まえがき ⅲ |
第1章 設計科学におけるタグチメソッド 1 |
1.1 タグチメソッドの独創性 2 |
1.1.1 タグチメソッドにおける品質 2 |
1.1.2 方法論の独創性 : 品質向上のための情報設計 4 |
1.1.3 着眼の独創性 : ロバストネスの評価 6 |
1.1.4 ツールの独創性 : 効率的情報の設計 7 |
1.2 タグチメソッドの評価 10 |
1.2.1 タグチメソッドに対する高い評価と懐疑 10 |
1.2.2 タグチメソッドに対する科学者の誤解 12 |
1.3 タグチメソッドと統計的品質管理 15 |
1.3.1 統計的品質管理における改善 15 |
1.3.2 タグチメソッドの特徴 20 |
1.4 設計科学におけるタグチメソッドの役割 26 |
1.4.1 設計科学とモノづくりの原理 26 |
1.4.2 設計科学における統計科学とタグチメソッドの役割 34 |
1.4.3 タグチメソッドの設計科学での位置づけ 36 |
第2章 パラメータ設計の基本原理 37 |
2.1 パラメータ設計の方法 38 |
2.1.1 タグチメソッドにおける設計 38 |
2.1.2 パラメータ設計の対象 : システムとデータ 42 |
2.2 SN比評価の理論と実際 48 |
2.2.1 SN比を用いたロバスト性の評価 48 |
2.2.2 SN比の数理的定式化 49 |
2.2.3 SN比の作り方 52 |
2.2.4 SN比と損失関数 53 |
2.2.5 理想機能からの乖離の評価と動特性のSN比 56 |
2.3 パラメータ設計におけるばらつき 60 |
2.3.1 誤差因子とは 60 |
2.3.2 誤差因子のふらせ方 62 |
2.4 2段階設計法による品質損失の最適化 66 |
2.4.1 非線形の応用による損失の低減 66 |
2.4.2 2段階設計法 67 |
2.4.3 制御因子の最適化技法 69 |
2.5 最適化の実際と確認実験の役割 74 |
2.5.1 確認実験の必要性 74 |
2.5.2 制御因子間の交互作用無視を巡る批判と回答 75 |
2.5.3 交互作用消去の数理 77 |
2.6 パラメータ設計とフィッシャー流実験 78 |
第3章 パラメータ設計におけるSN比 81 |
3.1 望目特性のSN比 82 |
3.1.1 望目特性のSN比 : 受動的採取の場合 82 |
3.1.2 望目特性のSN比 : 能動的採取の場合 87 |
3.2 動特性のSN比 89 |
3.2.1 動特性のSN比 : 受動的採取の場合 89 |
3.2.2 動特性のSN比 : 能動的採取の場合 94 |
第4章 SN比の新たな定義 101 |
4.1 平均2乗対数損失にもとづく望目特性のSN比 102 |
4.1.1 望目特性のSN比 : 受動的採取の場合 102 |
4.1.2 望目特性のSN比 : 能動的採取の場合 108 |
4.2 平均2乗対数損失にもとづく動特性のSN比 110 |
4.2.1 動特性のSN比 : 受動的採取の場合 110 |
4.2.2 動特性のSN比 : 能動的採取の場合 113 |
4.3 新たなSN比の統計的推論 116 |
4.3.1 対数正規分布とSN比の関連性 116 |
4.3.2 SN比に関する有意差検定 121 |
第5章 パラメータ設計の実際 129 |
5.1 望目特性のパラメータ設計 130 |
5.1.1 タグチメソッドにおけるSN比解析 130 |
5.1.2 平均2乗対数損失にもとづくSN比解析 142 |
5.2 動特性のパラメータ設計 149 |
5.2.1 タグチメソッドにおける動特性のSN比解析 149 |
5.2.2 平均2乗対数損失にもとづく動特性のSN比解析 166 |
第6章 タグチメソッドの発展に向けて 171 |
6.1 新たなSN比解析の意義 172 |
6.2 タグチメソッドの進化に向けて 173 |
あとがき 175 |
参考文献 177 |
索引 181 |
コラム |
1)天才フィッシャーの「研究者のための実験計画法」 9 |
2)横断的工学としてのタグチメソッド 14 |
3)「科学の文法」を設計科学の観点から批判した漱石 19 |
4)増山元三郎博士の田口評 35 |
5)要素還元主義的思考は今も意味がある! 41 |
6)紙ヘリコプターの輸入 47 |
7)田口グループと統計学者との討論会 79 |
8)独創的統計学者としての田口玄一博士 107 |
9)アーミテージ教授による田口玄一博士の評価 127 |
10)統計家デミング博士が拓いた日本的品質管理 165 |