まえがき 1 |
第1章 開発陣はロボットの素人集団-ホンダ 進化する自律型二足歩行ロボット「アシモ」 |
時速三キロの自然な走り 18 |
「何から手を着けていいかわからなかった」 21 |
非公式の「裏研究」 23 |
泥臭い試行錯誤の日々 25 |
相手の開発領域を理解しているか 28 |
人間の実環境の中での共存を 31 |
自分の手で設計して自分で作る 34 |
第2章 世間をあっと驚かせたい-セイコーエプソン 世界最小の飛翔ロボット |
「一桁少ない一〇グラムを目標にしてやれ」 38 |
時計で培った小型・精密な技術を 40 |
ただ動くだけでは…… 42 |
「空を飛ばしちゃえ」 44 |
メカトンボを作りたい 47 |
理科少年の好寄心 49 |
第3章 開発はアングラ研究から始まった-リコー 何度も書き換えられるプリントシステム |
隣をのぞいてひらめいた 54 |
「これは私の仕事だ」 56 |
書き換え可能な材料は夢 58 |
仕事はアナログで、情報はデジタルで 60 |
「とにかくモノを作ってしまえ」 63 |
リサイクル時代に合致した 65 |
ニーズを考えすぎると独創性が出ない 67 |
環境経営で総合首位に 69 |
第4章 自分の開発領域に閉じこもるな-NEC 現実化する夢の燃料電池ノートパソコン |
モバイル社会到来で膨らむ可能性 72 |
いかにして出力密度を高めるか 74 |
いちばんおもしろそうなものを 78 |
シーズからニーズ先行へ 81 |
基碇研究も製品化も同時並行で 83 |
ベンチャーで事業の立ち上げを 85 |
二〇〇七年が飛躍の年 87 |
第5章 頑固でなければいいものは作れない-シャープ 水蒸気で調理するオーブン「ヘルシオ」 |
三〇〇度の過熱水蒸気 92 |
一七〇度で水蒸気の性質が逆転する 94 |
「実際に使ってみてショックを受けた」 96 |
うまく焼けるだけでは合格できない 98 |
低カロリーでおいしく 102 |
調理メニューは一二六も 103 |
すぐ妥協してはいけない 105 |
白物家電を成長商品に変える 107 |
商品開発に女性の感性を 109 |
第6章 「誰もやってない」をやってみよう-松下電器 お米の甘みと香りを引き出す高温スチーム炊飯器 |
近所の農家とお米作りを 112 |
どうなるか実際に炊いてみよう 114 |
いかにおいしく炊くかを研究する女性たち 117 |
炊き方は銘柄によって違う 119 |
ひと味違う中国向け炊飯器 120 |
突き詰めていけば必ずひらめく 122 |
第7章 プラスαの新機能が勝敗を分ける-日立 世界初の給気・排気・気流制御エアコン |
消費者の目を引けるか 126 |
寝ても覚めてもアイディア出し 127 |
新方針を決められないグループ会議 129 |
設計部隊がじれて爆発! 132 |
営業の元気が出る開発を 134 |
「おれたちつぶれちゃうよ……」 136 |
中国は年産六〇〇〇万台で世界一 138 |
モチベーションを維持する 140 |
第8章 感動を生まなければ始まらない-ヤマハ 静かでクリーンな二輪電動コミューター |
「新しい移動具のカタチ」を提唱 144 |
「お客さんに感動してもらう」 146 |
一〇年越しのバッテリーとの苦闘 147 |
電動ゆえのスマートさを 150 |
狙いがはずれて、第二弾を 152 |
新しい可能性を開拓する 154 |
受け継がれるやらまいか気質 156 |
第9章 既成概念を打ち破った「逆転の発想」-ホンダ 4WDを超える四輪駆動力自在制御システム |
何か未知のことを探りたい 160 |
「転職したのに、仕事がなくなるかも」 162 |
気がついてみれば当たり前のこと 164 |
気持ちのいい運転感覚 166 |
アイディアが突如、紙の上に 168 |
慎重さとチャレンジ精神 171 |
プレッシャーを追い風に 173 |
カー・オブ・ザ・イヤー受賞 174 |
第10章 専門を超えて新しい発想を-トヨタ・ホンダ・富士重 運転を支援するASV |
安全技術・システムとは何か 178 |
エアバス墜落事故の教訓 180 |
日本が最先端、でも外国は疑問を 182 |
「安全」が購買動機に 184 |
ブラックボックスを作らない 186 |
ホンダの性 188 |
エレキとメカのメーカーのせめぎ合い 191 |
常勝トヨタの危機感 192 |
いなくてもいい人たちだった 194 |
量産段階は新たな対応を 195 |
結束力を誇るトヨタの開発体制 197 |
世界初、ホンダのCMS 201 |
開発はトライ・アンド・エラーで 202 |
「こんなものができたらいいなあ」の夢から 204 |
ASVの将来はどうなる? 207 |
第11章 不敗神話を再び-JAXA 民間移管が進められるH2Aロケット |
背水の陣で臨んだH2Aの打ち上げ 212 |
一年三カ月前の打ち上げ失敗 214 |
6号機失敗の原因 216 |
技術を成熟させられない 219 |
燃焼試験を行わなくてよかったか 221 |
「まさか固体ロケットで」 224 |
一歩踏み込んだ点検体制に 226 |
図面の一枚一枚もチェック 229 |
「過去を是とするな」 231 |
民営化は三菱重工へ移管で 233 |
再点検で若手が鍛えられた 235 |
山之内理事長へのインタビュー 236 |
幹部らの反対を押し切る 238 |
H2初号機打ち上げ時のインタビュー 240 |
一段エンジンLE7の内実 242 |
「お客さんが乗っていないと、これほど気楽か」 245 |
失敗を許容しないマスコミ 247 |
NASDA初代理事長・島へのインタビュー 250 |
「技術屋さんの大股歩きに気をつけよ」 252 |
「H2A改が始まった」 254 |
あとがき 258 |
まえがき 1 |
第1章 開発陣はロボットの素人集団-ホンダ 進化する自律型二足歩行ロボット「アシモ」 |
時速三キロの自然な走り 18 |