「シリーズ・社会科学のフロンティア」発行にあたって v |
まえがき vii |
執筆者一覧 ix |
序章 新しい時代の新しい科学思想 1 |
1 はじめに 1 |
1.1 日曜日の朝 1 |
1.2 新しい科学思想 2 |
1.3 西欧合理主義に挑戦するポリエージェントシステム理論 4 |
2 社会科学についての問題意識 6 |
2.1 いろいろな疑問 7 |
2.2 マルチメディア社会の出現 9 |
2.3 新しいパラダイム構築への出発 11 |
3 マルチメディア時代のポリエージェントシステム 12 |
3.1 システムと環境の融合 13 |
3.2 自己組織性とポリエージェントシステム 14 |
3.3 オートポイエティックシステムとポリエージェントシステム 16 |
3.4 ネットワークとポリエージェントシステム 19 |
4 レクチャーシリーズへのいざない 21 |
レクチャーシリーズ第1部:マルチメディアと人間行動 |
第1章 マルチメディアを使う深層心理 27 |
1 マルチメディアがもう一つの社会をつくり出す 28 |
1.1 架空の社会的環境 28 |
1.2 「ハビタット」の社会 29 |
1.3 テレビの世界で主体性は持てない 31 |
1.4 マルチメディア空間での主体性 32 |
2 主体性あるものの集まり:ポリエージェントソサエティ 34 |
2.1 表象を使うコミュニケーション 34 |
2.2 ポリエージェントの持つ内部モデル 35 |
3 心理学における内部モデルの考え方 36 |
3.1 人間はパブロフの犬ではない 36 |
3.2 言語表象を使う状況的認識 37 |
4 コミュニケーションの循環性 39 |
4.1 安定した循環 39 |
4.2 策動発言が引き起こす不安定な循環 41 |
4.3 自己強化する循環 43 |
4.4 電子的空間での循環的コミュニケーション 44 |
5 コミュニケーションの物語性 45 |
5.1 人間の内部モデルには時間が流れている 45 |
5.2 意味を持つ物語としての内部モデル 48 |
6 物語的コミュニケーションの循環性 49 |
6.1 物語性を持つゆえの循環:「12人の怒れる男」の実験観察 49 |
6.2 物語的に作っていくプロセス 51 |
6.3 話題の連なりと未決着遷移 52 |
6.4 議論が漂流する時 54 |
6.5 マルチメディア空間での漂流 55 |
7 おわりに:マルチメディア空間はサイバースペース 56 |
第2章 価値観の多様化と交渉 59 |
1 はじめに 59 |
2 交渉の合意形成のモデル 61 |
2.1 交渉の合理性と公正性 62 |
2.2 交渉の逐次的モデル 68 |
2.3 虚像とブラフ(強がり) 70 |
2.4 提携の構築と安定性 73 |
3 マルチメディア社会と価値観の多様化 74 |
3.1 多様性重視の状況とアコモデーション 75 |
3.2 アコモデーションのダイナミクス 77 |
4 アコモデーションの探索とその支援 80 |
4.1 ソフトシステム方法論 80 |
4.2 学習プロセスとしてのソフトシステム方法論 86 |
5 ポリエージェントシステムの交渉の研究へ向けて 87 |
レクチャーシリーズ第2部:コンピュータ上の社会 |
第3章 コンピュータ上の生命現象 人工生命 97 |
1 人工生命とポリエージェント 創発・進化・集団行動 97 |
2 進化を活用しシミュレートする 100 |
2.1 遺伝的アルゴリズム 101 |
2.2 進化とエージェントの設計 104 |
2.3 文化の変遷のモデルとしての進化 107 |
3 集合行動をシミュレートする 110 |
3.1 学習しないエージェントの集合 112 |
3.2 動物学習のモデル 113 |
4 強化学習するエージェントの集団行動 116 |
4.1 エージェント密度の効果 116 |
4.2 「探検」と「性能の安定性」のジレンマ 118 |
4.3 学習環境の複雑さ 119 |
4.4 学習によって集団行動の最適化は可能か 120 |
第4章 コンピュータ上の社会現象 人工社会 123 |
1 人工社会研究の二つの顔 124 |
2 コンピュータの中の社会 人工社会 125 |
2.1 デジタル世界の拡がり 125 |
2.2 デジタル世界のオープン化 126 |
2.3 社会的役割と利己 128 |
3 人工社会の諸形態 129 |
3.1 人工生命の社会 129 |
3.2 ネットワーク上の仮想社会 131 |
3.3 実社会のシミュレーションモデル 134 |
4 社会的ジレンマと人工社会 137 |
4.1 社会的ジレンマ 137 |
4.2 人工社会での社会的ジレンマ 138 |
4.3 社会ダイナミクス 裏切り社会は協調社会に進化できるか? 144 |
5 まとめ 148 |
第5章 ネットワーク上の分散知能 151 |
1 学習するマルチメディアをめざず 151 |
2 コンピュータによる学習手法の概要 153 |
3 分散知能システムの現状 160 |
3.1 分散知能システムの能力 160 |
3.2 ポリエージェントとしての分散知能 161 |
4 分散知能システムにおける学習 その意義と課題 163 |
4.1 分散知能システムのモデルへの要請 164 |
4.2 2種類の機械学習モデル 166 |
5 組織分析に対する人工知能的手法の適用 179 |
6 おわりに 181 |
レクチャーシリーズ第3部:ポリエージェントの組織と社会 |
第6章 ピラミッド組織からネットワーク組織へ 187 |
1 ネットワーク組織の出現 188 |
1.1 知識情報時代の経営環境 188 |
1.2 先進企業にみる四つの組織行動特徴 189 |
2 ピラミッド原理からの移行 193 |
2.1 職能別分業の限界 193 |
2.2 組織の革新性が求められる環境 195 |
3 ネットワーク組織の革新性原理 196 |
3.1 中央コントロールのないシステム:ポリエージェントシステム 197 |
3.2 組織の価値観・ピジョンが行動規範となる 198 |
3.3 ネットワーク組織の持つ二つの革新性 200 |
4 新しいマネジメント課題 201 |
4.1 新たな二津背反:「自津」と「協働」 201 |
4.2 ネットワーク組織を支える仕組みが必要 202 |
4.3 外部ネットワークとしての戦略子会社を活かす 204 |
4.4 ネットワーク組織のグローバル展開 206 |
5 ネットワーク組織が必要とする人間と能力 207 |
5.1 エンパワーメントと課題指向 208 |
5.2 自己超越できるコミュニケーション能力 210 |
5.3 ビジョンという推力 211 |
第7章 組織知能をもつ社会 215 |
1 はじめに 215 |
2 組織知能と内部モデル 217 |
2.1 基本組織知能 217 |
2.2 組織知能と組織構造 218 |
3 組織知能の実現 220 |
3.1 組織知能の発生 220 |
3.2 組織認知の物語性 223 |
3.3 役割期待による組織記憶 225 |
3.4 組織学習としての組織変革 227 |
3.5 ヒューリスティックスによる組織推論 229 |
4 組織知能をもつ社会 231 |
4.1 情報伝達と組織構造 231 |
4.2 ネットワーク組織と信頼性 234 |
4.3 過度的なネットワーク型組織 236 |
4.4 ネットワーク組織知能の編集 238 |
第8章 産業社会の変化とポリエージェントシステム 241 |
1 経済学とポリエージェントシステム 241 |
1.1 ミクロ経済学 241 |
1.2 マクロ経済学 243 |
1.3 バーチャルエコノミー 247 |
2 社会と組織の理論 253 |
2.1 社会と組織の理論の課題 253 |
2.2 市場取引からポリエージェント的サーバ・クライアント関係へ 257 |
2.3 ソフトウェアと実物財の開発・製造のネットワーク 260 |
2.4 社会学再考 263 |
2.5 マルチエージェントからポリエージェントへ 265 |
3 複雑システムの科学再考 266 |
3.1 人間を含む複雑システム 267 |
3.2 ポリエージェントシステムとしての複雑システム 269 |
3.3 複雑システムにおける還元と創発性 271 |
3.4 複雑システムにおける創発 274 |
3.5 創発性と高次構造 277 |
4 おわりに 278 |
索引 281 |
「シリーズ・社会科学のフロンティア」発行にあたって v |
まえがき vii |
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