はじめに |
第1章 アルミニウム発見!その特性はすばらしかった |
アルミニウムの元素構造は、「最も素直な構造」-陽子核の周りを13個の電子が3重に取り巻く 2 |
アルミニウムはその正体がなかなかわからなかった-他の元素と結合しやすい 6 |
他の元素としっかり結びついて隠れていたアルミニウム-だから、まず明礬から使われた 10 |
アルミの発見は「明礬の中に新しい金属があるに違いない」との確信から-アルミニウムの登場は画期的 15 |
日本は中国、アメリカに次いで世界で3番目にアルミニウムの消費が多い-一人当たりの消費量も年間約30キログラム 19 |
他の元素が添加されると、その魅力は際限なく広がる-アルミニウム合金は身近なものから宇宙まで 24 |
アルミニウムが都市鉱山として捨てられ埋もれている-アルミニウムの地球埋蔵量は約200年!? 30 |
アルミ箔はリサイクルされずに捨てられている-その量は1年間に約7万トン126億円分の新地金ができる 34 |
アルミニウムはリサイクルの優等生-アルミ缶1個のリサイクルで、40ワットの電球10時間もの電力が節約できる 38 |
第2章 アルミニウムの原料、精錬・生産・加工 |
ボーキサイトは、熱帯地方で激しい風化作用の結果できる-氷晶石は希少鉱物 42 |
ボーキサイトはアルミニウムの大切な原料-4トンのボーキサイトから1トンのアルミ 45 |
アルミニウムの製造法は、バイヤー法と、ホール・エルー法の組み合わせ-高純度を得る方法も 49 |
電解法は海を隔てた二人がほぼ同時に開発した-二人は同じ年に生まれ、工場を作り、亡くなった 54 |
アルミでは“ドロス”を取ることが大事-アルミの仕上がりを悪くしてしまうドロス 58 |
アルミニウムの製造加工工程には「圧延」「押出」「鋳造」「鍛造」などがある 61 |
鋳型に流し込んで冷却し、いろいろな形状に加工したものを「鋳造合金」-たたいて加工したものは「鍛造合金」 65 |
アルミの接合には接合棒を高速で回転させる「摩擦撹拌接合」などがある-表面処理の代表は「酸化陽極皮膜」 68 |
粒経、濃度、着火エネルギー、酸素濃度の条件が揃うとアルミ粉塵爆発のリスクが高くなる 72 |
アルミ粉防火対策は、常に清掃、飛散させず、スパーク火花を出さず、火気など近づけず 76 |
第3章 応用分野が広がるアルミニウムの未来 |
自動車のアルミニウム使用量は100キログラム超-欧米の自動車の方が日本よりアルミは2倍も多い 84 |
バイクでは軽量化とともにアルミのデザイン性能の良さも注目の的-自転車もアルミで軽量 87 |
海上保安庁は70隻以上の全アルミニウム製巡視船を建造-航空機の高性能化にアルミリチウム系合金が 90 |
アルミ車両は1952年にロンドンの地下鉄で初めて採用-日本のアルミ車両も1万車両以上 94 |
今では住宅の土台から屋根までアルミ-とくに、「アルミ樹脂複合サッシ」は需要が伸びている 100 |
金沢駅東広場のアルミニウム製トラス構造体は高さ30m、幅80m、アルミ使用量約800トン 104 |
アルミ缶はデビューするや、たちまち人気もの-消費者、販売者、製造者にもメリットが大きい 110 |
アルミ缶が片手で握り潰せるのはコストを下げるための努力の結果 114 |
アルミニウムは送電線を経済的なものにした-意外!?プールもアルミ製が多いということ 117 |
あなどれない純アルミニウム硬貨の「一円玉」-1円を造るのに実は2倍近いコストがかかる 120 |
アルミニウムは「橋」「防護柵」「照明ポール」「水門」など、土木にも多く活躍している 124 |
日用品として多種多様に使われる-包装材としてアルミ箔は、アルミニウムの特質をフルに発揮 128 |
アルミニウムは印刷にもなくてはならないもの-エアコン・フィン、デジカメ・ボディ、医療機器等々 132 |
コラム |
22歳で博士号をとったエールステッド 13 |
「アルミニウムタスクフォース」 23 |
アルミニウムは「無害」「衛生」的-体内に入っても約99%はそのまま排出される 27 |
アルミニウムは、健康な人の普通の食生活ではまったく害はなく、心配のないもの 37 |
アルミニウム粉塵爆発 52 |
イーレムと原子核の生成 79 |
アルミニウムは植物の成長に影響を及ぼす重要な要素-アルミニウム耐性植物も存在する 81 |
ホールとエルー 98 |
発見の陰には不運な発見も 108 |
旧アルミ工場での爆発 135 |
はじめに |
第1章 アルミニウム発見!その特性はすばらしかった |
アルミニウムの元素構造は、「最も素直な構造」-陽子核の周りを13個の電子が3重に取り巻く 2 |