緒 論 -(栗岡 豊)- 1 |
1) 匂い分子知覚のモデル 2 |
(1) Henningと加福のモデル 2 |
(2) Amooreの立体化学説 2 |
(3) 振動説 3 |
(4) 栗原の膜吸着モデル 4 |
2) 匂い計測法の概要 5 |
(1) 心理・生理計測法 5 |
(2) 物理計測法 8 |
3) まとめ-心理・生理計測法と物理計測法の協調 10 |
[計測原理編] |
1. 匂い分子確認のメカニズム -(森 憲作)- 14 |
(1)匂い分子の多様性 14 |
(2) 非常に多くのレパートリーをもつ匂い分子受容蛋白ファミリー 15 |
(3) 嗅細胞-匂い分子確認から電気信号への変換 16 |
(4) 嗅覚系神経経路 17 |
(5) 嗅上皮中でモザイク状に分布する匂い受容蛋白 18 |
(6) 嗅球での匂い分子情報処理の機能単位としての糸球構造 19 |
(7) 嗅球ニューロンの匂い分子コーディング様式 20 |
(8) 匂い分子情報の統合 22 |
2. 最近の匂い学説 -(外池光雄)- 24 |
(1) 匂い学説史の概要 24 |
(2) 最近の2つの匂い受容仮設 30 |
3. 匂いの心理・生理計測 |
1) 三点比較式臭袋法・悪臭防止法 -(石黒辰吉)- 38 |
(1) 三点比較式臭袋法制定に至る経緯 38 |
(2) 三点比較式臭袋法の概要 41 |
(3) 判定試験 43 |
(4) 悪臭防止法 45 |
2) 臭いの質の評価 -(下田満哉・筬島 豊)- 49 |
(1) 食品と匂い 49 |
(2) 匂い評価の難しさ 50 |
(3) 匂い用語の分類と整理 51 |
(4) 食品のための匂い用語と食品の基本的匂い特性 56 |
(5) 食品の匂い評価 58 |
(6) 緑茶の匂いの官能評価 58 |
3) T&Tオルファクトメータ法 -(川崎通昭)- 63 |
(1) T&Tオルファクトメータの概要 64 |
(2) 測定法 67 |
(3) 測定結果の記載と判定 68 |
4) 一対比較法 -(大西俊四郎)- 70 |
(1) 同種の匂いの一対比較 70 |
(2) 異種の匂いの一対比較 73 |
5) 脳波・CNV・トポグラフ計測 -(鳥居鎮夫)- 75 |
(1) 脳波とは何か 75 |
(2) 香りの心理効果とアルファ波 76 |
(3) CNV 78 |
(4) 香りとCNV 78 |
(5) 香りの嗜好をアルファ波で測る 79 |
(6) 香りによる感情(気分)の変化の映像化 82 |
(7) いろいろな精神活動時の脳波トポグラフィー 83 |
(8) 香水を嗅いでいるときの脳波トポグラフィー 84 |
(9) 感情喚起のトポグラフィー 85 |
6) 誘発脳波・無侵襲計測 -(外池光雄)- 87 |
(1) 嗅覚誘発脳波の測定 87 |
(2) 脳磁波の計測 91 |
(3) 嗅覚脳波および嗅覚脳磁波計測の今後の展望 95 |
4. 匂いの物理計測 |
1) ガスマス法・赤外分光法・核磁気共鳴法 -(亀岡 弘)- 97 |
(1) ガスマス法(GC-MS) 97 |
(2) 赤外分光法(IR) 103 |
(3) 核磁気共鳴法(NMR) 104 |
2) 半導体による計測 -(江原勝夫)- 111 |
(1) 半導体匂いセンサの特徴 112 |
(2) SnO2,ZnO匂いセンサ 113 |
(3) 半導体匂いセンサの活用例 119 |
3) 半導体による匂い識別 -(瀬田季茂・佐藤 元)- 122 |
(1) 生体における匂いの認識機構と半導体ガスセンサによる匂い物質の検知機構 122 |
(2) 半導体ガスセンサによる匂い識別のための識別情報 123 |
(3) 匂い検知識別装置による匂いの検知および識別 125 |
4) 生体物質による計測 -(白江公輔)- 128 |
(1) 生体物質の直流特性 128 |
(2) 生体物質の交流特性 130 |
(3) ガス識別と濃度測定が同時にできる吸着平衡法 131 |
(4) まとめと課題 133 |
5) バイオセンサによる計測 -(相澤益男)- 133 |
(1) 嗅覚のセンシングメカニズム 134 |
(2) 嗅覚バイオセンサの設計 135 |
(3) 酵素を分子センシング材料とした嗅覚バイオセンサ 137 |
(4) 生物の親和性物質を分子センシング材料とした嗅覚バイオセンサ 140 |
6) 光学的測定法 -(佐藤孝明)- 143 |
(1) 光学的計測法の分類 143 |
(2) 光学的計測法の実際 144 |
7) 脂質膜被覆水晶振動子による計測法 -(岡畑恵雄)- 150 |
(1) 測定方法 151 |
(2) 香料のセンシング 154 |
(3) 臭の嗅上皮細胞との比較 155 |
(4) 匂いの識別 155 |
8) ニューラルネットによる匂い認識 -(中本高道・森泉豊栄)- 159 |
(1) 匂い認識システムの原理 159 |
(2) 洋酒および香料の匂い識別 160 |
(3) FLVQによる匂い類似性表現 161 |
(4) 学習回路によるガス・匂い認識 164 |
5. 物理計測と心理計測との関係 -(筬島 豊・下田満哉)- 167 |
1) 匂い濃縮物の調製 168 |
(1) 連続蒸留抽出法 168 |
(2) 直接カラム法 168 |
(3) ヘッドスペースガス濃縮法 169 |
(4) 3方法の比較 169 |
2) 心理計測に基づく香りの評価 171 |
(1) カップテスターによる心理計測 173 |
(2) 心理計測結果の数量化とコーヒー豆の分類・規格化 173 |
3) 物理計測による香りの評価 176 |
(1) sniff-GCによる心理寄与成分の選抜 177 |
(2) 主成分分析による情報の要約 178 |
(3) ガスクロマトグラフ定量値に基づく分類 179 |
4) 物理計測データの心理計測データによる意味づけ 180 |
[応 用 編] |
1. 匂い測定器 |
1) ポータブル型匂い測定器 -(福井 清)- 184 |
(1) ガスセンサの匂い検知特性 185 |
(2) 応用事例 186 |
(3) 今後の課題 193 |
2) 口臭測定器 -(瀬戸口泰弘)- 194 |
(1) 口臭とは 195 |
(2) 口臭測定器の開発 196 |
(3) モニター結果 200 |
3) 匂いセンサ(香り濃度測定装置) -(若林保佑)- 202 |
(1) 匂い(香り)の検出と問題点の解決 203 |
(2) アラバスター香り濃度測定装置における香りの数値化 204 |
(3) 装置の応用例 207 |
4) 水晶振動子を用いた匂い測定器 -(渡辺浩二)- 210 |
(1) センサの検知原理 210 |
(2) センサの用途と匂いの識別 213 |
(3) 匂いの測定 214 |
2. 産業分野への応用 |
a. 計測技術 |
1) 香料工業における香りの計測・評価・表現 -(川崎通昭)- 216 |
(1) 天然の香気の分析 216 |
(2) 官能試験 217 |
(3) 香りの表現 219 |
2) 匂いセンサの香料開発への応用 -(引地 聰)- 220 |
3) 香りが人間に与える影響 -(中川 正)- 227 |
(1) スウィートフェンネル香の精神的疲労予防・軽減効果 227 |
(2) ビターオレンジ香の安眠効果 230 |
4) 洋酒の香気成分分析 -(増田正裕)- 233 |
(1) 発酵中に酵母により生産される香気成分 234 |
(2) ウイスキーの微量香気成分 235 |
(3) ウイスキー香味成分の味への寄与 237 |
5) 悪臭物質の機器分析 -(辻 正彦)- 239 |
(1) 悪臭測定の準備 241 |
(2) 試料採取機材の整備 241 |
(3) 分析機器の調整 241 |
(4) 試料採取 241 |
(5) 分析 242 |
6) 空調装置の匂いとその評価 -(岸 典明)- 250 |
(1) 自動車用空調装置の概要 250 |
(2) 空調装置から発生する匂い 250 |
(3) 匂いの評価 252 |
(4) 車室内の芳香制御 254 |
7) 免疫センサによるTNT検出 -(光亦忠泰)- 255 |
(1) TNTモノクローナル抗体の作製 257 |
(2) 測定原理(蛍光消光法) 257 |
(3) FIA式装置による測定 258 |
(4) バッチ式装置による大気中からの測定 259 |
b. 消臭.脱臭技術 |
1) 感覚中和消臭による悪臭の消去技術 -(山内俊幸)- 261 |
(1) 植物精油のスクリーニング 261 |
(2) 「匂いの質」の評価 262 |
2) 噴霧式消臭法 -(安藤忠夫)- 267 |
(1) 噴霧装置のフローシート 268 |
(2) 機器の選定方法 269 |
3) 活性汚泥・生物脱臭法 -(福山丈二)- 273 |
(1) 微生物による脱臭の歴史 273 |
(2) 脱臭の原理 273 |
(3) 活性汚泥ばっ気法 275 |
(4) その他の生物脱臭法 278 |
索 引 - 281 |