   3.2 起訴 78
   3.3 裁判経緯および結果 79
   3.4 裁判の趨勢 80
   4 薬害エイズ対策史 80
   4.1 「2年4ヶ月の遅れ」説 80
   4.2 「10ヶ月の遅れ」説 81
   4.3 1983年1月-デフォルジェの提案・全米血友病財団の治療勧告 82
   4.4 1983年6月-世界血友病会議の勧告 84
   4.5 1984年10-11月 85
   5 国際比較 87
   5.1 約1年の遅れの意味 87
   5.2 全般的状況 89
   5.3 日本および各国の応答 92
   6 安部被告人の無罪がもつ科学技術社会論的な意味 93
第5章 BSE/牛海綿上状脳症/狂牛病にみる日本の食品問題 神里達博 101
   1 はじめに 101
   2 「伝達性海綿状脳症」ないし「ブリオン病」なるものの歴史 103
   2.1 スクレイピー(Scrapie) 103
   2.2 クロイツフェルト・ヤコブ病(Creutzfeld0Jacob Disease:CJD)、Kuru 105
   2.3 プリオン(Prion) 106
   2.4 プリオン仮説の弱点 107
   3 英国のBSEへの対応 108
   3.1 BSEの発見 109
   3.2 サウスウッド委員会 110
   4 日本政府の対応 112
   4.1 1990-1996年 112
   4.2 GBRの拒絶 114
   4.3 BSE確認「前夜」 115
   5 BSE発生以降 116
   5.1 BSE確認の混乱と衝撃 116
   5.2 急速な政策転換 118
   5.3 社会的関心は他の食品問題へ 120
   6 「前頭検査問題」について 122
   7 むすび 124
第6章 遺伝子組換え食品規制のリスクガバナンス 平川秀幸 133
   1 はじめに 133
   2 GMリスクガバナンスをめぐる国際論争の経緯 135
   2.1 規制緩和から規制強化への路線転換 135
   2.2 欧州の規制強化の動き 136
   2.3 事前警戒原則をめぐる米欧対立 138
   2.4 途上国も交えたグローバルな国際調整:カルタヘナ議定書交渉 140
   2.5 GM作物の社会的リスクをめぐるスコーピング対立 142
   3 GM論争におけるフレーミング対立 146
   3.1 GM論争のフレーミング前提 146
   3.2 GM論争のフレーミング前提の問題点 148
   4 おわりに:フレーミング分析の重要性と日本のGM論争への視角 152
第7章 医療廃棄物をめぐる攻防 松原克志 155
   1 はじめに 155
   2 経緯 155
   3 土地の安全と住民の安全・安心をめぐる議論 162
   3.1 土壌汚染か医療廃棄物か 162
   3.2 当事者のフレーミング、妥当性境界 165
   3.3 現場の専門家としての地域住民 168
   4 まとめ 170
第8章 地球温暖化と不確実性 宗像慎太郎・塚原東吾 175
   1 地球温暖化科学のツール化とその社会的ガバナンス 176
   1.1 地球温暖化科学前期 -CO2増加による気候変化の研究と予防原則の成立 176
   1.2 地球温暖化科学後期 -IPCCの誕生と気候変動枠組条約 179
   1.3 地球温暖化科学のこれから -仮想世界への引きこもりから地域回帰へ 182
   2 不確実性をめぐる議論の概観 183
   2.1 リスク論との対比にみる不確実性の言説空間 184
   2.2 科学史:時間という不確実性の認識 185
   2.3 システムの不確実性とポスト・ノーマル・サイエンス 187
   3 温暖化パラダイムの歴史的特徴 188
   3.1 フンボルト主義パラダイムからテクノ博物学へ 188
   3.2 「サンプル」の変容:掌の上にいるのはどちらだ 189
   3.3 時間解像度の粗密と未来志向の陥穽 191
   4 跋にかえて 193
第9章 最先端技術と法:Winny事件から 調麻佐志 199
   1 問題の所在 199
   2 Winny裁判に至るまで 202
   2.1 Winnyとは何か:その技術的特徴と問題 202
   2.2 Winny事件の経緯 204
   2.3 Winny事件への反応 205
   3 Winny裁判 209
   4 まとめ 214
   Ⅱ 例題:Advanced-Studiesのために 藤垣裕子 221
   1 事例分析の方法論 223
   2 科学の特性に関する認識ギャップから生じる問題 223
   2.1 作動中の科学 225
   2.2 妥当性境界 227
   3 問題解決の仕組み 228
   3.1 第2種の過誤 228
   3.2 不確実性下の責任 230
   4 さらなる分析 232
   Ⅲ アプローチの流れ 237
   1 科学の知への批判的見直しの萌芽期 239
   2 イノベーション論 241
   3 ストロング・プログラム 242
   4 社会構成主義 244
   5 技術の社会的構成 245
   6 実験室研究 247
   7 資源配分的アプローチ 249
   8 認知的文化 250
   9 現代の科学論 252
   Ⅳ 用語解説 255
   エスノ・サイエンス
   科学技術基本法
   科学教育、技術教育
   科学計量学
   科学の公衆理解
   科学の不確実性
   科学の目的内在化
   科学論争
   拡散モデルと翻訳モデル
   ガバナンス
   技術官僚モデル
   技術倫理、技術者倫理
   境界作業
   巨大科学
   欠如モデル
   交易圏
   公共空間
   作動中の科学
   参加型観察、運上観察
   市民参加
   社会運動
   社会調査
   状況依存性
   専門家論
   第2種の過誤
   妥当性境界
   知的財産
   知の責任論、科学者の社会的責任
   調査的面接法
   テクノロジーアセスメント
   内容分析
   反射性
   不確実性下の責任
   フレーミング
   モード論
   予防原則(事前警戒原則)
   リスクアナリシス
   ローカルノレッジ
   基本文献 275
   あとがき 279
   索引 281
   執筆者紹介 289
   科学技術社会論の技法
   まえがき iii
   Ⅰ 事例分析 1
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