1章 人工現実感解明のパラダイム 1 |
1・1 臨場感・現実感・存在感の解明 1 |
1・2 VRを用いた人間の認知制御機能の解明 3 |
参考文献 4 |
2章 解明のための臨場感環境構成装置 5 |
2・1 クリスタルビジョンによる臨場視空間の構成 9 |
2・2 バーチャルハプティクスペースの構成 15 |
2・2・1 システム構成 16 |
2・2・2 能動型環境ディスプレイ 18 |
2・2・3 形状表現デバイス 20 |
2・3 バーチャルハプティクスペース 22 |
2・3・1 人工現実物体の特性 22 |
2・3・2 机上面に存在する人工現実物体の運動 24 |
2・3・3 その他の人工現実物体の運動 25 |
参考文献 27 |
3章 人間の臨場感の解明(工学・心理学的アプローチ) 29 |
3・1 視覚における臨場感 29 |
3・1・1 臨場感と視覚の心理学 29 |
3・1・2 視覚系と入力の処理メカニズム 30 |
3・1・3 両眼立体視における過渡系と定常系の役割 36 |
3・1・4 視差逆転させた人間の顔のステレオ写真からの立体視 45 |
3・2 視触覚融合と臨場感 54 |
3・2・1 視触覚融合の弁別閾 54 |
3・2・2 実験 56 |
3・2・3 結果と考察 57 |
3・3 立体知覚と視聴覚情報統合の脳内過程 59 |
3・3・1 人工現実感の基礎となる脳内過程とその計測手法 59 |
3・3・2 仮視運動知覚 61 |
3・3・3 知覚弁別作業と注意 65 |
3・3・4 視覚イメージの内的操作 67 |
3・3・5 視聴覚情報の統合 69 |
3・4 自己運動知覚 73 |
3・4・1 人工現実感システムと自己運動感覚 73 |
3・4・2 自己運動感覚のメカニズム 75 |
3・4・3 視覚誘導自己運動感覚 76 |
3・5 作業における間隔・運動協応 87 |
3・5・1 はじめに 87 |
3・5・2 空間認識における視覚・運動協応に関する研究史 88 |
3・5・3 運動視差による3次元構造の復元 88 |
3・5・4 身体と視点の同調運動と作業効率の関係 90 |
3・5・5 操作者の身体運動と映像物体の大きさの変化と作業効率の関係 92 |
3・5・6 遠隔操縦のための映像装置に望まれる特性 95 |
参考文献 98 |
4章 人間の認知制御機能の解明(生理学的アプローチ) 107 |
4・1 視覚と「現実感」 107 |
4・1・1 視覚の意義 107 |
4・1・2 網膜から大脳皮質へ 108 |
4・1・3 大脳皮質における視覚情報処理の脳地図 110 |
4・1・4 結論 116 |
4・2 空間知覚と現実感 117 |
4・2・1 はじめに 117 |
4・2・2 動物と立体視 118 |
4・2・3 どのように研究するか 120 |
4・2・4 空間知覚の脳内メカニズム 123 |
4・2・5 空間知覚と運動 139 |
4・2・6 まとめ 143 |
4・3 形態視覚と「現実感」 144 |
4・3・1 形態視覚の意義 144 |
4・3・2 後頭葉における形態情報処理 144 |
4・3・3 側頭葉における形態情報処理 151 |
4・3・4 結論 159 |
4・4 空間情報と形態情報の統合 160 |
4・4・1 情報統合の意義 160 |
4・4・2 運動情報と形態情報の統合 161 |
4・5 触覚と現実感 165 |
4・5・1 はじめに 165 |
4・5・2 体性感覚中枢における体部位再現 166 |
4・5・3 手指の使用と体部位再現地図の変化 167 |
4・5・4 四肢切断後の体部位再現地図の変化と幻肢 167 |
4・5・5 痛覚の中枢,かゆみの中枢 167 |
4・5・6 体性感覚野における情報統合 168 |
4・5・7 体性感覚野の損傷による手指の熟練運動の障害 170 |
4・5・8 触覚認識と体性感覚野ニューロン 170 |
4・5・9 中心後回における視覚と体性感覚の統合 171 |
4・5・10 道具使用時の身体図式の変容に対応するニューロン活動の変化 171 |
4・5・11 おわりに 173 |
4・6 自己定位と現実感 174 |
4・6・1 自己定位と認知地図 174 |
4・6・2 空間移動におけるヒト海馬体系の役割 177 |
4・6・3 空間移動における海馬体の神経機構 180 |
4・6・4 認知地図は存在するか 184 |
4・7 脳の中の「現実感」 188 |
4・7・1 脳は外の世界を正確にとらえることができるか? 188 |
4・7・2 能はその発達期に外界からの情報によって作られる 190 |
4・7・3 脳は成人になってからも外界からの情報によって変わる 192 |
4・7・4 システムができあがれば,外からの情報はなくてもよい 194 |
4・7・5 不完全な情報で引き起こされる脳内の視覚イメージ 195 |
4・7・6 結論 199 |
参考文献 200 |
あとがき 211 |
索引 215 |