【総論編】 |
第1章 難燃性高分子材料の特性向上の理論と実際(西原一) |
1. はじめに 1 |
2. 高性能化のための高分子設計 1 |
2.1 難燃性と高分子設計 1 |
2.2 機械的強度と高分子設計 7 |
2.3 熱安定性(リサイクル性)と高分子設計 11 |
2.4 耐光性と高分子設計 16 |
2.5 耐環境応力亀裂特性(ESCR)と高分子設計 17 |
3. 高性能化のための難燃剤設計 18 |
3.1 難燃性と難燃剤設計 18 |
3.2 耐熱性,成形加工流動性バランスと難燃剤設計 26 |
3.3 衝撃強度と難燃剤設計 28 |
3.4 耐光性と難燃剤設計 33 |
3.5 安定性(リサイクル性)と難燃剤設計 35 |
4. 高性能化のための特性向上剤設計 45 |
4.1 分散剤,相溶化剤の設計 45 |
4.2 熱安定剤の設計 45 |
4.3 耐光性向上剤の設計 47 |
5. 高性能化のための成形加工技術 48 |
5.1 概要 48 |
5.2 易分解性難燃剤のコンパウンディング技術 48 |
5.3 高粘度高分子の加工法 50 |
6. おわりに 51 |
第2章 難燃性高分子材料のリサイクル性(酒井賢郎) |
1. はじめに 55 |
2. 内外リサイクルの動向 56 |
2.1 国内法規・規制動向 56 |
2.2 国内プラスチック廃棄物処理の現状 57 |
2.3 EUの法律・規制動向 58 |
2.4 EUの廃棄プラスチックリサイクルの状況 59 |
3. ABS樹脂のリサイクル 61 |
3.1 ABS樹脂とマテリアルリサイクル性 61 |
3.2 高品位ABS樹脂ホリゾンタルクローズドマテリアルリサイクルの実践例 64 |
3.3 マテリアルリサイクル今後の展開 65 |
【規制・評価法編】 |
第3章 難燃規制・規格および難燃性評価方法(西澤仁) |
1. 難燃規制・規格 67 |
1.1 はじめに 67 |
1.2 日本における難燃規制・規格の動向 67 |
2. 難燃性評価法 82 |
2.1 はじめに 82 |
2.2 難燃性評価法 83 |
第4章 難燃性高分子材料の実用評価 |
1. 難燃性(西澤仁) 94 |
1.1 まえがき 94 |
1.2 難燃性高分子材料の難燃性レベルと評価方法 94 |
1.3 材料基礎物性と実製品の物性との相関性 96 |
1.4 あとがき 110 |
2. 安定性(山崎秀夫) 111 |
2.1 はじめに 111 |
2.2 ポリマーの難燃性 111 |
2.3 加工安定性 111 |
2.4 光安定性 113 |
2.5 おわりに 119 |
【高性能化事例編】 |
第5章 各種難燃剤の高性能化事例 |
1. 臭素系難燃剤の高性能化(平山義人) 121 |
1.1 はじめに 121 |
1.2 臭素系難燃剤の種類と特性 122 |
1.3 樹脂別臭素系難燃剤の種類 124 |
1.4 難燃剤に要求される物性 125 |
1.5 樹脂別難燃剤の使用例 129 |
1.6 リサイクルについて 146 |
1.7 EU RISK ASSESSMENT,WEEE/RoHS,OECD,ECO LABAL及びドイツのダイオキシン法令 149 |
1.8 おわりに 153 |
2. リン酸エステル系難燃剤の高性能化(宮地保好) 155 |
2.1 はじめに 155 |
2.2 リン酸エステル系難燃剤の難燃機構 156 |
2.3 難燃性の向上 157 |
2.4 耐熱性向上-低揮発性のリン酸エステル系難燃剤 160 |
2.5 低発煙化 165 |
2.6 反応性リン酸エステル系難燃剤 166 |
2.7 リン系難燃剤の安定性に関連して 167 |
3. 赤リン系難燃剤の高性能化(沼幸子) 172 |
3.1 はじめに 172 |
3.2 赤リンの難燃効果 172 |
3.3 赤リン系難燃剤配合難燃材料の物性例 175 |
3.4 赤リン系難燃剤の用途 177 |
3.5 赤リン系難燃剤の高性能化 179 |
3.6 赤リンの毒性 183 |
3.7 おわりに 183 |
4. ポリリン酸アンモニウム難燃剤の高性能化(長沢博) 185 |
4.1 はじめに 185 |
4.2 ポリリン酸アンモニウム難燃剤の特徴と難燃機構 185 |
4.3 ポリリン酸アンモニウム難燃剤を樹脂に練り込む場合の加工条件 188 |
4.4 ポリリン酸アンモニウム難燃剤の応用特性 190 |
4.5 適用例 195 |
4.6 おわりに 195 |
5. 無機系難燃剤の高性能化(尾西晃) 197 |
5.1 はじめに 197 |
5.2 水酸化アルミニウムの製法 197 |
5.3 難燃剤としての水酸化アルミニウム 198 |
5.4 水酸化アルミニウムの品質改良 201 |
5.5 おわりに 203 |
6. 窒素系難燃剤の高性能化(山本喜一) 204 |
6.1 はじめに 204 |
6.2 種類・特徴 205 |
6.3 用途・効果 206 |
6.4 難燃メカニズム 210 |
6.5 代表的難燃剤・難燃メカニズム 210 |
6.6 実用例 213 |
6.7 今後の開発課題 215 |
第6章 各種難燃性高分子材料の高性能化事例 |
1. スチレン系樹脂の高性能化(坂本英明) 216 |
1.1 スチレン系樹脂の難燃化技術 216 |
1.2 特許からみた最近の難燃(高性能)化技術動向 219 |
1.3 スチレン系難燃樹脂の商品化事例 221 |
2. ポリオレフィン系樹脂の高性能化(安田武夫) 225 |
2.1 はじめに 225 |
2.2 PE,PP系難燃グレードの市場動向 227 |
2.3 PE,PP系難燃グレードの材料開発動向 227 |
2.4 おわりに 237 |
3. エラストマーの高性能化(川田隆) 239 |
3.1 はじめに 239 |
3.2 難燃化の基本原理 239 |
3.3 難燃剤の分類 240 |
3.4 エラストマー材料難燃化の技術動向 240 |
3.5 難燃化技術の今後の課題 250 |
3.6 おわりに 250 |
4. ポリカーボネートの高性能化(野寺明夫) 251 |
4.1 はじめに 251 |
4.2 シリコーン系難燃材料 251 |
4.3 シリコーン系材料の難燃機構 253 |
4.4 シリコーン系難燃PCの特性 257 |
4.5 PC/ABSアロイへの適用 262 |
4.6 用途展開 262 |
5. 変性ポリフェニレンエーテルの高性能化(武田邦彦,高山圭介) 265 |
5.1 はじめに 265 |
5.2 PPEの燃焼性 265 |
5.3 難燃剤の効果 267 |
5.4 変性PPEの構造変化と熱分解挙動 270 |
5.5 環境との関係における難燃材料としての変性PPEの位置づけ 275 |
5.6 おわりに 276 |
6. PBTの高性能化(中田道生) 278 |
6.1 PBTの難燃化 278 |
6.2 難燃PBT材料の高性能化 281 |
6.3 おわりに 283 |
7. エポキシ樹脂の高性能化(川本(陳)俊彦) 285 |
7.1 はじめに 285 |
7.2 エポキシ樹脂の需要量とエポキシ樹脂の難燃化 285 |
7.3 難燃性エポキシ樹脂の高性能化 287 |
7.4 高性能エポキシ系難燃剤 289 |
7.5 おわりに 292 |
8. フェノール樹脂の高性能化(河村哲) 294 |
8.1 はじめに 294 |
8.2 フェノール樹脂難燃化の背景 294 |
8.3 難燃剤種とその選択 295 |
8.4 ハロゲン系難燃剤の動向 297 |
8.5 おわりに 299 |
9. 難燃・防炎繊維の高性能化(鈴木東義) 300 |
9.1 はじめに 300 |
9.2 繊維製品の難燃性・防炎性の試験法 300 |
9.3 各種繊維の難燃・防炎化 305 |
9.4 難燃・防炎繊維の高性能化 310 |
9.5 おわりに 317 |
10. 難燃不織布の高性能化(有地美奈子) 319 |
10.1 不織布の現状と技術動向 319 |
10.2 難燃不織布 321 |
10.3 不織布の難燃規制および評価方法 323 |
10.4 難燃不織布の高機能化 328 |
10.5 難燃不織布の今後の展開 329 |
10.6 まとめ 330 |
11. ナノコンポジットの難燃性と高性能化(加藤誠,臼杵有光) 332 |
11.1 はじめに 332 |
11.2 モンモリロナイト 332 |
11.3 ナイロン6クレイハイブリッド(NCH)の合成 333 |
11.4 NCHの特性 334 |
11.5 まとめ 338 |
第7章 成形加工技術による高性能化事例(四方直広) |
1. はじめに 340 |
2. 中空成形による高性能化 340 |
2.1 偏肉構造の確立 340 |
2.2 ガスアシスト成形の導入と部品の一体成形 342 |
2.3 強度確保と減量化 343 |
3. 低圧成形による高性能化 346 |
3.1 テレビ筐体に適した低圧成形法の開発 346 |
3.2 低圧成形法の効果 347 |
3.3 低圧成形の応用 348 |
4. ノンハロゲン難燃樹脂 350 |
5. 今後の課題 351 |
第8章 各産業分野での高性能化事例 |
1. 難燃剤フリーエポキシ樹脂封止材料(前佛伸一) 353 |
1.1 はじめに 353 |
1.2 半導体封止材を取り巻く環境から 353 |
1.3 難燃性の発現について 354 |
1.4 封止材開発 355 |
1.5 パーフェクトグリーン材G700シリーズ 359 |
2. ハロゲンフリーソルダーレジスト(青山勝彦) 361 |
2.1 緒言 361 |
2.2 ソルダーレジストの現状 361 |
2.3 プリント配線板に使用する銅張積層板の開発動向 362 |
2.4 ハロゲンフリーソルダーレジストの開発動向 363 |
2.5 自己消火性を有するハロゲンフリー(LPI)ソルダーレジスト 364 |
2.6 今後の動向 365 |
3. 自動車と難燃性高分子材料(草川紀久) 368 |
3.1 はじめに 368 |
3.2 自動車に使われるプラスチック部品 368 |
3.3 自動車部品のプラスチック採用例と難燃性要求への対応 370 |
3.4 汎用プラスチック 376 |
3.5 エンジニアリングプラスチック 378 |
3.6 特殊エンプラ 381 |
3.7 熱硬化性樹脂 385 |
3.8 おわりに 385 |
4. 鉄道と難燃性高分子材料(遠藤三郎) 388 |
4.1 はじめに 388 |
4.2 鉄道における火災対策の変遷 388 |
4.3 鉄道車両用材料の変遷 391 |
4.4 おわりに 403 |
5. 建築と難燃性高分子材料(吉田正志) 404 |
5.1 はじめに 404 |
5.2 高分子材料の建築分野の用途 404 |
5.3 建築分野での高分子材料の難燃化 405 |
5.4 新しい防火材料試験の規格 405 |
5.5 「コーンカロリー計試験」の解説と実例 407 |
5.6 建築分野の高難燃化 410 |
6. ノンハロゲン系高耐候難燃PP繊維(児子益久) 413 |
6.1 はじめに 413 |
6.2 原糸の性能と特徴 416 |
6.3 「バルザー(R)P.II」の応用例 416 |
6.4 まとめ 419 |
7. 耐熱塗料(船戸雅子) 420 |
7.1 はじめに 420 |
7.2 耐熱塗料 421 |
7.3 シリコーン系耐熱塗料の問題点 423 |
7.4 「ボーセー ネオス」の特長 424 |
7.5 おわりに 425 |
【安全性編】 |
第9章 難燃剤の安全性と環境問題(草川紀久) |
1. はじめに 428 |
2. 難燃材料に関する規制の経緯と動向 428 |
2.1 ヨーロッパにおける規制の経緯 428 |
2.2 規制の現状と今後の動向 431 |
3. 高分子材料の燃焼性と難燃化 436 |
3.1 燃焼性 436 |
3.2 難燃化 438 |
4. 難燃剤の需要の現状 438 |
5. 各種難燃剤の特徴,安全性および環境問題 438 |
5.1 ハロゲン系難燃剤 439 |
5.2 無機系難燃剤 441 |
5.3 リン系難燃剤 443 |
5.4 シリコーン系難燃剤 443 |
5.5 窒素系難燃剤 444 |
6. 今後の展望―環境調和型難燃材料の開発 444 |
【総論編】 |
第1章 難燃性高分子材料の特性向上の理論と実際(西原一) |
1. はじめに 1 |