低線量放射線の健康影響 |
序章 低線量放射線のリスクについて考える 1 |
Ⅰ章 放射線の特性 11 |
Ⅰ・1 放射線の本質 11 |
Ⅰ・1・1 粒子線 11 |
Ⅰ・1・2 電磁放射線 13 |
Ⅰ・1・3 ラジオアイソトープ 14 |
Ⅰ・2 放射線の生物作用と電離と励起の生成が原因 17 |
Ⅰ・2・1 光速荷電粒子のエネルギー付与 19 |
Ⅰ・2・2 X線、γ線によるエネルギー付与 21 |
Ⅰ・2・3 中性子によるエネルギー付与 25 |
Ⅰ・3 放射線の線エネルギー付与と相対性生物効果比 28 |
Ⅰ・3・1 異なる放射線の生物効果の比較 28 |
Ⅰ・3・2 RBEとLETの関係 30 |
Ⅱ章 細胞と放射線による傷 35 |
Ⅱ・1 まえがき 35 |
Ⅱ・2 細胞の基本構造 35 |
Ⅱ・3 細胞の分裂と周期 37 |
Ⅱ・4 染色体とDNAの複製 39 |
Ⅱ・5 放射線によるDNAの傷とDNA修復 42 |
Ⅱ・6 放射線による傷でDNA以外の傷は無視できる 47 |
Ⅱ・7 放射線による細胞の死:アポトーシス 47 |
Ⅱ・8 放射線による培養細胞の突然変異 52 |
Ⅱ・9 放射線を浴びた細胞の生存率と変異頻度の線量率依存性 54 |
Ⅱ・10 生存率対線量反応曲線のDNA修復不全による変化 58 |
Ⅲ章 マウスを用いた放射線影響の実験 67 |
Ⅲ・1 X線の全身照射による末梢血液の変化と骨ずい死 67 |
Ⅲ・2 トリチウム水摂取による致死効果とリンパ腫 71 |
Ⅲ・3 放射線による白血病と卵巣腫瘍の線量率依存性 75 |
Ⅲ・4 放射線による生殖細胞の突然変異 77 |
Ⅲ・4・1 特定遺伝子座に関する突然変異の検出法 78 |
Ⅲ・4・2 精原細胞のX・γ線による突然変異 80 |
Ⅲ・4・3 精原細胞の核分裂中性子による突然変異 80 |
Ⅲ・4・4 卵母細胞の放射線による突然変異 83 |
Ⅲ・4・5 放射線による特定遺伝子座変異誘発機構の再考察 86 |
Ⅲ・4・6 卵母細胞の宿命:アポトーシスの多発 89 |
Ⅲ・5 放射線誘発奇形のリスクは低線量率照射では消失 92 |
Ⅲ・5・1 胎仔へのX線線量と胎内死亡率および奇形頻度の関係 92 |
Ⅲ・5・2 p53依存アポトーシスが放射線による奇形発生を抑制 93 |
Ⅲ・5・3 低線量率放射線では奇形が誘発されないのはなぜか 96 |
Ⅲ・6 放射線ホルミシス効果 100 |
Ⅳ章 放射線の人体影響 111 |
Ⅳ・1 Y-12工場の核連鎖反応偶発による放射線急性症状 112 |
Ⅳ・2 原爆放射線の被ばくにともなう放射線急性症候群 114 |
Ⅳ・3 中国における60Coγ線被ばくの人体影響 115 |
Ⅳ・4 原爆とチェルノブイリ発電用原子炉事故による死傷者数の比較 117 |
Ⅳ・5 ビキニ水爆放射性下降物の日本人漁夫への健康影響 119 |
Ⅳ・6 長崎原爆からの放射性降下物被ばくによる白血球の増加 122 |
Ⅳ・7 チェルノブイリ放射性下降物137Csの体内摂取量の経時変化 124 |
Ⅳ・8 染色体異常頻度と放射線被ばく線量の関係 126 |
Ⅳ・9 原爆放射線の胎児への影響 128 |
Ⅳ・10 チェルノブイリ原子炉事故によるパニックと真相 129 |
Ⅳ・11 チェルノブイリ事故による放射性結種とその健康影響 134 |
Ⅳ・12 チェルノブイリの教訓:原子力発電は安全である 138 |
Ⅴ章 低線量放射線の健康影響の疫学的調査 143 |
Ⅴ・1 原爆放射線被ばく線量と腫瘍死亡頻度の関係 143 |
Ⅴ・2 原爆放射線被ばくの遺伝的影響 146 |
Ⅴ・3 核燃料再処理セラフィールド工場の近くに多発した白血病 149 |
Ⅴ・4 英国放射線科医100年間のがんその他による死亡率の調査 156 |
Ⅴ・5 原子力造船工の死亡率はγ線慢性被ばくにより低下 164 |
Ⅴ・6 中国の高自然放射線地域と対照地区のがん死亡率の調査 156 |
Ⅴ・7 日本の原子力関連作業者に関する死亡率の疫学的調査 175 |
Ⅴ・8 低線量放射線によるがん抑制の実例 178 |
Ⅴ・8・1 全身低線量照射によるがん治療効果の向上 179 |
Ⅴ・8・2 胸部診断のためのX線照射による乳がん抑制効果 179 |
Ⅴ・8・3 定期航空便での宇宙線被ばく量増加とがん死亡率の関係 180 |
Ⅴ・8・4 放射性Co60汚染鉄筋アパートの住民ではがん死亡率が激変 181 |
Ⅴ・9 ラドン曝露による肺がんリスの疫学的調査 182 |
Ⅴ・9・1 住居内ラドンの肺がんリスクのケース・コントロール調査 184 |
Ⅴ・9・2 米国の住居内ラドンによる肺がんリスクの生態学的研究 187 |
Ⅴ・9・3 東ドイツにおける住居内ラドン濃度と肺がんリスクの関係 189 |
Ⅴ・10 ラドンの治療への利用 194 |