イントロダクション―「伝える」とはどういうことだろう[野村港二・三波千穂美] 1 |
「伝える」とはどういうことだろう 1 |
サイエンスやテクノロジーを伝えるとき 1 |
テクニカルライティングをどう考えるか 2 |
本書の使い方 3 |
Ⅰ 「把握する」とは―情報の伝え手 |
1. 発想法とまとめ方 [野村港二] 6 |
(1)ディテールも本質も大切 6 |
(2)なぜテクニカルライティングに発想が必要なのか 7 |
(3)自分の発想と他人の発想 8 |
(4)発想を引き出す発想法と,考えをまとめる方法の区別 9 |
(5)発想法 10 |
(6)発想を収束させる方法 11 |
(7)自由奔放と責任 13 |
(8)私の場合―発想プロセスに欠かせない小道具 14 |
2. 「見ること」と「観ること」 [井上 勲] 17 |
(1)「みる」ということ 17 |
(2)「観ること」と「理解すること」 18 |
(3)専門家の眼 18 |
(4)教養ということ 19 |
(5)見るから観るへ 20 |
3. 伝えたいのはデータ? それともインフォメーション? [野村港二] 22 |
(1)ジェームズ・ボンドにみる「情報」の意味 22 |
(2)情報という日本語 23 |
(3)情報から,データとインフォメーションへ 23 |
(4)情報,データ,インフォメーション,そしてインテリジェンス 25 |
(5)テクニカルコミュニケーションにおける事実と意見 26 |
(6)データのみせ方と読み方―グラフを例に 27 |
(7)グラフで嘘をつこう 29 |
4. 「むずかしい」文を添削する―やさしい文への直し方 [野村港二] 32 |
(1)自分の作文を添削する 32 |
(2)日本語の特徴 33 |
(3)実際の添削での練習 34 |
(4)べからずに学ぶ 36 |
Column 1 誰にでもわかるように伝える [野村港二] 38 |
Ⅱ 誰が相手でも―情報の受け手― |
5. ありのままに言葉で表現しよう―木の葉を観察して,言葉で記録する [鳥山由子] 42 |
(1)イメージを言語化する 42 |
(2)ツバキの葉を観察して,言葉で表現してみよう 43 |
(3)触覚で気づきやすいもの,気づきにくいもの 44 |
(4)観点を立てて観察する 44 |
(5)テクニカルターム(専門用語)の便利さ 47 |
(6)気づきを促す材料の選択 48 |
(7)もっと詳しく具体的に表現してみよう 49 |
(8)葉の硬さ,しなやかさ 51 |
(9)もう一度,ツバキの葉を表現しよう 52 |
(10)「変異」と「品種」 53 |
6. 科学における異文化コミュニケーション [王 碧昭] 55 |
(1)コミュニケーションの背景 55 |
(2)三つのポイント 55 |
(3)整理と準備 56 |
Column 2 日本の伝統からのメッセージ [野村港二] 66 |
Column 3 コミュニケーションの基本ルール―文章・通信の取り扱い方 [渡邉和男] 68 |
Ⅲ 目的は何―目的 |
7. 技術を表現する(1)―議論文・説明文の書き方 [掛谷英紀] 72 |
(1)プラクティカルな作文 72 |
(2)説明文と議論文 74 |
(3)下意上達の文章 77 |
(4)敵を知る前に自分を知る 81 |
8. 技術を表現する(2)―発明と特許出願 [佐竹隆顕] 84 |
(1)特許を受けることができる発明とは 84 |
(2)特許出願に必要な書類 84 |
(3)出願および特許取得 88 |
9. 科学論文とは [杉浦則夫] 89 |
(1)表題 90 |
(2)著者名 90 |
(3)概要 91 |
(4)緒言 91 |
(5)方法 92 |
(6)結果 92 |
(7)考察 93 |
(8)結論 94 |
(9)謝辞 94 |
(10)引用文献 94 |
10. 科学者はなぜ,どのように論文を書くのか [岩井宏暁] 96 |
(1)科学論文執筆の流れ 96 |
(2)研究テーマ設定の重要性 97 |
(3)論文の執筆と投稿先の決定 98 |
(4)レフリー制度 99 |
(5)インパクトファクター 100 |
(6)英語の壁 101 |
(7)カバーレターの重要性 102 |
(8)論文審査結果への対応 102 |
11. 英語論文を書くための基本テクニック [テイラー,デマー/楠 真吾・野村港二 訳] 105 |
(1)書き始める前に 105 |
(2)論文の構成 107 |
(3)よい段落の書き方 110 |
12. 伝えたいこと,伝えること,伝わること [袰岩奈々] 119 |
(1)なぜカウンセラーがテクニカルライティングに? 119 |
(2)ソラマメの形を伝える 120 |
(3)コミュニケーションツールとしての感情 121 |
(4)気持ちへの注目 122 |
(5)感情に気づくということ 123 |
(6)矛盾する感情 124 |
(7)自分でも抑圧しがちな感情 124 |
(8)内面を整理する 124 |
13. 聞き手を納得させるプレゼンテーション [森山裕充] 125 |
(1)プレゼンテーションの種類 125 |
(2)卒業論文,修士・博士論文発表 126 |
(3)学会発表 126 |
(4)口頭試問 127 |
(5)訪問先での自社説明 127 |
(6)取り引き先との契約書締結 128 |
(7)社内業務支援要請 128 |
(8)電子メールによる業務連絡 129 |
Column 4 サイエンスコミュニケーション [メニウェザーズ,ジェニファー] 130 |
Ⅳ 手段は,文それとも絵―手段 |
14. 文字による表現―文章の書き方 [野村港二] 134 |
(1)文字による表現の特徴 134 |
(2)テクニカルな文章はいつ読まれるか 135 |
(3)日本語文法,用字と用語,スタイルマニュアル 135 |
(4)国際単位系と専門用語 136 |
(5)パラグラフライティングと段落 137 |
(6)書く道具 138 |
15. 「伝える」を仕事にしてきた人 [三波千穂美] 140 |
(1)職人の来た道 140 |
(2)マニュアル作りをする人は 141 |
(3)メーカー今昔 142 |
(4)ユーザー理解はしなくてよい!? 143 |
(5)モノが変わったのに… 143 |
(6)最近のマニュアルって… 146 |
(7)情報が探せないマニュアル 147 |
(8)ヒットパレード? 147 |
(9)アナログとデジタル 149 |
(10)ビジュアルとテキスト 150 |
16. マニュアルの最適設計を考える [海保博之] 152 |
(1)マニュアルの五つのユーザー支援機能 152 |
(2)操作支援 153 |
(3)参照支援 154 |
(4)理解支援 155 |
(5)動機づけ支援 157 |
(6)記憶・学習支援 157 |
(7)マニュアルの今後 158 |
17. ビジュアルに伝えよう [野村港二] 159 |
(1)絵だけではわからない 159 |
(2)絵と文章のコラボレーション 160 |
(3)テクニカルコミュニケーションにおける絵と文章 161 |
(4)絵と文章の独立性 162 |
(5)レイアウトデザイン 162 |
(6)スライドやポスターの作成 165 |
18. スポーツで心を打つ―表現スポーツにおける訴求技巧とは [本間三和子] 166 |
(1)表現スポーツの訴求技巧 166 |
(2)表現とは 167 |
(3)表現力のある演技 167 |
(4)表現力とは 168 |
(5)表現技巧でごまかしは利かない―本気,本物でモノを創る 168 |
(6)人の心をつかむ―時空,人,プロを制御する 170 |
(7)人の心をつかむ構成を考える 171 |
(8)演技を創る―演技構想を練る 172 |
(9)磨きをかける 175 |
19. スポーツ表現の修辞法 [萩原武久] 177 |
(1)修辞法とは 177 |
(2)スポーツ表現の修辞法とは 177 |
(3)新聞からみたスポーツの修辞法 179 |
(4)スポーツのスタイル 179 |
(5)個人のプレーからみた修辞法 182 |
(6)スポーツの修辞は人が変わると変化する 184 |
(7)スポーツのワールドスタンダードの修辞とは 184 |
20. 地図の効果的な作成法―人類共通のコミュニケーションツール [安仁屋政武] 188 |
(1)地図の定義 188 |
(2)地図の種類 189 |
(3)地図による情報コミュニケーションシステム 189 |
(4)データの種類 189 |
(5)地図の記号と情報 190 |
(6)作図法 192 |
(7)データの分級(クラス化) 193 |
(8)地図のデザイン 194 |
Column 5 日本語の中のアジア―アジア文化のメッセージを探る [吉水千鶴子] 196 |
Column 6 語源から考えてみよう―専門用語の語源を知る [阿部淳一ピーター] 198 |
Ⅴ 伝わることのメカニズム |
21. 伝わることの心理学 [袰岩奈々] 202 |
(1)ココロのすごい力 202 |
(2)十人十色を実感する実習 203 |
(3)バックグラウンドの違い 204 |
(4)気持ちを伝えるノウハウ―DESC法 205 |
(5)ココロが伝わる 207 |
22. 情報を受容する脳 [杉野一行] 208 |
(1)ヒトが使える情報 208 |
(2)情報と脳 210 |
(3)世界は自分が感じたとおりではない 212 |
(4)情報は組み合わさってこそ意味がある 215 |
23. 情報を理解する脳 [杉野一行] 216 |
(1)抽象情報は記憶から誘導される 216 |
(2)記憶情報と照合が理解のカギ 218 |
(3)共通概念を構築できるか 221 |
(4)本質的な理解を促すには 222 |
(5)右脳と左脳が納得しないと腑に落ちない 224 |
あとがきに代えて [野村港二] 227 |
索引 229 |
イントロダクション―「伝える」とはどういうことだろう[野村港二・三波千穂美] 1 |
「伝える」とはどういうことだろう 1 |
サイエンスやテクノロジーを伝えるとき 1 |