市民参加と合意形成 都市と環境の計画づくり |
『市民参加と合意形成』 もくじ |
まえがき 3 |
第1章 公共計画における参加の課題 11 |
1.1 公共計画のアカウンタビリティ 12 |
(1)-公共の意思決定 12 |
(2)-土地収用法改正時の議論 15 |
(3)-公共主体のアカウンタビリティの条件 16 |
1.2 公共計画の環境配慮と計画サイクル 18 |
(1)-公共計画の環境配慮 18 |
(2)-環境計画と都市マスタープラン 20 |
(3)-計画サイクル 22 |
1.3 公共空間での議論 24 |
(1)-参加の場 24 |
(2)-合理的で公正な判断 28 |
(3)-公共空間での議論の進め方 30 |
1.4 参加の5段階 32 |
(1)-市民参加の類型化 32 |
(2)-市民参加の5段階 34 |
1.5 参加の課題 36 |
(1)-パブリックインボルブメント(PI)と参加 36 |
(2)-本書で扱う参加の諸課題 37 |
第2章 アドホックな代表者による合意形成の枠組み 41 |
2.1 計画査定への参加 42 |
(1)-地域の計画プロセス 42 |
(2)-公共空間での議論の条件 42 |
2.2 市民参加の方法 43 |
(1)-会議ベースのPI 44 |
(2)-文書ベースのPI 45 |
2.3 会議ベースでの参加の場の持ち方 46 |
(1)-会議ベースと文書ベースの組み合わせ 46 |
(2)-会議ベースでの参加の場の持ち方 47 |
(3)-ESHモデル 48 |
2.4 廃棄物処理施設整備に向けた長野県中信地区における参加事例 50 |
(1)-廃棄物処理施設計画の問題 50 |
(2)-当初のプロセスの問題点と長野県廃棄物処理事業団による立地計画 50 |
(3)-学識者と地域住民からなる検討委員会の設置 51 |
2.5 長野県中信地区における参加のプロセスとその評価 54 |
(1)-廃棄物処理に関する政策・計画レベルの検討 54 |
(2)-成果と課題 57 |
第3章 自由討議の場としてのワークショップ 61 |
3.1 自由討議の場の特徴 62 |
(1)-自由討議の場の位置づけ 62 |
(2)-自由討議の場の特徴 63 |
(3)-自由討議の場の手法 66 |
3.2 自由討議の場としてのワークショップ 70 |
(1)-ワークショップの現状と用語の使われ方 70 |
(2)-二つの要件と三つの特性 71 |
3.3 ワークショップによる情報生産 73 |
(1)-都市マスタープランづくりの再検討の必要性 73 |
(2)-武蔵野市都市マスタープランづくりの概要 74 |
(3)-情報生産の量 76 |
(4)-情報の質 78 |
3.4 ワークショップによる意向集約 80 |
(1)-鎌倉都市マスタープランづくりの概要 80 |
(2)-要点の抽出と選択 82 |
(3)-対立点の解消 83 |
3.5 自由討議の場の新展開 85 |
(1)-参加者の招集 85 |
(2)-代替案作成による合意形成支援 86 |
(3)-意思形成の場との連携方策 87 |
第4章 自由討議の場のオルタナティブ |
-参加手法としての情報通信技術- 91 |
4.1 情報通信技術を活用した市民参加とは 92 |
(1)-市民参加手法としての情報通信技術 92 |
(2)-幅広い参加と協働の場へ 93 |
(3)-計画づくりにおける期待 94 |
4.2 三鷹市基本計画改定 95 |
(1)-情報生産・情報共有に重点を置いたICT活用 95 |
(2)-対面参加とICTの連携 100 |
4.3 大和市総合計画改定 101 |
(1)-電子検討会議の設置 101 |
(2)-ICTを活用した討議への試み 103 |
4.4 計画づくりにおいてICTの能力を引き出すには 105 |
(1)-情報生産・情報共有へ向けた工夫 105 |
(2)-意向集約へ向けた工夫 106 |
4.5 将来への展望 109 |
(1)-ICT活用の意義 109 |
(2)-将来展望 111 |
第5章 社会的合意に向けてのアウトリーチ 115 |
5.1 アウトリーチについて 116 |
(1)-計画づくりにおけるアウトリーチの必要性 116 |
(2)-アウトリーチとは? 117 |
(3)-計画づくりにおけるアウトリーチの意義 118 |
5.2 アウトリーチをデザインするポイント 120 |
(1)-いつ(計画策定プロセスのステップ) 120 |
(2)-誰が(アウトリーチの実施主体) 121 |
(3)-誰に対して(アウトリーチのターゲット) 121 |
(4)-何を(アウトリーチによる情報交流の内容) 122 |
5.3 代表的なアウトリーチの手法 123 |
(1)-組織形成段階における手法 123 |
(2)-現状把握段階における手法 123 |
(3)-計画立案段階における手法 125 |
5.4 市民参加の計画づくりにおけるアウトリーチの現状 126 |
5.5 計画づくりにおけるアウトリーチの実践事例 |
-埼玉県深谷市都市計画マスタープラン策定- 128 |
(1)-深谷市都市マスタープランづくりの概要 128 |
(2)-組織形成段階におけるアウトリーチ 131 |
(3)-現状分析段階におけるアウトリーチ 134 |
(4)-計画立案段階におけるアウトリーチ 137 |
(5)-深谷市の事例から見られるアウトリーチの効果と課題 140 |
5.6 計画策定においてアウトリーチの視点を取り入れるポイント 142 |
(1)-アウトリーチ戦略を含めた市民参加プロセスのデザイン 142 |
(2)-市民との協働 143 |
第6章 参加と合意に基づく計画の推進 145 |
6.1 計画推進に求められる参加と合意 146 |
(1)-求められる市民・事業者の協力 146 |
(2)-行政任せでなく市民自らで 147 |
6.2 計画推進の仕組みと市民参加 147 |
(1)-年次報告書の作成と市民への公表 148 |
(2)-市民向け行動指針の策定 152 |
(3)-市民が中心となった計画推進のための組織 155 |
6.3 狛江市環境保全実施計画推進委員会の活動 156 |
(1)-狛江市環境基本計画の概要 156 |
(2)-推進委員会とワーキンググループの活動 158 |
(3)-狛江市における活動の特徴 160 |
6.4 ちがさきエコワークの活動 161 |
(1)-茅ヶ崎市環境基本計画策定の概要 161 |
(2)-ちがさきエコワーク 163 |
(3)-環境基本計画改訂におけるエコワークの役割 164 |
(4)-茅ヶ崎市における活動の特徴 166 |
6.5 参加と合意に基づく計画推進の課題 167 |
第7章 計画の各段階における参加とその評価 171 |
7.1 見直され始めた市民参加の場 172 |
(1)-計画策定段階での参加を発展的に整理した事例 174 |
(2)-計画の実施段階での参加の場をNPO化した事例 177 |
7.2 行政評価の目的と狙い 182 |
(1)-わが国における行政評価の流れ 182 |
(2)-「持続可能な社会づくり」に求められる「関係性構築の評価」 185 |
7.3 マスタープランづくりと行政評価 187 |
(1)-マスタープランづくりにおける市民参加の意義 187 |
(2)-マスタープランづくりにおける市民参加の効果 189 |
7.4 参加を活かす行政評価への取組み 191 |
第8章 計画に議会が関与することの効果と課題 195 |
8.1 計画と議会 196 |
(1)-議会の権限と計画づくり 196 |
(2)-計画の議決を条例化した場合の影響について 197 |
(3)-本章の流れと対象事例 198 |
8.2 議決事項としての計画が果たす機能 200 |
(1)-真鶴町まちづくり計画の位置付け 200 |
(2)-日野市環境基本計画の位置付け 203 |
(3)-計画が果たす機能と影響を及ぼす対象 205 |
8.3 計画推進に議会が関与することの効果 207 |
(1)-真鶴町まちづくり計画における議会関与の方法 207 |
(2)-日野市環境基本計画における議会関与の方法 210, |
(3)-議会が関与することの効果の検討 212, |
8.4 計画プロセスへの参加に議会が関与することの効果 213, |
(1)-参加の経緯と議会との関係 213, |
(2)-議員の参加機会 216, |
(3)-議会が関与することの効果と課題 217, |
8.5 議会が関与する計画制度の設計に向けた課題 219, |
(1)-関係主体に影響を及ぼすツールとしての議決事項 219, |
(2)-計画の実行を促す議会の関与 219, |
(3)-参加を保証する装置としての議会 220, |
第9章 参加の保証に向けた制度設計 223, |
9.1 持続可能な都市・地域づくりのための計画への参加 224, |
(1)-計画における参加の保証の遅れ 224, |
(2)-「都市計画」の再生と参加の保障 225, |
(3)-計画・規制策定における参加の保証 226, |
(4)-建築・開発における協議の保障 228, |
(5)-参加の保障に際した課題 : 市民・住民の意思とは? 230 |
9.2 都市・地域づくりのための参加の保証 232 |
(1)-持続可能な地域づくりのためのハード、ソフト、ハート 232 |
(2)-環境計画と都市マスタープランの連携 235 |
(3)-戦略的環境アセスメントによるPI 236 |
9.3 「都市・地域」環境づくりにおける参加の保証の制度設計 242 |
(1)-参加の保証のための条件 242 |
(2)-情報公開 243 |
(3)-意思決定への参加 244 |
(4)-訴訟制度との連動 245 |
着実な積み重ねを 246 |
参考資料 : 市民参加によるマスタープランづくりの事例調査 248 |
索引 250 |
あとがき 253 |