はしがき |
序章 持続可能な発展に資する民主主義の理念と制度 足立幸男 1 |
-民主主義の近視眼とその克服- |
1 持続可能な発展の重層的環境ガバナンス 1 |
2 将来世代への責任の倫理と民主主義 5 |
3 民主主義の近視眼と公共マインド 11 |
4 本書の構成 18 |
第Ⅰ部 環境ガバナンスを支える民主主義の理念 |
第1章 環境政策における政治的決定の意義 飯尾 潤 25 |
-民主主義の活用による政策的選択肢の拡大- |
1 政治の不可避性 25 |
2 環境政策における専門性と民主的統制 28 |
3 政策立案における執行可能性の問題 34 |
4 政治的対立による政策の社会的浸透 37 |
5 民主主義と新しいガバナンスの確立 41 |
第2章 環境ガバナンスと民主的アカウンタビリティ 山谷清志 45 |
-グローバリゼーションの視点から- |
1 「ガバナンス」の登場 45 |
2 民主的ガバナンスの前提としてのアカウンタビリティ 47 |
3 ガバナンス概念の拡大と変化 48 |
4 「アカウンタビリティのグローバリゼーション」の結果 53 |
5 ガバナンス理論の実体化に向けて 58 |
第3章 グローバルな環境ガバナンス 宇佐美 誠 62 |
-シティズンシップ論を超えて- |
1 主題の設定 : 地球温暖化のガバナンス 62 |
2 環境シティズンシップ論の解剖学I : 概念的検討 66 |
3 環境シティズンシップ論の解剖学Ⅱ : 規範的検討 72 |
4 代替的なガバナンス構想 : 動態的分業論 76 |
第4章 環境ガバナンスの政治的条件について 那須耕介 87 |
-民主的な環境ガバナンスにおける専門家の役割を求めて- |
1 “不協和”を手がかりに 87 |
2 与件と課題 88 |
3 「環境倫理学」再考 91 |
4 環境ガバナンスの諸原則と専門家の役割 98 |
5 政治原理としての「環境倫理」の可能性 104 |
第5章 公共性から見た環境ガバナンス 竹下 賢 111 |
-国家目的の再検討- |
1 ガバメントからガバナンスへ 111 |
2 公共財の供給と公共性 112 |
3 公共財と国家目的 115 |
4 環境国家への移行と公共財 118 |
5 国家目的の重層性 121 |
第Ⅱ部 環境ガバナンスを支える民主主義の制度と役割 |
第6章 環境ガバナンスと政策づくり 坪郷 實 127 |
-環境目標と環境指標をめぐって- |
1 統合的環境政策から環境ガバナンスへ 127 |
2 環境ガバナンス戦略とは 130 |
3 環境政策における「環境目標と環境指標」 133 |
4 「環境目標と環境指標システム」,「持続可能性の指標」の事例 135 |
5 「持続可能性」に関する「目標と指標」づくりの課題 143 |
第7章 環境ガバナンスにおける市民の役割 佐野 亘 147 |
-いま,市民に何が期待されているのか- |
1 市民に対する期待の高まり 147 |
2 道徳的責任の観点から考える 150 |
3 機能的分業の観点から考える 152 |
4 責任の範囲の決定 157 |
5 環境ガバナンスに対する示唆 163 |
第8章 民主主義を支える市民教育のあり方 佐野 亘 |
-よき市民になるための条件とは- 171 |
1 よきガバナンスを支えるための市民教育の必要性 171 |
2 合理的討論モデル 175 |
3 情緒的共感モデル 181 |
4 人格成熟モデル 188 |
5 教育における自由主義と本質主義 197 |
第9章 ガバナンス改革と政策評価 窪田好男 205 |
-新しいガバナンスの基盤として- |
1 ガバナンス改革とその背景 205 |
2 政策評価への期待と政策評価の限界 209 |
3 政策デザインの改革と政策評価 216 |
第10章 地球化時代の市民の環境への権利と義務 |
-エコロジカル・シティズンシップの意義と可能性- 松下和夫・春日あゆか 224 |
1 グローバリゼーションと環境問題 224 |
2 重層的環境ガバナンスとは 225 |
3 グローバリゼーションと地球環境 : その非均質性と非対称性 226 |
4 シティズンシップとは何か 228 |
5 環境に関する権利と義務としてのエコロジカル・シティズンシップ 230 |
6 環境権と環境保全責任 232 |
7 エコロジカル・シティズンシップの可能性 236 |
8 重層的環境ガバナンスにおける市民 240 |
人名/事項索引 245 |
はしがき |
序章 持続可能な発展に資する民主主義の理念と制度 足立幸男 1 |
-民主主義の近視眼とその克服- |