第1章 生涯発達心理学の観点からみた青年期 落合良行 1 |
1節 青年期が人生の中でもつ意味 1 |
1 青年期に関する心理学的研究 1/2 生涯発達心理学的観点をもつ説はあったのか? 3 |
2節 青年期内における心理を研究するために必要な視点とは何か 6 |
1 分析・解明のための観点 8 |
2 あらわれ方をみるための観点-健康的な状態とみるか病的な状態とみるか 12 |
3 総合・統合しようとする観点 13 |
3節 人生全体を視野におくことの有効性は何か 16 |
まとめ 20 |
第2章 自分の身体・性とのつき合い 斉藤誠一 23 |
1節 青年期の身体的成熟 23 |
1 身体的成熟の発達的意味 23 |
2 身体的成熟の様相 24 |
3 身体的成熟の生物学的意味 27 |
2節 身体的成熟の変化とのつき合い 29 |
1 研究の現状 29 |
2 身体的成熟に対する心理的反応 30 |
3 身体的成熟のタイミングの心理的影響 32 |
4 自己の性を呈示するものとしての身体的成熟の受容 38 |
5 ボディーイメージの形成 40 |
3節 身体的成熟の社会的意義 43 |
1 身体的成熟の対他的意味-親子関係の変化 43 |
2 発達加速現象と性的適応 43 |
3 自己の社仝的性の検討と受容-性役割の再構築 48 |
4節 青年期の身体的成熟の発達的意義 50 |
第3章青年斯の認知発達と知識獲得 楠見孝 57 |
はじめに 57 |
1節 青年期における認知能力の発達 58 |
1 情報処理能力の発達 58 |
2 思考・知能の発達 61 |
2節 青年期における技能と知識の獲得 65 |
1 学校・受験勉強における熟達化 66 |
2 アルバイトにおける仕事の熟達化 71 |
3節 青年期における社会・文化的知識の獲得 77 |
1 社会・文化的概念の獲得 77 |
2 恋愛に関する知識の獲得と行動 78 |
まとめ. 84 |
第4章 青年期の自己意識と生き方 大野 久 89 |
1節 自己への気づき 89 |
1 自己への疑問 89 |
2 鍵概念としてのアイデンティティ理論 91 |
3 わが国におけるアイデンティティ研究の現状 92 |
2節 自己意識にまつわる感情 93 |
1 アイデンティティの実感としての充実感と空虚感 93 |
2アイデンティティと孤独感 97 |
3節 青年期における生き方や価値観の選択 101 |
1 危機論に関する検討 101 |
2 アイデンティティ・ステイタスに関する検討 104 |
4節 青年期における他者との関係性における自己 108 |
1 自己のアイデンティティを補強するための恋愛行動 108 |
2親密性と自己 114 |
5節 歴史性における自己 117 |
1 アイデンティティなき成功 117 |
2 歴史的アイデンティティ 118 |
まとめ・ 120 |
第5章 青年期の異世代関係-相互性の視点から 平石賢二 125 |
1節 青年と異世代との関係・・・ 125 |
1 はじめに-生涯発達心理学における課題 125 |
2 世代性と相互性の概念 126 |
3 青年と異世代との関係 128 |
2節 青年-両親関係 130 |
1 心理的離乳-分離と葛藤を強調する立場 130 |
2 愛着を主張する立場 134 |
3 心理的離乳と愛着の統合的な立場-個性化の再概念化 135 |
4 青年-両親の共変関係 138 |
5 青年-両親関係における相互性,世代継承性 141 |
3節 青年-教師関係 143 |
1 重要な他者としての教師 143 |
2 青年のアイデンティティ形成における教師の影響 144 |
3 青年-教師関係における相互性 145 |
4節 青年と社会との関係 146 |
1 青年の社会的活動とアイデンティティ形成 146 |
2 社会にとっての青年世代の役割 149 |
まとめ 149 |
第6章 青年期の同世代関係 宮下一博 155 |
1節 同性の友人との関係 155 |
1 友人関係の意義 155 |
2 友人関係の発達段階 156 |
3 集団との連帯感 159 |
4 親友との関係 161 |
2節 先輩・後輩との関係 166 |
1 先輩・後輩関係の意義 166 |
2 現代における集団活動 169 |
3節 異性の友人との関係 175 |
1 異性との出会いと恋愛感情 175 |
2 恋愛の発達 177 |
まとめ 183 |
第7章 青年期における意思決定 岡本祐子 185 |
はじめに 185 |
1節 意思決定の発達的基 185 |
1 青年期のアイデンティティ形成と意思決定 185 |
2 アイデンティティ・ステイタス論と意思決定 188 |
3 男らしさ・女らしさの確立と受容 190 |
4 現代社会における意思決定の困難さ 190 |
2節 人生に対する意思決定に見られる今日的問題-男性と女性 192 |
1 男性の場合 192 |
2 女性の場合 198 |
3節 青年期の意思決定と中年期のアイデンティティ危機-中年期から青年期を見る 208 |
1 青年期から中年期へかけてのアイデンティティの発達 209 |
2 中年期から回想された青年期のアイデンティティ・ステイタス 211 |
3 成人期のアイデンティティ・ステイタスの発達・変化経路 212 |
4 アイデンティティの生涯発達と意思決定-本章のまとめにかえて 219 |
第8章 青年期における心理臨床的問題 無藤清子 221 |
1節 青年期の心理臨床的問題への対処にみられる自己への問い直しのあり方 221 |
2節 圧倒的力をもつ内的世界への対処 自己を超えるものとの出会いと自律的・自立的存在としての自己の確立 222 |
3節 自己実現への摸索 -自己照合を促進する他者との出会い 226 |
4節 自己確認と他者認知の連動 -他者性をもった他者との出会い ・ 231 |
1 セラピストの実像が見え,自己像の明確化へと進む 233 |
2 分裂の機制が洞察されてくる 237 |
3 ストレスヘの有効な対処 法を開発・意識化する 237 |
4 他者との関係のもち方に変化が現れる 238 |
5 自己理解が進む 239 |
5節 自己の探究・成長にとっての他者関係 240 |
1 青年期のクライエントヘの心理臨床的はたらきかけにおけるセラピストの役割-自己への問い直しの促進 240 |
2 他者との関係性の中での自己探究-女性の発達についての知見からの示唆 243 |
6節 青年期の心理臨床におけるライフサイクル的観点 247 |
7節 青年期の心理臨床的問題への取り組みの意義 248 |
人名索引 251 |
事項索引 254 |
第1章 生涯発達心理学の観点からみた青年期 落合良行 1 |
1節 青年期が人生の中でもつ意味 1 |
1 青年期に関する心理学的研究 1/2 生涯発達心理学的観点をもつ説はあったのか? 3 |