略語集 xiii |
要約 |
1 はじめに 1 |
2 有害性評価 2 |
2.1 ヒト 2 |
2.2 イネ 3 |
3 前駆物質の環境排出量推定 4 |
4 曝露指標分布の推定 5 |
5 実大気におけるオゾン前駆物質に対する依存性とリスク評価用次世代大気モデルによる推定の妥当性評価 5 |
6 本評価書における結論 6 |
6.1 ヒト健康影響に関するリスク評価 6 |
6.2 イネの収量減少影響の評価 8 |
6.3 排出抑制対策の効果と費用 8 |
6.4 今後のオゾン低減施策に関する提案 11 |
第Ⅰ章 はじめに |
1 背景 13 |
2 目的 16 |
3 評価対象と構成 16 |
第Ⅱ章 基本情報 |
1 同定情報と物理化学的性質 19 |
2 オゾン濃度の表記と平均化時間 20 |
3 用途・生産方法 20 |
4 オゾンの生成メカニズムとオゾン生成の前駆物質に対する依存性 20 |
4.1 オゾンの生成メカニズム 20 |
4.2 オゾン生成の前駆物質に対する依存性 24 |
5 測定方法 26 |
6 常時監視測定局データによる大気中濃度 27 |
6.1 地理的分布 29 |
6.2 経年変化 30 |
6.3 オゾン経年変化の要因について 32 |
6.4 月変動 34 |
6.5 時間変動 35 |
6.6 他の指標との関連性 37 |
7 我が国における規制の動向 37 |
7.1 大気環境基準 37 |
7.2 オゾン濃度の低減を目的としたオゾン前駆物質の排出抑制に係る規制 37 |
7.3 VOC排出抑制に係る規制 40 |
8 国際的動向 41 |
8.1 米国の環境基準値 41 |
8.1.1 1971年基準値 41 |
8.1.2 1979年基準値 41 |
8.1.3 1997年基準値 42 |
8.1.4 2008年基準値 43 |
8.2 欧州の環境基準値 43 |
8.2.1 1992年のEU指令 43 |
8.2.2 2002年のEU指令 44 |
8.3 英国の環境基準値 45 |
8.4 カナダの環境基準値 45 |
8.5 WHOの環境基準値 46 |
8.6 米国カリフォルニア州の環境基準値 46 |
8.7 労働環境における基準 47 |
8.8 まとめ 48 |
第Ⅲ章 有害性評価 |
1 ヒトに対する有害性影響 49 |
1.1 実験動物に対する有害影響 49 |
1.1.1 呼吸器系に対する影響 49 |
1.1.2 神経行動への影響 50 |
1.1.3 心臓・体温に対する影響 50 |
1.1.4 生殖発生への影響 50 |
1.1.5 遺伝毒性 51 |
1.1.6 発がん性 51 |
1.2 ヒトに対する影響 52 |
1.2.1 ヒト志願者実験 52 |
1.2.2 遺伝毒性に関する検討 54 |
1.2.3 疫学研究 54 |
1.3 有害性情報のまとめ 64 |
1.4 評価エンドポイントの設定 65 |
1.4.1 有害性に関する本評価書の見解 65 |
1.4.2 エンドポイントとそれに関する平均化時間の提案 67 |
1.4.3 時間値の平均化開始時刻の検討 69 |
1.4.4 平均濃度変換式の導出 70 |
1.4.5 参照値と暴露反応関係 72 |
2 植物に対する有害性影響 74 |
2.1 既存の有害性評価 74 |
2.1.1 米国環境保護庁(US EPA) 74 |
2.1.2 カナダ 75 |
2.1.3 国連欧州経済委員会(UN ECE)76 |
2.1.4 世界保健機構欧州委員会(WHO-ROE) 77 |
2.2 曝露指標 78 |
2.3 植物に対する影響 79 |
2.3.1 可視被害 79 |
2.3.2 収量減少影響 81 |
2.3.3 イネを対象とした曝露反応関係式 82 |
2.3.4 既存文献のまとめ 84 |
2.4 メカニズム 85 |
2.4.1 オゾンの侵入経路 85 |
2.4.2 作用部位 85 |
2.5 イネに対する定量的評価 85 |
2.5.1 曝露期間の設定 85 |
2.5.2 曝露反応関係式の推定 86 |
2.5.3 収量影響に対する品種間の差 89 |
2.5.4 評価上での留意点 90 |
2.6 イネに対するオゾンの有害性に関する本評価書の見解 91 |
第Ⅳ章 前駆物質の環境排出量推定 |
1 はじめに 93 |
2 排出量推計方法 93 |
2.1 固定燃焼発生源 95 |
2.2 移動発生源 96 |
2.3 固定蒸発発生源 97 |
2.3.1 固定蒸発各発生源からの排出量推定法 97 |
2.3.2 固定蒸発発生源排出量の補正 98 |
2.4 植物起源発生源 98 |
3 排出量分布推定結果 105 |
第Ⅴ章 曝露指標分布の推定 |
1 はじめに 111 |
2 参照値を用いた評価時の曝露濃度の検討 112 |
2.1 室外・室内オゾン濃度と個人曝露濃度の関連性 112 |
2.2 室内発生源の放散速度に関する推定 117 |
2.2.1 室内発生源についての既存研究 117 |
2.2.2 試験条件 117 |
2.2.3 測定結果 118 |
2.3 室内濃度の推定 119 |
2.3.1 推定方法 119 |
2.3.2 推定結果 119 |
2.4 本評価書における参照値による評価時の曝露濃度 121 |
3 リスク評価用次世代大気モデルの概要 121 |
4 リスク評価用次世代大気モデルによるオゾン曝露指標分布の推定 123 |
4.1 対象領域・期間と気象パターン類型化結果 123 |
4.2 気象パターン類型化手法のオゾン曝露指標分布推定への適用性について 125 |
4.3 計算条件 126 |
4.4 モデルの現況再現性評価 127 |
4.4.1 計算対象日における気象要素の現況再現性 127 |
4.4.2 計算対象日における大気中オゾン濃度の現況再現性 129 |
4.4.3 オゾン曝露指標の現況再現性 132 |
4.4.4 モデルによるオゾン曝露指標分布推定結果 136 |
5 実測値の補間によるオゾン曝露指標分布の推定 137 |
5.1 実測値の補間によるオゾン曝露指標分布の推定方法 138 |
5.2 実測値の補間によるオゾン曝露指標分布推定の現況再現性評価 138 |
5.3 実測値の補間によるオゾン曝露指標分布推定結果 139 |
第Ⅵ章 リスク評価 |
1 はじめに 141 |
2 ヒトの健康影響リスク評価 141 |
2.1 リスク評価に用いる参照値および曝露反応関係 141 |
2.2 ヒト健康影響リスクの推定 142 |
2.2.1 曝露人口の推定 142 |
2.2.2 参照値を超過する確率によるヒト健康影響リスクの推定 143 |
2.2.3 余命短縮リスクの推定 144 |
2.3 ヒト健康影響リスク評価の課題 145 |
3 農作物の減収量,減収率の推定 147 |
3.1 農作物の減収率,減収量の推定方法147 |
3.1.1 イネの曝露反応関係式 147 |
3.1.2 グリッドセル別のイネ収量データベースの作成 148 |
3.1.3 曝露濃度と参照値の超過グリッドセル数 149 |
3.2 農作物の減収率,減収量の推定結果 149 |
4 リスク評価の結論 152 |
第Ⅶ章 実大気におけるオゾンの前駆物質に対する依存性判定とリスク評価用次世代大気モデルによる推定の妥当性評価 |
1 はじめに 153 |
2 光化学指標についてのレビュー 153 |
3 光化学指標の関東地方における適用性検討 156 |
4 光化学指標の実測による実大気におけるオゾン濃度の前駆物質排出量に対する依存性判定 158 |
4.1 光化学指標(オゾン/全硝酸濃度比)の測定地点および測定方法 158 |
4.2 光化学指標(オゾン/全硝酸濃度比)測定期間の気象状況 159 |
4.3 光化学指標(オゾン/全硝酸濃度比)の測定結果と律速状態判定 159 |
5 平日・日曜日間の比較による実大気におけるオゾン濃度の前駆物質排出量に対する依存性判定 161 |
5.1 気象要素の平日・日曜日間比較結果 161 |
5.2 前駆物質濃度の平日・日曜日間比較結果 161 |
5.3 オゾン濃度の平日・日曜日間比較結果とオゾン濃度の前駆物質排出量に対する依存性判定 161 |
6 リスク評価用次世代大気モデルにより推定される律速状態の妥当性評価 165 |
6.1 光化学指標(オゾン/全硝酸濃度比)実測期間を対象としたシミュレーション 166 |
6.2 リスク評価用次世代大気モデルにより推定される律速状態分布の妥当性評価結果 166 |
第Ⅷ章 オゾン濃度低減のためのVOC削減対策の評価 |
1 評価の枠組み 171 |
1.1 VOC排出削減対策の評価 171 |
1.2 改正大気汚染防止法の枠組み 172 |
2 VOC排出抑制対策の費用と排出削減量 173 |
2.1 はじめに 173 |
2.2 追加的導入量 174 |
2.3 2010年までの対策費用とVOC排出削減量の評価 175 |
3 VOC排出量削減政策による大気中濃度の変化の予測と効果の推定 176 |
3.1 2010年度の排出量の推定 176 |
3.1.1 VOC対策が行われなかった時(ベースライン)の排出量 176 |
3.1.2 VOC対策が行われた時(実際のケーース)の排出量 180 |
3.2 2010年度の大気中濃度の予測 181 |
3.2.1 予測方法 181 |
3.2.2 予測結果 182 |
3.3 費用対効果の評価 184 |
3.3.1 健康リスク削減便益の推計 184 |
3.3.2 農作物の収量減少影響低減の便益の推計 185 |
3.3.3 オゾン濃度削減の費用対効果の推計 186 |
4 その他のシナリオの設定とその推定結果 187 |
4.1 2002年度以降,NOx,VOC排出量削減政策が実行されていない場合 187 |
4.2 2002年度以降,VOC排出量削減の政策だけが実行された場合 189 |
4.3 固定発生源の業種別に排出削減率に偏りがあるケース 190 |
5 VOC排出抑制対策に係る政策の評価と評価手法に関する考察 191 |
第Ⅸ章 結論 |
1 有害性評価 193 |
1.1 ヒト 193 |
1.2 イネ 194 |
2 前駆物質の環境排出量推定 194 |
3 曝露指標分布の推定 195 |
4 実大気におけるオゾンの前駆物質に対する依存性とリスク評価用次世代大気モデルによる推定の妥当性評価 195 |
5 本評価書における結論 196 |
5.1 ヒト健康影響に関するリスク評価 196 |
5.2 イネの収量減少影響の評価 196 |
5.3 排出抑制対策の効果と費用 197 |
5.4 今後のオゾン低減施策に関する提案 198 |
第Ⅹ章 外部レビュアーの意見書と著者らの対応 |
指宿尭嗣レビュアーの意見書と著者らの対応(対象:全体) 202 |
今井田克己レビュアーの意見書と著者らの対応(対象:有害性評価) 208 |
大原利眞レビュアーの意見書と著者らの対応(対象:全体) 210 |
大前和幸レビュアーの意見書と著者らの対応(対象:有害性評価) 222 |
梶井克純レビュアーの意見書と著者らの対応(対象:全体) 240 |
小林和彦レビュアーの意見書と著者らの対応(対象:全体) 245 |
島 正之レビュアーの意見書と著者らの対応(対象:全体) 249 |
津田敏秀レビュアーの意見書と著者らの対応(対象:全体) 257 |
三森国敏レビュアーの意見書と著者らの対応(対象:有害性評価) 265 |
参考文献 269 |
索引 285 |