刊行にあたって ⅲ |
はじめに v |
序 プールからゲーデルへ-20世紀ロジックの形成 田中一之 1 |
0.1 19世紀の論理学 イギリス編 5 |
0.2 19世紀の論理学 ヨーロッパ大陸編 10 |
0.3 ラッセルと「プリンキピア・マテマティカ」 14 |
0.4 ヒルベルトのプログラム 19 |
0.5 ゲーデルと不完全性定理 22 |
参考文献 26 |
第I部 ゲーデルと日本-明治以降のロジック研究史 田中尚夫・鈴木登志雄 29 |
第1章 高木貞治と数学基礎論-明治・大正期の先駆者たち 32 |
1.1 ゲーデル誕生の数年前、高木貞治が帝国大学を卒業した 32 |
1.2 集合と論理はいかにして日本にもたらされたか 39 |
第2章 昭和初期の日本に届いたゲーデルの波紋 47 |
2.1 ゲーデルがウィーンで学位を得た頃、日本人による集合と論理の研究が始まった 47 |
2.2 不完全性定理 51 |
2.3 1930年代後半の日本における数学基礎論 54 |
2.4 ゲーデルの1933-40年の動向-横浜経由での渡米 58 |
2.5 ゲーデルの記述集合論と近藤基吉の定理 61 |
2.6 数学の図書も疎開した 68 |
第3章 赤い本とそれ以後のゲーデル-大戦末期から1960年代まで 70 |
3.1 戦時下の旧制中学校の回想 70 |
3.2 赤い本の邦訳 72 |
3.3 1940年代中頃から後半にかけてのゲーデルの論説 76 |
3.4 1940年代後半から1950年代にかけての日本の研究者の様子 79 |
3.5 ゲーデルが還暦を迎えた頃の日本 85 |
3.6 ダイアレクティカ論文およびそれ以降のゲーデルの業績 87 |
第4章 数理論理学のさまざまな発展-1970年代以降 92 |
4.1 1970年代前半の日本 92 |
4.2 パリス不完全性定理 94 |
4.3 アメリカ滞在中に知ったゲーデルの訃報 96 |
4.4 ゲーデルが亡くなった頃の日本 98 |
4.5 ゲーデル没後についての補足 99 |
4.6 第I部の結び 102 |
参考文献 103 |
第II部 ゲーデルと哲学-不完全性・分析性・機械論 飯田 隆 111 |
第1章 不完全性と分析性 115 |
1.1 論理実証主義と不完全性定理 115 |
1.2 「言語の論理的構文論」における分析性と不完全性 121 |
1.3 ゲーデルの規約主義批判 127 |
第2章 人間と機械 134 |
2.1 不完全性と機械論-テューリングからペンローズまで 134 |
2.2 ギブズ講演における機械論と反機械論 139 |
2.3 仮想の心と仮想の機械 149 |
付論 ゲーデルと第二次大戦前後の日本の哲学 156 |
1 田辺元とゲーデル? 156 |
2 近藤洋逸の数学基礎論批判 161 |
3 結びに代えて 166 |
参考文献 167 |
第III部 ロジシャンの随想 171 |
第1章 プリンストンにて-私の基本予想とゲーデル 竹内外史 173 |
第2章 20世紀後半の記憶-数学のなかの構成と計算 八杉満利子 182 |
2.1 証明の論理的構造:証明論 183 |
2.1.1 形式的体系と証明論 186 |
2.1.2 還元法による証明論 188 |
2.2 構成的数学とゲーデルの着想 189 |
2.2.1 構成的算術の体系 191 |
2.2.2 有限の型の計算可能汎関数 193 |
2.2.3 構成的算術体系のダイアレクティカ解釈 194 |
2.2.4 構成的算術体系の無矛盾性 196 |
2.2.5 構成的算術体系のいろいろな解釈と応用 199 |
2.3 数学の中のアルゴリズム 202 |
2.3.1 計算可能実数と計算可能連続関数 204 |
2.3.2 不連続関数の計算可能性 209 |
参考文献 213 |
用語索引 215 |
人名索引 220 |
執筆者紹介 227 |
刊行にあたって ⅲ |
はじめに v |
序 プールからゲーデルへ-20世紀ロジックの形成 田中一之 1 |