1章 分子の構造を決定すること 1 |
1.1 分子を直接見ることができるか 1 |
1.2 ほかに構造をみる方法があるか 2 |
1.3 分子の構造を直接きめるということ 2 |
1.4 X線解析はいかにして分子を見るか 3 |
1.5 X線解析の歴史 7 |
その発見 |
X線解析の始まり |
その後の発展 |
最近の発展 |
2章 X線の性質について 11 |
2.1 X線は電磁波である 11 |
2.2 X線の発生 14 |
2.3 X線と物質との作用 15 |
X線の2次散乱作用 |
X線の物質による吸収 |
X線のけい光作用 |
化学作用 |
2.4 1個の電子によるX線の散乱 16 |
3章 X線の干渉と回折 18 |
3.1 干渉とは 18 |
3.2 干渉波の振幅の計算について 22 |
3.3 1個の原子によるX線の散乱 25 |
3.4 回折X線の振幅と構造との関係 27 |
4章 原子の集団によるX線回折 30 |
4.1 1個の分子によるX線回折 30 |
4.2 原子または分子の密な集団(液体や非晶質固体)によるX線回折 32 |
単原子の液体の場合 |
分子性液体や非晶質のX線散乱 |
4.3 結晶によるX線の回折 34 |
4.4 まとめ 38 |
5章 結晶について 40 |
5.1 単位格子と晶系 40 |
5.2 結晶網面と面指数 42 |
5.3 面指数(hkl)と§4.3のh*,k*,l*との関係 46 |
5.4 結晶によるX線回折の方向と結晶面との関係 48 |
5.5 結晶中における原子配列の様式について 53 |
点群について |
並進をともなう対称要素について |
Bravais 格子について |
空間群について |
空間群と実際の構造 |
5.6 単位格子とその原点について 63 |
6章 X線回折による結晶物質の研究への入門 65 |
6.1 結晶性物質の同定分析 66 |
粉末結晶や多結晶集合体のX線回折による同定分析 |
単結晶のX線回折による同定分析 |
6.2 結晶中の原子配列の決定 70 |
7章 X線結晶解析の基礎について 72 |
7.1 逆格子とは 72 |
7.2 単位格子内の原子配列と構造因子 77 |
対称心のある場合 |
2回軸のある場合 |
2回らせん軸のある場合 |
体心格子の場合 |
7.3 フーリエ解析とは 87 |
7.4 回折強度とパターソン関数 96 |
7.5 どのようにして構造因子の位相をきめるか 105 |
重原子法 |
重原子同形置換法 |
不等式法 |
等式法 |
記号和の方法 |
7.6 X線解析に対する電子計算機の応用および最小2乗法による解析精度の向上について 115 |
8章 X線結晶解析の実際 121 |
8.1 解析の手順 122 |
8.2 結晶作製 124 |
8.3 密度,結晶の外形 125 |
8.4 回折写真の撮影 127 |
振動写真 |
ワイセンベルグ写真 |
プレセッション写真 |
8.5 回折計 141 |
8.6 回折データの整理 144 |
8.7 X線結晶解析でどのようなことができるか 147 |
構造未知の複雑な有機化合物 |
比較的小さい分子のコンホーメーションの決定,結合距離,結合角の精密決定 |
異常分散を利用した絶対構造の決定 |
電子密度分布の直接決定 |
熱振動の解析 |
9章 構造解析の結果について二,三の注意 159 |
9.1 原子種の識別 159 |
9.2 原子間距離と原子価角の精度 162 |
9.3 構造解析の正しさについて 165 |
9.4 解析結果のステレオ図による表示 166 |
X線解析に関する参考書 169 |
索引 171 |