第1編 基礎 |
第1章 概説 |
第1節 レオロジーの定義とその関与する領域 <増子 徹> 3 |
1. レオロジーとは何か 3 |
2. レオロジーの用語および他の学問領域との関係 4 |
3. レオロジーが対象とする分野 6 |
第2節 レオロジーの歴史 <増子 徹> 9 |
まえがき 9 |
1. 弾性力学 9 |
2. 流体力学 10 |
3. 現象論理的線形粘弾性 11 |
4. 構成方程式の発展 12 |
5. 懸濁液のレオロジー 13 |
6. 高分子レオロジー 14 |
7. レオロジー測定機器の発展 15 |
第2章 基礎理論 |
第1節 数学的準備 <長谷川富市> 18 |
1. 反変ベクトル,共変ベクトル 18 |
2. 座標系とテンソル量 18 |
3. 共変微分 20 |
第2節 応力 <長谷川富市> 21 |
1. 表面力(応用ベクトル) 21 |
2. 応力テンソルとコーシーの応力の公式 21 |
3. 流体の基礎式 22 |
4. 応力の主値,主方向 22 |
5. 主値(ここでは主応力)の性質 23 |
第3節 ひずみとひずみ速度 <長谷川富市> 25 |
1. 変位 25 |
2. ひずみ 25 |
3. 代表的流動場 26 |
第4節 弾力性の力学 <南斎征夫> 28 |
1. 弾性および弾性定数 28 |
2. 弾性体の熱力学 29 |
3. 内部エネルギーの変化による弾性 30 |
4. エントロピーの変化による弾性 31 |
5. 簡単な形状を持つ弾性体の弾性変形 34 |
第5節 粘性流体の力学 <梶原稔尚> 37 |
1. 粘性とニュートン流体 37 |
2. 流体の基礎方程式(保存則) 38 |
3. 層流と乱流 43 |
4. せん断流れの例 44 |
5. 伸長粘度 46 |
第3章 線形粘弾性 |
第1節 粘弾性現象の概念 <野田一郎> 47 |
1. フック(Hooke)弾性体とニュートン(Newton)粘性体 47 |
2. 線形粘弾性体 47 |
3. 応力緩和法 48 |
4. クリープ法 49 |
5. 動的粘弾性測定法 50 |
6. 物体の粘弾性的特徴 51 |
第2節 粘弾性モデル <野田一郎> 53 |
1. 力学モデル 53 |
2. マクスウェルモデル 53 |
3. フォークトモデル 55 |
4. 四要素モデル 55 |
5. 一般化マクスウェルモデルと一般化フォークトモデル 57 |
第3節 動的粘弾性 <甘利武司> 59 |
まえがき 59 |
1. 動的粘弾性の定義 59 |
2. 複素量の導入 59 |
3. 力学モデルの動的粘弾性の周波数分散 61 |
4. 電気系と力学系の類似性について 62 |
5. 振動変形下のエネルギー保存と損失 62 |
第4節 分布関数-緩和スペクトルと遅延スペクトル <甘利武司> 64 |
1. 分布関数 64 |
2. 実験量から分布関数を決定する方法 65 |
3. 緩和スペクトルの模式表現と緩和メカニズム 65 |
第5節 線形刺激-応答理論 <磯田武信> 67 |
まえがき 67 |
1. 重ね合わせ原理 67 |
2. 余効関数とレオロジー関数との関係 68 |
3. パルス法による粘弾性測定 70 |
第6節 粘弾性関数の関係 <磯田武信> 72 |
まえがき 72 |
1. クラマース・クローニッヒ(Kramers-Kronig)の分散関係 72 |
2. 分散,吸収現象 73 |
3. 緩和関数とクリープ関数の関係 76 |
第7節 力学緩和と誘電緩和 <足立桂一郎> 77 |
まえがき 77 |
1. 誘電体論の基礎 77 |
2. 誘電緩和の分子モデル 79 |
3. 高分子の双極子の分類 80 |
4. 高分子鎖の誘電緩和の理論 82 |
第8節 振動と波動 <小山清人> 86 |
まえがき 86 |
1. 超音波の伝ぱ(播)速度 86 |
2. 超音波を用いた圧力下におけるヤング率,ポアソン比の測定 87 |
3. 超音波の減衰,吸収 88 |
4. 超音波顕微鏡 89 |
5. 超音波吸収による発熱,振動の効果 90 |
6. 超音波照射下における金型内の樹脂流動 91 |
7. 超音波照射による成形品の品質改良 91 |
第4章 非線形粘弾性 |
第1節 非フック弾性,非ニュートン粘性,降伏応力 <薄井洋基> 93 |
1. 非フック弾性 93 |
2. 非ニュートン粘性 94 |
3. 降伏応力 95 |
第2節 チキソトロピーとレオペクシー-時間依存性挙動 <菅野隆志> 97 |
まえがき 97 |
1. 実験 97 |
2. 定常せん断下におけるレオロジー的性質 98 |
3. 周期的せん断下におけるレオロジー的性質 101 |
4. 振動的せん断下におけるレオロジー的性質 102 |
あとがき 105 |
第3節 非線形粘弾性 <五十野善信> 106 |
1. 線形粘弾性と非線形粘弾性 106 |
2. 希薄系と濃厚系 107 |
3. 高分子希薄系での非線形粘弾性 109 |
4. 高分子濃厚系の非線形粘弾性 110 |
5. からみあい構造変化・回復の観測 114 |
第4節 法線応力効果 <小山清人> 118 |
まえがき 118 |
1. 法線応力効果 118 |
2. ワイセンベルグ効果 119 |
3. バラス効果 122 |
第5節 破壊のレオロジー-塑性力学および破壊理論の基礎 <横堀壽光> 124 |
1. 弾性と塑性 124 |
2. 塑性変形則 124 |
3. 動的塑性理論 126 |
4. 亀裂を欠陥とする破壊の理論 129 |
5. ミクロとマクロを結合した破壊のクライテリオン 130 |
あとがき 131 |
第6節 破壊のレオロジー-物質の破壊形式(プラスチック,金属,土壌など) <岡田賢治> 133 |
1. 材料の破壊形態 133 |
2. プラスチック材料の破壊 135 |
3. 金属材料の破壊 138 |
4. 土壌の破壊 140 |
第5章 高分子レオロジーの基礎 |
第1節 希薄溶液の粘度挙動 <根本紀夫> 143 |
1. 高分子希薄溶液の粘度 143 |
2. 屈曲性高分子鎖の分子模型 145 |
3. 屈曲性高分子鎖の固有粘度 147 |
4. 棒状高分子の固有粘度 152 |
5. 半屈曲性高分子の固有粘度 153 |
第2節 濃厚溶液の粘弾性 <根本紀夫> 155 |
1. 希薄溶液から濃厚溶液へ 155 |
2. からみあい効果 156 |
3. 管模型理論 157 |
4. 非線形粘弾性 159 |
第3節 高分子固体の粘弾性 <今野幹男> 161 |
まえがき 161 |
1. 無定形高分子の粘弾性 161 |
2. 結晶性高分子粘弾性 167 |
第6章 分散系レオロジーの基礎 |
第1節 非凝集性サスペンションの粘度 <四方俊幸> 170 |
まえがき 170 |
1. 剛体反発懸濁液の調製 170 |
2. 無限希釈での粘度式;アインシュタインの式 171 |
3. 有限濃度でのレオロジー挙動 171 |
あとがき 176 |
第2節 粒子間相互作用と分散・凝集 <佐藤達雄> 178 |
まえがき 178 |
1. DLVO理論 178 |
2. 立体障害安定化理論 180 |
3. 枯渇(depletion)理論 182 |
あとがき 183 |
第3節 凝集分散系のレオロジー <大坪泰文> 185 |
まえがき 185 |
1. 粒子間引力が強い凝集分散系のレオロジー 185 |
2. 高分子の可逆架橋により凝集した分散系のレオロジー 189 |
3. 非吸着性高分子により凝集した分散系のレオロジー 190 |
第4節 エマルションのレオロジー <松本幸雄> 192 |
まえがき 192 |
1. 分散相濃度 192 |
2. 極限粘度 193 |
3. 分散媒の状態 194 |
4. 分散粒子(液滴)の大きさ 195 |
5. 非ニュートン粘性 196 |
6. 粘弾性 196 |
あとがき 197 |
第2編 測定 |
第1章 概論 <草水純男> 201 |
第2章 多機能測定機 |
第1節 液体・分散体用測定機 <草水純男> 204 |
まえがき 204 |
1. 評価対象 204 |
2. 測定原理 204 |
3. 測定される粘弾性特性 205 |
4. メーカーおよび機種 206 |
第2節 固体用測定機 <草水純男> 207 |
まえがき 207 |
1. 評価対象 207 |
2. 測定原理 207 |
3. 測定される粘弾性特性 208 |
4. メーカーおよび機種 210 |
第3節 厳密な物理量測定機 <草水純男> 211 |
まえがき 211 |
1. キャピラリーレオメーター 211 |
2. コーンプレート方式レオメーター 214 |
3. 共軸二重円筒方式レオメーター 216 |
4. 引張モードスペクトロメーター 218 |
5. 伸長粘度測定装置 221 |
第3章 固体材料の測定 |
第1節 高分子工業 224 |
1-1 ゴム工業 <草水純男> 224 |
まえがき 224 |
1. 反発弾力試験 224 |
2. 永久ひずみ実験 226 |
3. 応力緩和試験 227 |
1-2 プラスチック工業 <草水純男> 229 |
まえがき 229 |
1. クリープ試験 229 |
2. 自由減衰型ねじり試験 233 |
1-3 その他の特殊試験 <草水純男> 237 |
まえがき 237 |
1. 振動リード法粘弾性試験 237 |
2. 誘電特性試験 238 |
3. マイクロ粘弾性試験 239 |
第2節 食品工業 <種谷真一> 240 |
まえがき 240 |
1. 加工食品のテクスチャー測定機器 240 |
2. 農産物のテクスチャー測定機器 249 |
第3節 医薬・化粧品工業 <守弘栄一> 255 |
まえがき 255 |
1. 歯科材料 255 |
2. 骨材料の測定 256 |
3. 凝固血の測定 257 |
4. 製剤で使用されるレオメーター 259 |
5. 化粧品材料の測定 259 |
6. 化粧品の対象となる皮膚の測定 260 |
7. 化粧品の対象となる毛髪の測定 260 |
8. その他の類似材料の測定 260 |
第4節 セラミックス,その他 <守弘栄一> 262 |
まえがき 262 |
1. ガラス材料での測定 262 |
2. コンクリートでの測定 262 |
3. 粘度材料の測定 263 |
4. エクストルーダーの測定 263 |
5. その他固体系レオロジー測定例 263 |
第4章 液体材料の測定 |
第1節 高分子工業 <草水純男> 266 |
まえがき 266 |
1. ムーニー粘度計 266 |
2. メルトフローインデクサー 267 |
3. 高化式フローテスター 270 |
4. 毛細管粘度計 272 |
5. 単一円筒形回転粘土計 275 |
6. その他の粘度計 277 |
第2節 食品工業 <中江利昭> 279 |
まえがき 279 |
1. 液状食品の粘度測定 280 |
2. 液状食品の粘弾性 285 |
3. 液状食品と品質管理機器 286 |
4. 実際の測定機器 287 |
第3節 医薬・化粧品工業 <守弘栄一> 288 |
まえがき 288 |
1. 血液 288 |
2. 製剤学で多用される粘度計 289 |
3. 化粧品材料の測定 289 |
4. 間接の潤滑液測定 289 |
5. その他の分野での測定 290 |
第4節 セラミックス,その他 <守弘栄一> 292 |
まえがき 292 |
1. ガラス材料での測定 292 |
2. コンクリートの測定 292 |
3. 種々の粘弾性測定法 293 |
第5章 粉体材料の測定 |
第1節 食品工業 <種谷真一> 294 |
まえがき 294 |
1. 集合体の表示法 294 |
2. 粉体食品の充てん性 294 |
3. 粉体食品のタッピング圧縮 295 |
4. 粉体食品の力学的性質 297 |
第2節 医薬・化粧品・セラミックス・その他 <守弘栄一> 307 |
まえがき 307 |
1. 医薬品の粉体材料・粉体製品の測定 307 |
2. セラミックス材料での粉体の測定 309 |
3. その他工程で必要となる解析のための測定 309 |
第3節 粉度分布関数について <中山満茂> 312 |
まえがき 312 |
1. 粒群の特性評価法 312 |
2. 粒度分布関数の選び方 314 |
あとがき 319 |
第3編 応用 |
第1章 概論 <種谷真一> 323 |
まえがき 323 |
1. 高分子工業 324 |
2. 食品工業 326 |
3. セラミックス工業 326 |
4. 生物レオロジー 328 |
5. その他の工業 329 |
第2章 高分子工業 |
第1節 高分子成形加工 <船津和守/木原伸一> 332 |
1. 高分子成形加工技術の概論 332 |
2. 押出成形加工 334 |
3. 紡糸 337 |
4. フィルム成形 341 |
5. 射出成形 343 |
6. コーティング 346 |
7. 今後の成形加工法への要求 347 |
第2節 粘弾性流動解析用構成方程式 <梶原稔尚> 349 |
まえがき 349 |
1. 時間微分 349 |
2. Maxwellモデル 351 |
3. 構成方程式の代表的レオロジー物性の解析方法とMaxwellモデルの特性 353 |
4. Oldroydモデル 354 |
5. White-Metznerモデル 354 |
6. Giesekusモデル 356 |
7. Larsonモデル 357 |
8. Phan Thien-Tannerモデル 358 |
9. Leonovモデル 359 |
10. K-BKZモデル 360 |
11. 不可逆K-BKZおよびLarsonモデル 362 |
あとがき 362 |
第3節 ポリマーブレンド <高橋良彰> 364 |
まえがき 364 |
1. 相溶領域 364 |
2. 非相溶領域 366 |
3. 相分離点近傍 370 |
第4節 フィラー充てんポリマー融液の粘弾性 <北野 武> 372 |
1. フィラー充てんポリマー融液の定常せん(剪)断流動特性 372 |
2. フィラー充てんポリマー融液の動的粘断性(振動流動特性) 378 |
3. フィラーの混合法と成形 379 |
4. フィラー充てんポリマーの成形 381 |
あとがき 382 |
第5節 ゴム材料 |
5-1 防振ゴム・免震ゴム <佐藤美洋> 383 |
1. 防振ゴム 383 |
2. 免震ゴム 385 |
5-2 タイヤ <阿波根朝冶> 389 |
まえがき 389 |
1. ゴム加工におけるレオロジー 389 |
2. タイヤ性能とレオロジー 392 |
5-3 ホース <村上公洋> 394 |
1. ホースの種類とポリマー 394 |
2. ホースの製造 394 |
3. 押出工程とレオロジー 396 |
4. 特殊なホース製造過程 397 |
第6節 接着 <水町 浩> 400 |
まえがき 400 |
1. 接着試験 400 |
2. 接着・粘着特性のレオロジー的特徴 403 |
あとがき 408 |
第7節 塗料-分散系のレオロジーと高分子フィルムのレオロジー <上田隆宣> 409 |
1. 塗料のレオロジーとは 409 |
2. 分散系溶液のレオロジー 410 |
3. 高分子フィルムのレオロジー 415 |
第8節 コーティング材,印刷材料 <堀米 操> 419 |
まえがき 419 |
1. 従来の評価機器 419 |
2. インキ,塗料のレオロジー 421 |
あとがき 427 |
第9節 アスファルト <牛尾俊介> 428 |
1. アスファルトのレオロジーと工学特性 428 |
2. アスファルトの工学的利用 428 |
3. アスファルトのレオロジー挙動 429 |
4. アスファルトのクリープ特性 429 |
5. アスファルトの粘性係数 430 |
6. アスファルトの品質評価への適用 432 |
7. アスファルトのレオロジーとSHRP 433 |
あとがき 434 |
第10節 液晶ポリマー <野村秀夫> 436 |
まえがき 436 |
1. 液晶ポリマーの特徴と市場動向 436 |
2. 液晶ポリマーのレオロジー特性とその応用 438 |
第3章 食品工業 |
第1節 液状食品 <中江利昭> 449 |
まえがき 449 |
1. 液状食品 449 |
2. 液状食品の粘度 450 |
3. 液状食品が示す挙動 450 |
4. 液状食品とテクスチャー 453 |
5. 産業への応用例 455 |
第2節 エマルションゲルの物性と構造 <合谷祥一/山野善正> 457 |
まえがき 457 |
1. エマルションゲル調製時の油滴の粘度分布変化およびゲル中の油滴の分布 458 |
2. プランジャーの選定 459 |
3. エマルション寒天ゲルの破断強度に対する油滴の大きさと体積分率の影響 460 |
4. 破断強度に対する寒天濃度と油滴の大きさの影響 461 |
5. 動的粘度性に対する粒径の影響 462 |
6. 微細構造の観察 462 |
7. 官能性に対する油滴の大きさの影響 465 |
8. 今後の方向 465 |
第3節 ゲル状食品-ゲルの粘弾性,ゲル化過程の粘弾性 <西成勝好> 467 |
1. ゲルの研究の意義 467 |
2. ゲルの弾性率の濃度依存性 467 |
3. ゲルの弾性率の分子量依存性 468 |
4. ゲルの弾性率の温度依存性 468 |
5. ゲル化過程のカイネティクス 471 |
6. ゲル-ゾル転移と力学スペクトル 474 |
第4節 気泡分散食品 <野田正幸> 477 |
まえがき 477 |
1. 気泡分散食品の分類 477 |
2. 気泡分散食品 477 |
あとがき 485 |
第5節 高脂肪含有食品 <古谷野哲夫/佐藤清隆> 486 |
まえがき 486 |
1. チョコレート製造工程,成形工程,品質特性とレオロジー 486 |
2. チョコレートのレオロジー各論 487 |
あとがき 491 |
第6節 繊維状食品-食肉のテンダーネス <渡邉幸夫> 493 |
まえがき 493 |
1. 筋肉から食肉へ 493 |
2. テンダーネスを支配する要因 494 |
3. 肉質の評価術語 495 |
4. 理化学的特性項目成績とテンダーネス評価との関係 499 |
5. 食肉に関する粘弾性模型 503 |
あとがき-かたさ柔らかさの評価とその基準尺度 509 |
第7節 テクスチャー <森 友彦> 511 |
まえがき 511 |
1. テクスチャーの定義 511 |
2. テクスチャーと物性 511 |
3. テクスチャーの機能 512 |
第8節 サイコレオロジー <川端晶子> 514 |
まえがき 514 |
1. サイコレオロジーとは 514 |
2. 食品物性研究の流れ 514 |
3. 計量心理学研究の始まり 515 |
4. サイコレオロジーの台頭 515 |
5. 食べ物のテクスチャーの研究 516 |
6. サイコレオロジーとテクスチャー評価 518 |
7. サイコレオロジーの将来展望 519 |
第4章 セラミックス工業 |
第1節 セラミックス粉体成形とレオロジー <高橋 実> 522 |
まえがき 522 |
1. セラミックス粉体成形におけるレオロジーの役割 523 |
2. 成形法各論 523 |
あとがき 532 |
第2節 セメント <五十嵐秀明> 534 |
まえがき 534 |
1. フレッシュコンクリート,モルタル,ペーストの流動特性 534 |
2. セメントの流動性 535 |
3. 混和剤 537 |
あとがき 541 |
第3節 ガラス <神吉康文/加藤保真/西浜二郎> 543 |
1. 概要 543 |
2. ガラス物性特性 543 |
3. 事例 545 |
あとがき 555 |
第4節 粘土 <芝崎靖雄/伴野 巧> 556 |
1. 粘土と可塑性 556 |
2. 粘土原料 556 |
3. 練り土の可塑性 557 |
4. 練り土の変形挙動 559 |
あとがき 561 |
第5節 粉体材料 <日高重助> 562 |
まえがき 562 |
1. 粉体のキャラクタリゼーション 562 |
2. 粉体層の力学特性 563 |
3. 粉体の流動とその特徴 566 |
第5章 医薬化粧品工業 |
第1節 歯科材料 <倉田茂昭> 574 |
まえがき 574 |
1. 充てん用コンポジットレジン(CR) 574 |
2. 義歯床用レジン 578 |
3. 義歯裏装材 579 |
4. 歯科用接着材料 581 |
5. 印象材 581 |
6. 根管充てん材 583 |
第2節 生体組織のレオロジー 586 |
2-1 股間節海綿骨の粘弾性 <立石哲也> 586 |
まえがき 586 |
1. 試料および実験方法 586 |
2. 粘弾性実測値 588 |
3. 粘弾性値の考え方 591 |
あとがき 594 |
2-2 緻密骨の粘弾性 <立石哲也> 596 |
まえがき 596 |
1. 試料および実験方法 596 |
2. 粘弾性実験値 596 |
あとがき 600 |
第3節 赤血球のレオロジー特性 <上坂伸宏> 601 |
まえがき 601 |
1. 血液粘度と赤血球変形態 601 |
2. 赤血球変形態の測定値 602 |
3. 赤血球変形態の医学における重要性 603 |
4. 赤血球の生理学の新たな展開 605 |
あとがき 606 |
第4節 血液の凝固-フィブリンゲル <貝原 真> 609 |
まえがき 609 |
1. 血液の凝固機構 609 |
2. 血液凝固過程のレオロジー測定法 609 |
3. 血液凝固過程の粘弾性に影響する因子 611 |
4. フィブリン繊維素溶解(線溶)のレオロジー 612 |
5. フィブリンのゲル化とフィブリンの構造 613 |
6. フィブリンゲルのレオロジー的性質 613 |
7. 血液凝固のレオロジーと医学,細胞工学 615 |
あとがき 616 |
第5節 製剤 619 |
5-1 流動性 <大塚昭信> 619 |
まえがき 619 |
1. 流動性に関する粉体の基礎物性 619 |
2. 流出試験法 620 |
3. 安息角測定 620 |
4. 充てん性 621 |
5. 流動層法 621 |
6. 総合評価法 621 |
7. 流動性と粒子径 622 |
8. 流動性の改善 622 |
5-2 医薬品の成形 <壇上和美> 624 |
まえがき 624 |
1. 圧縮過程における粉体層の粘弾性 624 |
2. レオロジー定数と錠剤成形性との関係 626 |
3. 見かけ弾性率 626 |
4. 応力緩和現象に及ぼす因子,応力緩和現象に関する理論的取扱い 627 |
5. 応力緩和に及ぼす圧縮速度の影響 628 |
5-3 半固形製剤のレオロジー 630 |
1. 品質管理に利用される測定法 630 |
2. 半固形製剤の粘弾性評価 631 |
あとがき 634 |
第6節 化粧品 <梅屋潤一郎> 637 |
1. 化粧品のレオロジー 637 |
2. 皮膚上での化粧品のレオロジー特性 638 |
3. 毛髪の測定 642 |
第7節 その他の生体材料 |
7-1 骨セメントの機械的特性 <立石哲也/白崎芳夫> 644 |
まえがき 644 |
1. 実験方法 644 |
2. 骨セメントの混練と機械的特性 644 |
3. 特性改善の視点 646 |
7-2 抜去人工間接ポリエチレンカップの粘弾性 <立石哲也/白崎芳夫> 648 |
まえがき 648 |
1. 実験方法 648 |
2. カップの磨耗と粘弾性 648 |
あとがき 651 |
第8節 毛髪のレオロジー <中村邦雄> 653 |
まえがき 653 |
1. 毛髪の太さに及ぼすパーマ処理の影響 654 |
2. 毛髪の強伸度特性に及ぼすパーマ処理の影響 655 |
3. 毛髪の粘弾性性質に及ぼすパーマ処理の影響 657 |
あとがき 660 |
第9節 関節の摩耗と潤滑 <笹田 直> 662 |
1. 関節の構造 662 |
2. 関節軟骨 662 |
3. 関節液 665 |
4. 関節摩擦の特性 665 |
5. 歩行時における股関節の潤滑機構 666 |
6. 弾性流体潤滑膜厚の計算 668 |
7. 関節軟骨近傍における高粘度域の存在 669 |
第6章 金属工業 |
第1節 金属材料の結晶塑性 <菊池潮美> 672 |
1. 結晶のすべり 672 |
2. 多結晶体の塑性 673 |
3. 変形双晶 675 |
4. 超塑性 675 |
5. 高温クリープ 676 |
6. 変形集合組織 679 |
第2節 転移構造とひずみ <菊池潮美> 681 |
1. 転移の概念 681 |
2. 転移の応力場 681 |
3. 転移のエネルギーと線張力 682 |
4. 転移間の相互作用 683 |
5. パイエルス・ナバロ力 684 |
6. 拡張転移と積層欠陥 684 |
第3節 加工硬化,固溶体硬化,析出硬化 <飯田 雅> 686 |
まえがき 686 |
1. 加工硬化 686 |
2. 固溶体硬化 688 |
3. 析出硬化 689 |
第4節 金属の強度試験と破壊のメカニズム <宮本 博> 693 |
1. 金属の強度試験 693 |
2. 金属の破壊のメカニズム 697 |
あとがき 707 |
第5節 金属粉末の焼結と強度 <三浦秀士> 708 |
まえがき 708 |
1. 金属粉末の焼結 708 |
2. 焼結金属の強度 708 |
あとがき 712 |
第6節 圧延 <吉田桂一郎> 714 |
まえがき 714 |
1. 圧延加工の基礎 714 |
2. 圧延設備と圧延技術 719 |
3. 今後期待される圧延技術開発 724 |
第7章 電子工業 |
第1節 液晶のレオロジー <北野 武> 726 |
まえがき 726 |
1. 液晶の分類 726 |
2. 液晶のレオロジー特性 727 |
3. 液晶の電気粘性(ER)効果 733 |
あとがき 736 |
第2節 トナー <丸田將幸> 738 |
1. 電子写真プロセスとトナーのレオロジー 738 |
2. トナーの定着の原理 740 |
3. トナーの粘弾性制御の実例 740 |
4. トナーの製造時におけるレオロジーの影響 743 |
あとがき 743 |
第3節 プリント配線板関連材料 <大場洋一> 744 |
まえがき 744 |
1. 塗料の流動と粘性 744 |
2. スクリーン印刷 748 |
3. 各種ペーストの流動特性と塗膜特性 750 |
あとがき 753 |
第4節 シリコーンコーティング剤 <沖之島弘茂> 754 |
まえがき 754 |
1. シリコーン樹脂の合成と特異性 754 |
2. シリコーンコーティング剤の調整と硬化反応 755 |
3. シリコーン樹脂の種類,特性と用途の関係 757 |
4. シリコーンコーティング剤の適用例と特徴 759 |
5. シリコーンコーティング剤の現状と開発動向 759 |
第5節 半導体用封止材料 <江口州志> 761 |
まえがき 761 |
1. パッケージ組立と樹脂封止法 761 |
2. 封止材料の基礎組成 761 |
3. 封止材料に要求される特性 762 |
4. 材料設計技術 763 |
5. 今後の展開 770 |
あとがき 770 |
第8章 機械工業 |
第1節 磁性流体 <藤井定美> 772 |
1. 磁性流体の概念 772 |
2. 磁性流体成立の条件 772 |
3. 磁性流体の製作法 774 |
4. 磁性流体の特性 776 |
5. 磁性流体の応用 778 |
第2節 電気レオロジー流体 <大坪奏丈> 781 |
まえがき 781 |
1. 粒子分散系ER流体 781 |
2. 均一系ER流体 784 |
3. ER流体の応用 785 |
第3節 トライボロジー <岩渕 明> 788 |
1. トライボロジーの定義 788 |
2. 固体の表面 788 |
3. 接触のメカニズム 789 |
4. 摩擦のメカニズム 791 |
5. 磨耗のメカニズム 794 |
6. 磨耗形態の遷移 797 |
7. 潤滑油中の磨耗 797 |
8. トライボロジーにおけるレオロジー 797 |
第4節 潤滑油,潤滑剤 <益子正文> 799 |
1. 潤滑油の使命 799 |
2. 粘度温度特性 799 |
3. 粘度指数(VI) 800 |
4. 粘度指数向上剤 800 |
5. 高圧粘度 801 |
6. グリース 803 |
あとがき 804 |
第5節 油圧作動油 <武居正彦> 806 |
1. 油圧作動油に求められる性能 806 |
2. 作動油の種類と特徴 806 |
3. 油圧作動油と粘度 807 |
4. 油圧作動油の潤滑性 812 |
5. 作動油の保守管理 814 |
第6節 油圧ポンプモーターのトライボロジー <山口 惇/風間俊治> 818 |
まえがき 818 |
1. 油圧ポンプモーターのトライボロジーの特徴 818 |
2. いくつかの研究例 819 |
3. 静圧軸受機構を採用するしゅう(摺)動部 820 |
あとがき 823 |
第7節 ドラッグリダクション <薄井洋基> 825 |
まえがき 825 |
1. 希薄高分子溶液の乱流抵抗低減技術 825 |
2. 濃厚高分子溶解の管内注入による抵抗低減技術 825 |
3. 界面活性剤添加による抵抗低減技術 826 |
4. 抵抗低減効果の物理的考察 826 |
あとがき 826 |
第9章 その他の分野 |
第1節 農水産 <中山照雄> 828 |
まえがき 828 |
1. 濃度と粘弾性と構造 828 |
2. 刺し身の研究に挑んだ道程 829 |
3. 生の魚肉の貯蔵中のテクスチャー変化測定の定性的方法と定量的方法 830 |
4. 硬直張力の測定 830 |
5. 硬直による収縮量の測定 830 |
6. 数種の刺殺方法での神経系と骨格筋の関連 831 |
7. 脊髄破壊によるマダイの死後硬直の遅延 831 |
8. 脊髄破壊によるマダイの死後硬直遅延の原因となる構造的特徴の観察 832 |
9. フィレーとラウンドで貯蔵したマダイ肉の微細構造と物性 834 |
10. 収縮測定で検出した脊髄破壊ヒラメの死後硬直遅延例 835 |
11. 硬直張力発生時のコイ筋肉の物性 835 |
12. 凍結貯蔵したコイとピラニアから調製したアクミオシンゲルのレオロジー的挙動に及ぼすトランスグルタミナーゼの影響 836 |
第2節 土壌 <藤井克己> 838 |
まえがき 838 |
1. コンシステンシー 838 |
2. アッターベルグ限界 839 |
3. コンシステンシーとレオロジーモデル 840 |
4. コンシステンシーと強度 841 |
5. 土の強度に影響する因子 841 |
6. 自然地盤のレオロジー的挙動 843 |
第3節 地球・惑星物質のレオロジー <島海光弘> 846 |
まえがき 846 |
1. 地球や惑星を構成する結晶 846 |
2. 地球内部を構成する結晶のレオロジーと結晶構造 848 |
3. 地球内部の超塑性変形 850 |
4. 地球内部の結晶に含まれるH2Oとレオロジー 851 |
あとがき 851 |
第4節 石炭スラリー <小野哲夫/牧野尚夫> 853 |
まえがき 853 |
1. 石炭利用とスラリー技術 853 |
2. 高濃度石炭・水スラリー 856 |
3. 石炭・油スラリー 866 |
あとがき 868 |
第5節 超臨界流体 <横山千昭> 870 |
まえがき 870 |
1. 超臨界流体の特性 870 |
2. 粘性率の一般的挙動 870 |
3. 測定法 872 |
4. 推算法 875 |
5. 臨界異常 877 |
あとがき 877 |
索引 881 |
第1編 基礎 |
第1章 概説 |
第1節 レオロジーの定義とその関与する領域 <増子 徹> 3 |