タイムマシン 5 |
第1章 人間の遺伝子の歴史 14 |
「ルーツ」を求めて 14 |
人類の歴史を探し求めて 17 |
限られる「ルーツ」の情報 19 |
本書の構成 23 |
第2章 裸のサル 25 |
「グループ分け」の基準 25 |
人間は自然界の中でどんな地位にあるのか 28 |
ヒトにもっとも近い動物 33 |
免疫が明かす「ヒトにもっとも近い動物」 35 |
遺伝子の正体 38 |
アミノ酸配列で見たヒトと類人猿 39 |
DNAから探るヒト 43 |
枝分かれの年代を定める 47 |
化石で探るヒトの進化 49 |
遺伝的距離で知る系統分岐 51 |
真の系統樹とは何か 55 |
ヒト科それともヒト族? 58 |
類縁と適応を反映する分類体系 61 |
第3章 あなたの祖先はどこにいるのか 63 |
祖先はどこで暮らしていたのか 63 |
現代型人類の誕生 65 |
種はいくつあるのか 68 |
「アフリカ単一起源説」と「多地域進化説」 71 |
遺伝子流動による多様性 74 |
化石の記録 77 |
決着できない起源論争 78 |
ミトコンドリアDNA 81 |
ミトコンドリア・イブ 85 |
イブ説が呼び起こした論争 86 |
性染色体と人類の祖先 88 |
遺伝的多様性のパターン 91 |
集団の規模と遺伝子浮動と進化 93 |
集団規模による遺伝子の定着・消失の確率 95 |
大規模集団を確信する 96 |
祖先は何人いた? 98 |
大多数出アリフカ説 101 |
第4章 ネアンデルタール人の運命 105 |
私たちの祖先なのか 108 |
ネアンデルタール人の化石の記録 109 |
共存の痕跡 110 |
ネアンデルタール人のDNA 113 |
DNA配列の比較結果 115 |
まだ残る異論 116 |
ネアンデルタール人は「異種」か「別の亜種」か 120 |
消えたミトコンドリアDNA配列 122 |
決着しない祖先論争 124 |
ネアンデルタール人とヨーロッパ人のDNAの類似性 126 |
ジーンプールの変化 128 |
ネアンデルタール人はどこへ去ったのか 132 |
考えられるシナリオ 134 |
化石が語ること 137 |
第5章 過去を語る羊皮紙 140 |
人類史のパリンプセスト 140 |
人類の遺伝的多様性の評価法 142 |
遺伝的距離による比較 144 |
遺伝的距離の地図 146 |
遺伝的距離の解釈 149 |
全世界の遺伝的多様性と距離による隔離 150 |
遺伝的距離と地理的距離 153 |
隔離と遺伝的距離 156 |
集団と個人間の遺伝的多様性 161 |
再び羊皮紙について 164 |
第6章 最初のアメリカ人 165 |
コロンブスの勘違い 165 |
最初のアメリカ人はどこから来たか 167 |
アジアと北アメリカ大陸の遺伝的つながり 171 |
ミトコンドリアDNAで探るアメリカ先住民のルーツ 175 |
ハプログループによる祖先探し 177 |
東アジアが故郷? 181 |
移住は何回、起こったのか 182 |
新世界にいつか住みついたか 185 |
ケネウィク・マン 188 |
過去と現在 192 |
第7章 ヨーロッパ農耕の起源と普及 196 |
移動生活から定住生活へ 196 |
農耕の起源 198 |
ヨーロッパの農耕の起源 200 |
文化的伝播と集団の拡散 202 |
集団の拡散を示す遺伝的証拠 206 |
遺伝的変異の歴史地図 209 |
新石器時代の農民の遺伝的寄与 211 |
ヨーロッパでは何が起こったのか 213 |
比較的小さな影響の分析 218 |
層をはぎとる 220 |
第8章 太平洋の航海者 223 |
フロンティアを求めて 223 |
ポリネシア人はどこからやってきたのか 226 |
遺伝的距離とポリネシア 230 |
ミトコンドリアDNAは何を教えてくれるか 234 |
ポリネシア・モチーフ 236 |
Y染色体が示す証拠 239 |
アジアのどこから拡散したのか 241 |
大多数の意見 243 |
拡散について考える 246 |
第9章 アイルランドにまつわる三つの物語 250 |
研究の出発点 250 |
アイルランドの旅人 253 |
アラン諸島でたどるイングランドヒトの遺伝子流動 256 |
文化的変化と遺伝的変化 259 |
侵入と定住とアイルランドの歴史 260 |
第10章 遺伝的混合と文化的同一性 265 |
移動と遺伝子混合 265 |
アフリカ系アメリカ人の混合 267 |
混合に及ぼした影響の性差 270 |
大統領は奴隷の子どもの父親だったか 273 |
ユダヤ人集団の遺伝的特性 277 |
ディアスポラによる遺伝的混合 279 |
Y染色体が示すアロンの末裔 283 |
アイデンティティと遺伝 286 |
遺伝的祖先と文化的同一性 287 |
私はどこから来たのか 290 |
さくいん 294 |