まえがき 3 |
第1章 火災安全計画の基礎知識 11 |
1-1 計画の進め方 12 |
a.プロとアマチュアの違い 12 |
b.「いざという時」をイメージする 12 |
c.設計とは問題を作って解くことではない 14 |
1-2 火災現象の基礎知識 17 |
a.燃焼の3要素 17 |
b.重力も火災の要素 18 |
c.燃える速さ 19 |
こぼれ話1 |
1-3 避難行動の基礎知識 22 |
a.人間行動の基本的傾向 22 |
b.避難行動で考えておくべき要素 23 |
こぼれ話2 |
1-4 安全の考え方と性能論 26 |
a.災害の基本構造 26 |
b.安全計画の基本戦略 28 |
c.安全の性能論 29 |
d.コストと安全性 31 |
e.安全への総合的アプローチ 32 |
第2章 火災安全計画の発想法 35 |
2-1 火を出さない 36 |
a.元で絶つには使用状態を考える 36 |
b.出火源対策 37 |
c.内装材の合理的選択 37 |
d.収納可燃物対策 38 |
e.出火防止管理 39 |
f.放火対策も肝要 39 |
2-2 火災を早く見つける 40 |
a.自動火災報知設備の目的とは 40 |
b.火災のサインを見つける 41 |
c.火事場を特定する 42 |
d.大空間の火災を見つける 43 |
e.非火災報を減らすには(非火災報は災害の始まり) 44 |
演習問題 |
2-3 火を消す 47 |
a.自分で火を消す 47 |
b.水消火にはどんなものがあるか 48 |
c.ガス消火設備とは 52 |
d.粉末消火設備とは 54 |
2-4 火災を閉じ込める 56 |
a.居室の防火区画とは 56 |
b.大きな平面の防火区画のあり方 57 |
c.層間区画の意味 58 |
d.竪穴区画・異種用途区画の効用 58 |
e.防火戸(防火扉と防火シャッター)の問題点 58 |
f.搬送設備など区画を貫通するもの 61 |
g.免震区画の工夫 62 |
h.エキスパンションジョイントと耐火 62 |
2-5 煙から守る 63 |
a.煙はなぜ怖い 63 |
b.煙の高さを保つ 64 |
c.煙を閉じ込める 67 |
d.煙を排除する 68 |
e.煙を寄せ付けない 70 |
f.煙を希釈する 72 |
2-6 逃げる 75 |
a.二方向避難とは 75 |
b.安全な場所のランキングと避難経路計画 76 |
c.避難方向の考え方 77 |
d.安全区画とは 78 |
e.階段附室は安全施設 79 |
f.階段幅と階段扉幅 80 |
g.水平避難とは 80 |
h.バルコニーの活用 82 |
2-7 たてこもる 86 |
a.動けない人の安全確保 籠城区画 86 |
b.籠城区画内の出火防止 87 |
c.他の区画からの火煙の影響を遮断する 88 |
d.人間がずっと居られるために 90 |
e.救助のための経路確保 90 |
2-8 消防隊に助けてもらう 92 |
a.消防車両のアクセス 92 |
b.防災センターへの経路 93 |
c.消防活動の拠点は 95 |
d.屋上からの救出 96 |
こぼれ話3 |
2-9 災害弱者を守る 98 |
a.災害弱者とは 98 |
b.どんな人でも災害弱者 99 |
c.基本的対応とちょっとした配慮 101 |
d.災害弱者対応のデザイン 102 |
2-10 火災でこわれない 106 |
a.耐火と防火 106 |
b.鉄骨造に注意 107 |
c.火災と地震 109 |
第3章 火災安全計画の実際 111 |
3-1 事務所ビル 112 |
a.コアの計画をするときに考えること 112 |
b.自社ビルとテナントビルは何が違う 113 |
c.可燃物の種類が変わってきている 113 |
d.避難経路をわかりやすく 114 |
トピックス(1) |
3-2 ホテル・旅館 117 |
a.避難と消火が計画のメイン 117 |
b.ホテルの複合化,複雑化 118 |
c.客室階のあり方 119 |
d.宴会で注意すること 119 |
e.旅館の廊下に注意 120 |
3-3 病院 122 |
a.病院は災害弱者のいる複合建築 122 |
b.廊下が安全区画になるように 122 |
c.水平避難とパルコニーの効用 123 |
d.手術ゾーンなどの籠城区画化 124 |
e.縱動線の多い建築 125 |
f.エレベーター避難の可能性 125 |
e.夜間体制について 126 |
3-4 社会福祉施設 128 |
a.細分化される施設のタイプ 128 |
b.社会福祉施設の火災事例 128 |
c.防災計画のポイント 129 |
d.出火原因とその防止 130 |
e.通報設備,初期消火設備の充実 131 |
f.災害弱者対応の避難計画 131 |
トピックス(2) |
3-5 共同住宅・超高層住宅 133 |
a.共同住宅にはどのようなものがあるか 133 |
b.防災上,何が問題か 133 |
トピックス(3) |
3-6 大規模店舗 137 |
a.可燃物の多い空間 137 |
b.多方向避難が必要 137 |
c.災害時は大量混在避難 138 |
d.防火区画の問題が多い 139 |
e.竪穴区画の問題も 140 |
f.管理が大切 140 |
3-7 劇場などの集会施設 142 |
a.劇場などの構成が変化している 142 |
b.客席からの避難をスムーズに 142 |
c.出火源の問題をチェック 143 |
d.コンサートホールの場合は 143 |
e.煙制御の課題が多い 143 |
f.管理の問題も注意 144 |
3-8 地下空間(地下街) 146 |
a.地下街は密閉された空間 146 |
b.地下街は危険がいっぱい 146 |
c.火災安全上何が必要か 148 |
3-9 大空間(展示場・体育館) 149 |
a.火災荷重は小さめ 149 |
b.火災の性状 149 |
c.多くの人がスムーズに避難するには 150 |
d.感知と消火 151 |
e.パニック防止のために 151 |
f.ますます増えるこの種の施設 152 |
トピックス(4) |
3-10 大規模なターミナル(駅・空港) 153 |
a.複合化・連接化・立体化が進んでいる 153 |
b.分節化の手法 153 |
c.つなぎの空間がほしい 154 |
d.可燃物の閉じ込めが第一歩 154 |
e.情報伝達などに注意 155 |
3-11 アトリウム 156 |
a.アトリウムとは 156 |
b.気積の確保が計画の第一歩 156 |
c.検証はシミュレーションから 157 |
d.火災感知と消火設備にも新技術が 158 |
e.避難経路はどこか 159 |
f.ガラス屋根について 160 |
トピックス(5) |
3-12 ガラス建築 161 |
a.ガラスの特性は 161 |
b.特殊なガラスが開発されている 161 |
c.延焼の問題が大きい 162 |
d.ガラスを支えるもの 162 |
e.ガラスエレベーターに注意 162 |
f.今後の展開 163 |
こぼれ話4 |
第4章 火災安全計画のチェックリスト 165 |
4-1 事務所ビル 166 |
4-2 ホテル・旅館 168 |
4-3 病院 170 |
4-4 社会福祉施設 172 |
4-5 共同住宅・超高層住宅 174 |
4-6 大規模店舗 176 |
4-7 劇場などの集会施設 178 |
4-8 地下空間(地下街) 180 |
4-9 大空間(展示場・体育館) 182 |
4-10 大規模ターミナル(駅・空港) 184 |
4-11 アトリウム 186 |
4-12 ガラス建築 188 |
付録: 煙伝播の計算法 190 |
a.二層ゾーンモデルのシミュレーションとは 190 |
b.一層ゾーンモデルのシミュレーションとは 192 |
火災安全計画関連用語集 193 |
索引 202 |
あとがき 205 |