序章 GISと空間認知-進化する地図の科学- 村越真・若林芳樹 1 |
第Ⅰ部 進化する地図 若林芳樹 5 |
1. デジタル化による地図の進化 5 |
2. 新しい可視化 6 |
3. 対話型・参加型の地図作成 7 |
4. ユビキタス・マッピングの時代 9 |
第1章 いつでも,どこでも,誰にでも地図を 森田喬 11 |
1. JCAの戦略計画 11 |
2. 一般ユーザの登場 12 |
3. 地図と時間 13 |
4. 時空間理解 14 |
5. 空間のコミュニケーション 15 |
6. 地図の原点 16 |
7. 空間文脈とユビキタス・マッピング 18 |
8. 地図の基本機能 19 |
[コラム] 「みんなが載せる地図」から「みんなが地図を作る」へ 蓮井久美子 21 |
第2章 街のイメージを地図にする 五十嵐良雄・貞広幸雄 25 |
1. はじめに 25 |
2. 地域イメージの可視化システム「RIV」 28 |
3. プロトタイプシステムの構築と検証 30 |
4. まとめと方向性 37 |
[コラム] VR地図 : 京都バーチャル時・空間 矢野桂司 39 |
第3章 エゴセントリツク・マッピング 有川正俊 43 |
1. はじめに 43 |
2. 地図の再定義 : 地図からマッピングヘ 44 |
3. エゴセントリズムと記憶成長機構 47 |
4. 食べやすい地図・おいしい地図・栄養価の高い地図 49 |
5. 地図の個人主義化 : 個人のための,個人による,個人を生かした地図 51 |
6. 人間-人間コミュニケーション世界で流通するデジタルコンテンツの空間化利用環境 53 |
[コラム] カーナビの地図表現とその進化 若林芳樹 58 |
第Ⅱ部 地図が「読める」の背後にあるもの 村越真 63 |
1. 認知地図学からのアプローチ 63 |
2. 読図スキルと発達理論 65 |
3. 進化する地図と心理学的アプローチ 66 |
第4章 ナヴィゲーションの読図 村越真 69 |
1. ナヴィゲーションはライフ・スキル 69 |
2. ナヴィゲーションの読図 70 |
3. 地図利用に必要なスキル 73 |
4. 結論と読図教育への示唆 78 |
[コラム] ハメハメハ問題 村越真 81 |
第5章 子どもは地図をどう理解しているのか 寺本潔 83 |
1. 平面地図理解を妨げる背景 83 |
2. 狭まる行動空間 86 |
3. 認知地図形成に関与する地理・地図教育の現状 87 |
4. GIS利用に先立って考えたいこと 89 |
[コラム] 子どもとつくる防犯地図 寺本潔 90 |
第6章 入試問題から見た読図の認知過程 村越真 93 |
1. はじめに 93 |
2. 読図に知識はどう使われているか 94 |
3. 読図に利用される知識の構造 100 |
4. 知識と解答過程からみた読図問題 103 |
[コラム] スクール・オリエンテーリングで地図の導入を 村越真 106 |
第7章 なぜ人は地図を回すのか 松井孝雄 109 |
1. はじめに-地図と向き 109 |
2. 整列効果 110 |
3. 表象の性質? 112 |
4. 地図とナヴィゲーション 113 |
5. 整列効果の生じる条件 114 |
6. おわりに-現実場面への応用 117 |
[コラム] 携帯GPSでも道迷い? 村越真 120 |
第Ⅲ部 誰もが使える地図-地図のユニバーサルデザイン- 若林芳樹 123 |
1. 地図の多様化と利用者の拡大 123 |
2. バリアマップとユニバーサルデザイン124 |
3. 地図のユニバーサルデザインに向けて125 |
4. デジタル地図の可能性と課題 127 |
第8章 女性に地図は読めないのか 竹内謙彰 129 |
1. 「地図が読めない女」? 129 |
2. 地図を用いる頻度の性差とジェンダー 130 |
3. 地図認知と空間的能力の性差 135 |
4. 問題への対処の仕方 138 |
[コラム] 女性のための地図-『Link Link!』を事例として- 若林芳樹 141 |
第9章 地図を使うのは誰か 若林芳樹 145 |
1. 地図利用をめぐる最近の動向 145 |
2. 地図を使うのは誰か 146 |
3. 地図の利用実態 148 |
4. 地図の利用パターンを規定する要因 150 |
5. 地図のユビキタス化と利用者指向の地図学に向けて 151 |
[コラム] 高齢者の空間的能力と地図利用 若林芳樹 154 |
第10章 文化によって異なる空間の認知-日系ブラジル人の手描き地図と空間把握- 高井寿文 159 |
1. はじめに 159 |
2. 調査対象者と研究方法 160 |
3. 方向感覚とナヴィゲーション能力 162 |
4. ナヴイゲーションの手掛かりと認知地図の特徴 164 |
5. 日本の都市空間における日系ブラジル人の空間認知 169 |
6. おわりに-ユニバーサルな地理情報の提供に向けての提案- 172 |
[コラム] 外国人の都市内でのナヴィゲーション上の困難 村越真 175 |
第11章 地理情報の表現に文化の違いはあるか 鈴木晃志郎 177 |
1. 地理情報伝達と文化 177 |
2. 観光案内書にみられる道案内表現の分析方法 178 |
3. 国・都市間での空間表現の違い 182 |
4. 空間表現スタイルの文化的差異 186 |
[コラム] ハザードマップ活用の問題点と課題 岡本耕平 190 |
第12章 可能性を広げる地図 奥貫圭一・岡本耕平 193 |
1. 序 : 誰のための案内図か 193 |
2. 車椅子利用者にとって地図に示されるべき情報とは 193 |
3. 車椅子利用者のための地図 196 |
4. 車椅子利用者の行動を支援する地図表示システム 201 |
5. 可能性を広げる地図 206 |
[コラム] 視覚障害者のための地図 若林芳樹 207 |
あとがき 211 |
索引 213 |
序章 GISと空間認知-進化する地図の科学- 村越真・若林芳樹 1 |
第Ⅰ部 進化する地図 若林芳樹 5 |
1. デジタル化による地図の進化 5 |