本書第一版刊行以前における種の起原に関する学説の沿革の概要 |
序 1 |
第一章 飼育の下での変異 5 |
変異性の原因 |
習性と部分の使用不使用の効果 |
相関変異 |
遺伝 |
飼育変種の形質 |
変種と種を識別することの困難 |
一種または複数の種に由来する飼育変種の起原 |
飼育鳩、それらの差異と起原 |
古代に守られた淘汰の原則とその効果 |
組織的無意識的淘汰 |
飼育生物の未知の起原 |
人為淘汰に好都合な情況 |
第二章 自然の下での変異 35 |
変異性 |
個体差 |
疑わしい種 |
広範囲に豊富に拡散した普通の種は最も多く変異する |
各地域において大きい属の種は小さい属の種よりも一層頻繁に変異する |
大きい属の多くの種は、その相互関係が同等ではないが非常に密接であり、また分布範囲が制限されていることで変種に似ている |
摘要 |
第三章 生存闘争 51 |
自然淘汰との関係 |
広義に用いられてきたこの用語 |
増加の幾何級数的比率 |
帰化動植物の急速な増加 |
増加を抑制する性質 |
普遍的競争 |
気候の影響 |
個体の数による防御 |
自然界を通じての全動植物の複雑な関係 |
生活のための闘争は同種の個体間および変種間で最も厳しくしばしば同属の種間でも過酷である |
生物と生物の関係はすべての関係の中で最も重要である |
第四章 自然淘汰,すなわち最適者の生存 67 |
自然淘汰 |
自然淘汰と人為淘汰との能力の比較 |
わずかな重要性しかない形質に及ぼす自然淘汰の力 |
あらゆる年齢と雌雄両性に及ぼす自然淘汰の力 |
雌雄淘汰 |
同種の個体間における交雑の普遍性について |
自然淘汰の結果に好適な情況と不適な情況、すなわち交雑、隔離、個体の数 |
緩慢な作用 |
自然淘汰に起因する絶滅 |
小地域の棲息物の多様性と帰化に関係した形質の分岐 |
形質の分岐と絶滅をとおして、共通祖先に由来する子孫に及ぼす自然淘汰の作用 |
全生物の分類の説明 |
生物体の進歩 |
保存されている下等形態 |
形質の収斂 |
種の際限のない増加 |
第五章 変異の法則 115 |
変化した条件の効果 |
使用不使用と自然淘汰との協力、飛行と視覚の器官 |
順化 |
成長の代償と秩序 |
擬似的相関関係 |
多様に使用し未発達で下等な有機構造は変異し易い |
異常な状態に発達した部分は高度に変異し易い。種的形質は属的形質よりも変異し易い。第二次性徴は変異し易い |
同属の種は類似の方法で変異する |
久しく失われていた形質への先祖返り |
第六章 この理論の難点 145 |
変容を伴う継承の理論の難点 |
過渡的変種の欠如または稀なことについて |
生活習性の推移 |
同一種における多様な習性 |
類縁の種と著しく相違した習性を有する種 |
極度に完成した器官 |
転換の様式 |
難点の事例 |
自然は飛躍せず |
重要性の小さい器官 |
すべての場合に絶対的に完全な器官はない |
自然淘汰の理論によって受け入れられる型の一致の法則と生存条件の法則 |
第七章 自然淘汰の理論に対する種々の反論 183 |
長寿 |
変容は必ずしも同時に起こるのではない |
直接には役立たないように見える変容 |
漸進的発達 |
機能上重要さの小さい形質は最も不変である |
有用構造の初期段階を説明するには自然淘汰は無能であるという仮説 |
自然淘汰を通じての有用構造の獲得を妨げる原因 |
機能の変化を伴う構造の漸次的移行 |
同一綱の成員における同一の根源から発達した大きく異なる器官 |
大きなそして突然の変容を信じない理由 |
第八章 本能 224 |
習性と比較できるがその起原を異にする本能 |
漸次的移行をなす本能 |
アリマキと蟻 |
変異する本能 |
飼育本能、その起原 |
カッコウ、コウウチョゥ、ダチョウ、および寄生蜂の自然本能 |
奴隷を作る蟻 |
ミツバチ、その巣室を造る本能 |
本能と構造の変化ずしも同時ではない |
本態ついての自然淘汰の理論の難点 |
中性虫すなわち不稔性昆虫 |
第九章 雑種性 258 |
最初の交雑の不稔性と種間雑種の不稔性の区別 |
普遍的でなく、近親交配によって影響を受け、飼育によって取り除かれる様々な程度の不稔性 |
種間雑種の不燃性を支配する法則 |
特別な資質でなく、自然淘汰によって累積されない他の差異に付随する不稔性 |
最初の交雑の不稔性と種間雑種の不稔性の原因 |
生活条件の変化の影響と交雑の影響との間の並行関係 |
二形性と三形性 |
変種が交雑したときの稔性とそれらの変種間雑種子孫の稔性は普遍的でない |
繁殖力と無関係に比較された種間雑種と変種間雑種 |
第十章 地質学的記録の不完全について 291 |
現在、中間変種が存在しないことについて |
絶滅した中間変種の性質性およびその数について |
浸食と堆積の割合から推測したし時間の経過について |
年数で見積もった時間の経過について |
古生物学的収集の貧弱なことについて |
地質累層の断続について |
花崗岩地帯の浸食について |
どの累層にも中間変種が存在しもことについて |
種の群の突然の出現について |
化石を含むことが判明している地層の最下層突然種の群が現れることについて |
生物が棲息し得た地球の古さ |
第十一章 生物の地史的遷移について 330 |
新種がゆっくりと連続的に出現することについて |
彼らの変化の異なる進度について |
一度失われた種は再現しない |
種の群の出現と消滅は単一の種と同様一般的規則に従う |
絶滅について |
世界を通じて生命形態が一斉に変化することについて |
絶滅種相互のおよび絶滅種と現存種の類縁性について |
古代形態の発達状態について |
同一区域内の同一型の遷移について |
前章および本章の摘要 |
第十二章 地理的分布 348 |
現在の分布は物理的条件の差異によって説明することはできない |
障壁の重要性 |
同一大陸の生物の類縁性 |
創造の中心 |
気候と陸地の水準の変化および偶然的方法による拡散の方法 |
氷河時代の間の拡散 |
北と南とで交替する氷河時代 |
第十三章 地理的分布―続き 377 |
淡水生物の分布 |
大洋島の棲息物について |
両棲類と陸棲哺乳類の欠けていること |
島の棲息物と最も近い本士の棲息物との関係について |
最も近い源からの移住とその後の変容について |
第十四章 生物相互の類縁関係,形態学,発生学,痕跡器官 398 |
分類、群に従属する群 |
自然分類法 |
変容を伴う継承の理論によって説明される分類上の規則と困難 |
変種の分類 |
分類に常に用いられる継承 |
相似的または適応的形質 |
一般的な、複雑な、そして放射的な類縁性 |
絶滅は群を分離し明確にする |
同一綱の成員間と同一個体の部分間の形態学 |
幼年期に生ぜず対応する成長期に遺伝する変異によって説明される発生学の法則 |
痕跡器官、その起原の説明 |
第十五章 要約および結論 443 |
自然淘汰の理論に対する反論の要約 |
この理論に有利な一般的および特別な情況の要約 |
種の不変性に対する一般的信念の理由 |
自然淘汰の理論はどこまで展開できるか |
博物学の研究にこの理論を採用する効果 |
結論的意見 |
本書に用いられた主要な科学用語の解説 471 |
原著第六版における増補と訂正の内容 485 |
訳者あとがき 487 |
本書第一版刊行以前における種の起原に関する学説の沿革の概要 |
序 1 |
第一章 飼育の下での変異 5 |