まえがき 吉田 邦夫 i |
序章 なぜ今エクセルギーなのか 堤 敦司・吉田邦夫 1 |
1. エネルギーとエクセルギー 1 |
2. エネルギー変換プロセス 4 |
3. 化学反応によるエネルギー変換 7 |
4. 燃焼反応におけるエクセルギー損失 10 |
5. メタンの部分酸化を用いた燃料電池 11 |
6. エクセルギーの観点によるエネルギーの高度利用 12 |
第Ⅰ編 エクセルギーの基礎 |
第1章 エクセルギーとは 亀山秀雄 16 |
1. エクセルギー概念の誕生 16 |
2. 流れ系の熱力学第一法則 18 |
3. 最大有効仕事 20 |
4. 自由エネルギーと仕事 20 |
5. エクセルギー 21 |
6. 化学エクセルギー 23 |
文献 |
第2章 エクセルギーの計算法 亀山秀雄 27 |
2.1 具体的なエクセルギーの計算法 28 |
A. エクセルギーの定圧温度変化 28 |
B. エクセルギーの圧力変化 29 |
C. エクセルギーの活量変化 31 |
D. 熱エネルギーのエクセルギー 32 |
E. 電気エネルギーのエクセルギー 33 |
2.2 エクセルギー解析の方法 33 |
A. エネルギーフローチャートを作成する方法 35 |
B. 理想仕事と実際の仕事の比較による解析 37 |
2.3 エネルギー効率の検討 41 |
文献 42 |
第Ⅱ編 エクセルギーの有効利用 |
第3章 伝熱プロセスのエクセルギー解析 藤田恭伸 44 |
3.1 伝熱と流動 44 |
3.1.1 基礎式 44 |
3.1.2 伝熱過程のエントロピー生成(エクセルギー損失) 46 |
3.1.3 放熱および熱侵入によるエクセルギー損失 48 |
3.1.4 流動過程のエントロピー生成(エクセルギー損失) 49 |
文献 51 |
3.2 熱交換器 52 |
3.2.1 熱交換器におけるエントロピー生成とエクセルギー損失 52 |
3.2.2 単相流熱交換器 52 |
3.2.3 蒸発器 54 |
3.2.4 凝縮器 55 |
3.2.5 凝縮・蒸発熱交換器 55 |
3.2.6 混合式熱交換器 56 |
3.2.7 熱交換器の最適化 57 |
3.2.8 熱交換器のエクセルギー効率 59 |
文献 59 |
第4章 燃焼プロセスのエクセルギー解析 60 |
4.1 燃焼プロセス 高城敏美 60 |
4.1.1 燃料のエクセルギー 60 |
4.1.2 燃焼ガスのエクセルギー 63 |
4.1.3 燃焼に伴うエクセルギー損失の低減 64 |
4.1.4 燃焼過程におけるエクセルギー損失特性の検討 66 |
文献 67 |
4.2 ガスタービン 高城敏美 68 |
4.2.1 単純ガスタービンシステム 68 |
4.2.2 熱再生付き単純ガスタービンシステム 70 |
4.2.3 熱再生付き2段燃焼ガスタービンシステムおよび3段燃焼ガスタービンシステム 71 |
文献 74 |
4.3 水素エンジン 塩路昌宏 75 |
4.3.1 エンジンの熱効率および熱勘定 75 |
4.3.2 水素エンジンの燃焼 78 |
4.3.3 熱発生率経過によるエクセルギー解析 82 |
文献 85 |
4.4 燃料電池 田川智彦 86 |
4.4.1 燃焼による電力の発生 86 |
4.4.2 環境に調和した電力の発生: CO2フリー燃焼 87 |
4.4.3 燃料電池の動作原理 87 |
4.4.4 燃料電池の分類 89 |
4.4.5 燃料電池とエクセルギー 90 |
4.4.6 燃料電池のエクセルギー効率 91 |
4.4.7 燃料電池反応器と CO2フリー燃焼 93 |
文献 94 |
第5章 化学反応プロセスのエクセルギー解析 95 |
5.1 物質変換プロセスのエクセルギー効率 秋山友宏・八木順一郎 95 |
5.1.1 エクセルギーの流れと損失 95 |
5.1.2 理論最小エクセルギー消費量 98 |
5.1.3 各種効率の定義 100 |
文献 102 |
5.2 メタノール合成 103 |
5.2.1 メタノール間接合成 秋山友宏・八木順一郎 103 |
A. 解析方法 103 |
a. 水蒸気改質工程 104 |
b. 圧縮・動力回収工程 105 |
c. メタノール合成工程 105 |
d. 精製工程 105 |
B. 結果および考察 105 |
C. まとめ 110 |
文献 112 |
5.2.2 メタノール直接合成 岡崎 健 113 |
A. メタンの部分酸化によるメタノール直接合成 116 |
B. 非平衡プラズマ化学反応によるメタン・水からのメタノール直接合成 117 |
C. 部分酸化とプラズマ化学反応の比較 117 |
文献 119 |
5.3 ケミカルヒートポンプ 亀山秀雄 120 |
5.3.1 ケミカルヒートポンプシステム 120 |
5.3.2 2-プロパノール/アセトン/水素系ケミカルヒートポンプ 121 |
5.3.3 ケミカルヒートポンプのエクセルギー解析 123 |
5.3.4 ヒートポンプシステムを例にしたエネルギー効率比較法 126 |
文献 130 |
第6章 熱化学水素製造プロセスのエクセルギー解析 131 |
6.1 熱化学プロセス 堤 敦司・吉田邦夫 131 |
6.1.1 熱化学水分解の原理 131 |
6.1.2 水の電気分解との比較 135 |
6.1.3 高温排熱有効利用プロセスとしての熱化学水素製造 136 |
6.1.4 UT-3サイクル 137 |
6.1.5 固体反応物の調製 138 |
6.1.6 反応機構と反応速度 139 |
文献 140 |
6.2 各種熱源との組合せ 堤 敦司 142 |
6.2.1 利用可能な熱源 142 |
6.2.2 太陽熱を利用した熱化学水素製造 143 |
A. 太陽熱-UT3プロセスの基本設計 147 |
B. プロセス評価 145 |
文献 152 |
6.2.3 沸騰水型原子炉との組合せによる電力負荷変動への対応 147 |
A. 基本設計 147 |
B. プロセス評価 149 |
6.3 水素分離技術 大矢晴彦・相原雅彦 153 |
6.3.1 分離プロセスのエクセルギー解析 153 |
6.3.2 熱化学水素製造法の水素分離技術 154 |
A. 凝縮器による分離とそのエクセルギー評価 155 |
B. 膜による分離とそのエクセルギー評価 156 |
a. 供給ガスの中の水素濃度の影響 158 |
b. 分離係数の影響 158 |
C. プロセス改良とエクセルギー解析 159 |
a. 透過側圧力の減圧 159 |
b. 膜分離プロセスの多段化 159 |
文献 161 |
第Ⅲ編 エクセルギー再生のための新技術 |
Ⅲ.1 触媒反応器の熱交換 亀山秀雄 164 |
Ⅲ.1.1 化学反応器におけるエクセルギー損失 164 |
A. 化学反応の不可逆性に起因するエクセルギー損失 164 |
B. 反応器内の伝熱に起因するエクセルギー損失 164 |
C. 混合.物質移動におけるエクセルギー損失 165 |
D. 流動摩擦損失によるエクセルギー損失 166 |
Ⅲ.1.2 高伝熱性触媒の反応器への応用 167 |
A. 伝熱を重視した触媒体 167 |
B. 管壁型反応器への応用 170 |
C. アルミニウム製ハニカム型触媒反応器 173 |
文献 173 |
Ⅲ.2 等温膨張燃焼 越後亮三・吉田英生 174 |
Ⅲ.2.1 燃焼の技術開発に求められる抜本的発想転換 174 |
Ⅲ.2.2 等温膨張燃焼の提案 174 |
Ⅲ.2.3 ポリトロープ圧縮の提案 176 |
Ⅲ.2.4 等温膨張燃焼過程を含む新リサイクル 177 |
A. 等温膨張ガスタービンサイクルの熱力学的検討 177 |
B. 等温膨張燃焼を実現するための具体的問題 180 |
文献 182 |
Ⅲ.3 燃料電池型改質反応器 石原達己 183 |
Ⅲ.3.1 燃料電池で部分酸化反応を行う意義 184 |
Ⅲ.3.2 燃料電池型改質プロセス解析 188 |
Ⅲ.3.3 CH4 の部分酸化を内部改質とする燃料電池とエクセルギー評価 189 |
文献 194 |
Ⅲ.4 高速水素製造技術 乾 智行 195 |
Ⅲ.4.1 高活性四成分複合触媒の性能 195 |
Ⅲ.4.2 メタンの水蒸気改質の結果についてのエクセルギー評価 197 |
Ⅲ.4.3 水蒸気改質反応に与える水蒸気濃度と温度の影響 198 |
Ⅲ.4.4 水蒸気改質反応に与える空間速度の影響 199 |
Ⅲ.4.5 空間速度が大きい場合の改質反応に与える触媒充填構造の影響 200 |
Ⅲ.4.6 触媒の安定性試験 201 |
Ⅲ.4.7 メタンの水蒸気改質反応におけるエタンやプロパンの触媒燃焼によるオンサイト熱供給の効果 202 |
文献 203 |
付録 化学物質の標準エクセルギー値 亀山秀雄 205 |
索引 209 |
まえがき 吉田 邦夫 i |
序章 なぜ今エクセルギーなのか 堤 敦司・吉田邦夫 1 |
1. エネルギーとエクセルギー 1 |