1 細胞増殖因子研究の流れ―過去・現在そして未来へ 10 |
細胞増殖因子とは 10 |
細胞増殖因子研究の黎明期:CohenとEGF―1960年代まで 13 |
傷害反応説の衝撃:動脈硬化と増殖因子―1970年代 15 |
癌と増殖因子―1980年代 22 |
1 増殖因子と癌遺伝子 22 |
2 増殖因子レセプターと癌遺伝子 23 |
3 シグナル伝達と癌遺伝子 24 |
生体機能の解明から臨床応用へ―1990年代 26 |
2 細胞増殖因子はどのようにして働くか 30 |
増殖因子と細胞のさまざまな応答 30 |
1 細胞増殖のアクセルとブレーキ 30 |
2 増殖因子の多彩な作用 31 |
3 細胞間コミュニケーションのツール 31 |
自己分泌と傍分泌,接触分泌 32 |
増殖因子のレセプターとその構造 34 |
チロシンキナーゼ型レセプターが活性化するしくみ 37 |
1 レセプターの二量体化 37 |
2 チロシンキナーゼの活性化 38 |
チロシンキナーゼ型レセプターのシグナル伝達機構 40 |
1 SH2ドメインとSH3ドメインの発見 40 |
2 細胞増殖シグナルの主役Ras-MAPキナーゼ経路 42 |
増殖因子シグナルの停止機構 45 |
増殖因子を再分類する 48 |
1 チロシンキナーゼ型レセプター 48 |
2 サイトカインレセプター 49 |
3 セリン・スレオニンキナーゼ型レセプター 49 |
4 その他のレセプター 51 |
3 増殖因子のプロフィール 52 |
血小板から得られた増殖因子:PDGF 52 |
1 PDGFとは何か:現在の考え方 52 |
2 PDGFの立体構造:似ていないようで似ているもの 53 |
3 2種類のPDGFレセプター 55 |
4 PDGFレセプターのシグナル伝達 56 |
5 PDGFのノックアウト 59 |
ヘパリン結合性増殖因子:FGF 64 |
1 FGF研究:プレイクスルーはヘパリン結合性 64 |
2 拡大するFGFファミリー 66 |
3 複雑なFGFレセプターシステム 68 |
4 骨・軟骨の形成異常とFGFレセプター 71 |
肝臓の再生因子:HGF 72 |
1 生体肝移植はなぜ可能か?:肝再生とHGF 72 |
2 1991年:HGF研究の転換点 74 |
3 構造は機能を語る:HGFの活性化機構 77 |
4 HGFの作用異常と疾患:腎臓・胎盤・横隔膜 80 |
細胞増殖抑制因子:TGF-β 82 |
1 細胞癌化促進因子? 82 |
2 増殖抑制作用の発見 83 |
3 30種類以上から成るTGF-βスーパーファミリー 85 |
4 セリン・スレオニンキナーゼ型レセプターの発見 86 |
5 オールラウンドプレーヤーSmadによる細胞内シグナル伝達 88 |
6 厳重に管理されているTGF-βのシグナル伝達機構 92 |
7 癌抑制因子としてのTGF-β 94 |
8 シグナル伝達ネットワーク 96 |
4 増殖因子の機能異常と疾病 99 |
血管と増殖因子 99 |
1 血管新生とは何か? 99 |
2 血管新生因子の発見:FGFとVEGF 101 |
3 VEGFとVEGFレセプター 103 |
4 酸素不足はVEGFの産生を促す 105 |
5 血管の成熟に関わるアンジオポエチンと動・静脈の文化を司るEph/ephrin 107 |
6 癌と血管新生 110 |
骨の形成を誘導する因子BMP 112 |
1 BMPの骨形成作用 112 |
2 BMPのシグナル伝達経路 115 |
3 ショウジョウバエのBMP 117 |
4 多彩なパターンを示すBMPの遺伝子異常 118 |
5 BMPの多彩な作用:神経と水かき 120 |
6 BMPのアンタゴニスト 122 |
損傷修復と増殖因子 124 |
1 損傷修復のプロセス 124 |
2 病気の原因となるオーバーヒーリング 126 |
3 TGF-βと糸球腎炎 127 |
4 Smad3ノックアウトマウスのパラドックス 129 |
5 増殖因子の臨床応用 132 |
増殖因子を臨床に応用するために 132 |
1 何がポイントになるのだろうか? 132 |
2 サイトカインの臨床応用:成功例から学ぶこと 133 |
3 細胞増殖因子療法 135 |
4 増殖因子の血中濃度の語るもの 140 |
増殖因子の作用をどう抑えるか? 141 |
1 シグナル伝達の研究と創薬 141 |
2 中和抗体と可溶性レセプター 142 |
3 最も下流をせきとめる:チロシンキナーゼ阻害剤の探索 145 |
4 もっと強力に,もっと特異的に:構造生物学の与えたインパクト 146 |
6 増殖因子研究―21世紀の挑戦 149 |
増殖因子:期待される今後の展開 149 |
ポストゲノム時代における増殖因子 150 |
再生医療に向けて 151 |
参考図書・参考文献 154 |
索引 157 |
1 細胞増殖因子研究の流れ―過去・現在そして未来へ 10 |
細胞増殖因子とは 10 |
細胞増殖因子研究の黎明期:CohenとEGF―1960年代まで 13 |