序章 国土づくりの系譜 御厨 貴 |
1 日本とアジアとの歴史的な関係 3 |
2 戦国時代と江戸(鎖国)時代にみる社会基盤の盛衰 6 |
3 明治から戦前に至る国土政策の姿 8 |
4 政治的側面からみた戦前の国土づくりの特徴 10 |
5 戦後の国土計画 13 |
6 今後のアジアとの関係づくりに向けて 17 |
1章 アジアの中の日本 |
1節 アジア的視点から見た日本の国土と社会基盤 家田 仁 |
1 アジアの多様性と共通性 23 |
2 自然災害と共にある国土と社会基盤 25 |
3 国土の形成と交通路 31 |
4 国土の開発と経営 39 |
2節 日本の風土と農業・農村 生源寺 眞一 |
1 日本列島の風土 45 |
2 先進国日本の農村空間 47 |
3 農村空間と国土の利活用 49 |
4 水田アジアと日本 52 |
3節 日本の人口変動の特徴 清水 英範 |
1 はじめに 55 |
2 人口変動の実態と将来動向―日本と欧米諸国の比較 58 |
3 人口変動の実態と将来動向―日本とアジア諸国の比較 60 |
4 人口変動が経済発展に及ぼす影響 63 |
5 人口の将来予測の困難性と課題 65 |
6 日本における大都市への人口集中の動向 67 |
7 アジア諸国における大都市への人口集中の動向 72 |
2章 アジアの成長と日本産業の構造変化 |
1節 日本とアジアの経済状況 木下 俊彦 |
1 日本の経済発展と経済状況概観 83 |
2 国づくりの見直し迫るアジアの猛追 94 |
2節 再構築の必要性に迫られている日本の産業立地 木下 俊彦 |
1 今後予想されるアジアの「雁行形態型」経済発展の変貌 109 |
2 産業面から見た日本と東アジアの共存可能性 : 分業体制、競争体制はどうなっていくか 114 |
3 生産現場、市場としてのアジアを活用するための拠点化と考慮すべきリスク要因 123 |
4 アジアの共生を考慮した臨海工業地帯の課題 129 |
5 日本の作業支援に何が必要か 134 |
3節 転換期を迎えたエネルギー政策 清水 英範 |
1 わが国のエネルギー需給構造 142 |
2 わが国のエネルギー問題 146 |
3 21世紀のエネルギー戦略 150 |
4 おわりに―アジアの共生に向けて 153 |
3章 農業問題と地域資源 生源寺 眞一 |
1節 日本農業の課題 |
1 食料自給率 161 |
2 成長トレンドの変化と農業 163 |
3 担い手を核とする農業再建 165 |
4 持続可能な地域社会の青写真 167 |
5 環境保全型農業への転換 171 |
2節 これからの農業政策 |
1 対話と選択の農政 175 |
2 人材を確保するための政策 176 |
3 農地を有効利用するための政策 180 |
4 環境を保全するための政策 184 |
5 国際化に対応するための政策 187 |
3節 農山村資源の利活用 |
1 故郷喪失の時代と農山村 192 |
2 コントラストの明瞭な国土形成 193 |
3 計画的な空間利用 195 |
4 共助・共存のコミュニティ 199 |
4章 水の管理と防災 沖 大幹 |
1節 人と水と日本の国土 |
1 生存のための飲み水 209 |
2 洗浄の場としての水辺 210 |
3 漁業、食料取得の場としての水辺 212 |
4 耕作のための水 213 |
5 耕作可能域を広げるための排水改良 215 |
6 動力源としての水 216 |
7 輸送路としての水面 218 |
8 人命、財産保全のための洪水防御 219 |
9 製造のための水 221 |
10 生態環境のための水 222 |
11 その他の水と人の接点 223 |
12 人と水との関わりの変遷 224 |
2節 日本の世界の水災害と対策 |
1 洪水 230 |
2 土砂災害 233 |
3 高潮 236 |
3節 国際的な水問題と日本 |
1 国際社会での水問題 238 |
2 世界の水問題と日本の水問題 241 |
3 地球温暖化と水マネジメント 243 |
4 世界の水消費とヴァーチャルウォーターの貿易 245 |
4節 日本の水マネジメントをめぐる動き |
1 瓶詰水 253 |
2 地下水利用の今後 256 |
3 海水淡水化 259 |
4 グローバル化する水マネジメント 261 |
5節 日本の水マネジメントのこれから |
1 今後の水資源需給 264 |
2 今後の洪水対策 270 |
3 国土の水のこれから 275 |
5章 活力ある都市が国土を支える |
1節 国土の中の都市とその機能 家田 仁 |
1 都市の機能と国土 281 |
2 国土の中の都市群システム 285 |
3 アジアのメガシティと東京 294 |
2節 魅力のかなめ、都市交通 屋井 鉄雄 |
1 都市の新たな空間づくりと交通 309 |
2 移動の豊かさを見直させる交通システム 315 |
3 交通施設の復刻と魅力づくり 325 |
4 交通拠点の整備による魅力づくり 329 |
3節 都市の土地政策 清水 英範 |
1 近年の土地政策の背景 337 |
2 新たな都市計画制度・事業の創設 340 |
3 定期借地権・定期借家権制度の導入 343 |
4 土地情報の整備・公開と地籍調査の推進 345 |
5 不動産の証券化 348 |
6 おわりに 350 |
4節 都市の風格と生活空間 屋井 鉄雄 |
1 都市の風格 353 |
2 豊かさを問うまちづくり 361 |
3 これからの都市の魅力向上のために 369 |
6章 大交流時代の日本 |
1節 地域資源の活用と観光 森地 茂 |
1 地域資源とは 381 |
2 国際観光市場の動向 383 |
3 リピータの誘致 387 |
2節 空から眺める大交流の姿 屋井 鉄雄 |
1 航空が招く大交流の予兆 391 |
2 世界の中心に変貌する東アジアネットワーク 397 |
3 わが国の交流と空港の未来 402 |
3節 モノの動きから国土を見る 家田 仁 |
1 モノの動きと地域交流 410 |
2 拡大するモノの交流圏と広域政策 416 |
3 モノの動きから見た広域国土政策 422 |
4節 高度情報化が開く未来社会―空間情報社会の構築に向けて 清水英範 |
1 高度情報化社会の潮流 433 |
2 高度情報化社会と空間情報社会 435 |
3 空間情報社会を支える情報基盤 437 |
4 通信ネットワーク整備と連携した空間情報社会の構築 439 |
5 他のIT施策と連携した空間情報社会の構築 441 |
6 おわりに―アジアの連携と交流に向けて 444 |
7章 アジアとの協働の時代へ |
1節 新たなステージに立つアジアの日本 家田 仁 |
1 アジアの現状をどう認識するか 451 |
2 アジアの中の日本―第6の開国へ 458 |
3 人口減少・高齢社会の日本 463 |
4 アジアとの交流のポイント 468 |
2節 人材移入と日本の活力 家田 仁 |
1 わが国の外国人労働者 471 |
2 外国人労働力と経済統合 475 |
3 アジアとの人的交流の強化に向けて 480 |
3節 ODA の戦略的活用 森地 茂 |
1 ODAの目的 486 |
2 日本のODA の推移 489 |
3 アジアにおけるODAの展開 491 |
4 東京大学とフィリピン大学の事例 495 |
8章 国土の未来 森地 茂 |
1節 国土の姿と課題 |
1 国土計画の環境変化 501 |
2 社会資本整備の環境変化 503 |
3 地域格差 507 |
4 東アジアの経済現象 511 |
2節 わが国の国土計画の方向 |
1 圏域構造の改変 519 |
2 災害対応計画と政策体系 533 |
3 特別課題への政策展開 534 |
3節 国土計画のプランニングプロセス |
1 各種計画と国土計画の関係 536 |
2 国土計画の策定プロセス 538 |
3 国土のモニタリング 539 |
4節 道州制への提言 |
1道州制の目的 541 |
2 道州制の自治体サイズ 542 |
3 各地域の目指すべき方向 543 |
4 地域内の個性と開放性 545 |
序章 国土づくりの系譜 御厨 貴 |
1 日本とアジアとの歴史的な関係 3 |
2 戦国時代と江戸(鎖国)時代にみる社会基盤の盛衰 6 |