close
1.

図書

図書
笠原順三, 田中一実著
出版情報: 東京 : 東京大学出版会, 1986.1  iv, 144p ; 19×27cm
所蔵情報: loading…
2.

図書

東工大
目次DB

図書
東工大
目次DB
笠原順三, 鳥海光弘, 河村雄行編
出版情報: 東京 : 東京大学出版会, 2003.3  x, 392p, 図版3枚 ; 22cm
所蔵情報: loading…
目次情報: 続きを見る
   序文
第1章 地球内部の水とその循環 1
1.1 沈み込み帯の水の役割(笠原順三) 2
   1.1.1 海洋地殻と海溝軸付近の非地震域 2
   (1)沈み込み以前のプレートの構造 2
   (2)沈み込み近傍の構造と特徴 3
   (3)デコルマの実体と水 5
   1.1.2 沈み込み帯の地震とプレート境界の固着度 7
   (1)地震発生域 7
   (2)プレート間の固着の違いとすべり 9
   1.1.3 蛇紋岩とプレート沈み込みに伴う水の挙動 10
   (1)蛇紋岩海山の意義 10
   (2)沈み込む海洋地殻物質と水 11
   (3)水の移動と水のもたらすその他の効果 12
1.2 沈み込み帯の温度構造と水循環・火成作用(岩森 光) 14
   1.2.1 沈み込み帯における水循環の重要性 14
   1.2.2 沈み込み帯の流れ・温度構造 16
   1.2.3 水の循環とマグマの生成 21
   1.2.4 モデルと地震波速度構造・火山分布との比較 27
   (1)東北日本 30
   (2)中部日本 33
   (3)四国~北九州 34
   1.2.5 まとめ 35
1.3 水が関係した相転移と部分溶融(小野重明) 38
   1.3.1 相平衡の基礎と含水鉱物 38
   1.3.2 スラブの内部の水と相平衡 44
   (1)泥質堆積岩の反応 44
   (2)玄武岩質地殻物質の沈み込みと水 46
   (3)レールゾライト質岩石と水 47
   (4)ハルツバージャイトと水 50
   1.3.3 スラブの沈み込みに伴う水の量の変化 50
1.4 マントル内部物質の物性に及ぼす水の影響(唐戸俊一郎) 55
   1.4.1 地震波伝播と水 56
   (1)直接的効果 56
   (2)間接的効果:塑性変形と地震波伝播 57
   1.4.2 いくつかの応用例 68
   (1)(平均)速度異常からの水の分布の推定 68
   (2)異方性からの水の分布の推定 69
   1.4.3 部分溶融の効果 72
   1.4.4 まとめ 73
コラム 地震発生域のアナログとしての活地熱地帯 岩手県葛根田地熱地域(藤本光一郎) 76
第2章 水の特性と地球構成鉱物の性質 79
2.1 水と水溶液の化学的特異性(河村雄行) 80
   2.1.1 水の性質の特異性 80
   2.1.2 水の特異性の起源 82
   2.1.3 水と氷 87
   2.1.4 水溶性の性質 90
   2.1.5 岩石・鉱物・マグマと水 94
2.2 超臨界水(土屋範芳) 98
   2.2.1 臨界点と超臨界状態 98
   2.2.2 超臨界状態の水 99
   2.2.3 超臨界状態のH2Oの反応性 岩石/熱水相互作用 101
   2.2.4 地殻流体の超臨界状態 104
2.3 粘土の透水性と変形の力学(河村雄行・市川康明) 106
   2.3.1 粘土鉱物の結晶化学 106
   (1)スメクタイトの結晶化学 108
   (2)高分子としてのスメクタイトの構造 109
   (3)蛇紋石族の構造 111
   2.3.2 スメクタイトの物性 112
   (1)X線回折実験によるスメクタイトの膨潤性 113
   (2)分子動力学法シミュレーションによるスメクタイトの水和と膨潤 114
   2.3.3 スメクタイト表面近傍での水・水溶液の挙動 118
   2.3.4 均質化法(HA)によるミクロ・マクロ解析と透水挙動 120
   (1)ベントナイト粘土の二次元浸透解析 121
   2.3.5 透水場が支配する変形場の解析 123
   (1)飽和地盤の一次元有限歪み圧密理論 123
   (2)圧密実験の解析 127
   解説 多孔質体中の流れに対する多段階均質化解析 130
2.4 地殻浅部での水の移動(徳永朋祥) 135
   2.4.1 はじめに 135
   2.4.2 地下水の流動過程の物理 135
   (1)地下水流れの構成関係(ダルシーの法則) 135
   (2)地下水流動の支配方程式 143
   2.4.3 被圧帯水層と不圧帯水層 147
   2.4.4 地震に伴う地下水の変動 151
   (1)地震時の地殻歪みの再配分に伴う間隙水圧の変化と地下水流動 151
   (2)地震に伴う浸透率の変化とそれに伴う地下水流動 152
2.5 粒界と水(鳥海光弘) 155
   2.5.1 界面の熱力学 155
   2.5.2 界面エネルギーの温度変化 156
   2.5.3 界面エネルギーと粒成長則 157
   2.5.4 ノイマンの三角形と2面角 158
   2.5.5 多結晶体の組織平衡と2面角 159
   2.5.6 亜結晶境界を持つ多結晶体の液相 162
   2.5.7 熱グルーブ過程と平衡2面角 164
   2.5.8 塑性変形と液相の非平衡形 165
   2.5.9 2面角の温度変化 167
   2.5.10 多結晶体の液相分布と浸透率 167
   2.5.11 地殻・マントルの構成鉱物と水との2面角 169
   2.5.12 かんらん石と水の2面角およびマントルにおける流体移動 173
   2.5.13 クラックによる流体移動 174
   (1)クラックの種類 174
   (2)クラック力学 175
   (3)クラックを含む岩石の流体移動 178
   (4)流体の移動経路の変化とクラック密度 179
2.6 地球内部の流体相の観察(鍵 裕之) 181
   2.6.1 水と水素の存在形態と地震発生 181
   2.6.2 流体包有物の観察 182
   2.6.3 地球内部物質の流体包有物 184
   (1)マントル捕獲岩中の流体 185
   (2)天然ダイヤモンド中の流体 188
第3章 地震発生と水 191
3.1 岩石破壊と水(大中康譽) 193
   3.1.1 破壊の定義と岩石破壊 193
   3.1.2 岩石破壊と支配法則 195
   3.1.3 間隙水の力学的効果 200
   3.1.4 間隙水の化学的効果 206
コラム 脆性領域における断層破砕帯内のフリーラジカルを伴う化学反応(田中秀実) 208
3.2 沈み込み帯の地震発生と水の挙動(笠原順三) 210
   3.2.1 スラブの沈み込みに伴う地震 210
   (1)海溝外側斜面上の地溝・地塁(ホルスト・グラーベン)群 210
   (2)海溝(付加)ウェッジ 211
   (3)逆断層型地震域 213
   3.2.2 東北日本の沈み込み構造と水 217
   (1)三陸沖の地震空白域と地震波反射強度 217
   (2)1968年十勝沖地震と1994年三陸はるか沖地震の震源域に存在する地殻の不連続性 221
   (3) 自然地震を用いた東北日本の沈み込み構造トモグラフィー 224
   3.2.3 伊豆・小笠原弧の沈み込みと水 225
   (1)伊豆・小笠原弧の沈み込み構造と蛇紋岩海山 225
   (2)関東の下の沈み込み 232
   3.2.4 南海トラフ,日向灘の沈み込みと水 233
   3.2.5 場所による地震発生様式の違い 238
3.3 蛇紋岩ダイアピル(前川寛和) 240
   3.3.1 蛇紋岩海山の分布と産状 240
   3.3.2 蛇紋岩海山の岩石学 244
   (1)蛇紋岩 244
   (2)変成岩類 245
   3.3.3 蛇紋岩海山の形成 246
   3.3.4 陸上の高圧変成帯との関連 249
3.4 脱水不安定とスラブ地震(瀬野徹三) 252
   3.4.1 二重地震面に起こる地震の発生メカニズム 252
   3.4.2 海溝-アウターライズの地震と二重面 254
   3.4.3 二重面と脱水不安定 257
   3.4.4 脱水不安定とスラブ浅部大地震 259
   3.4.5 スラブ脱水と火成活動,内陸地震,プレート境界地震 260
   3.4.6 脱水不安定に関するまとめ 262
3.5 内陸の地震での水の関与(趙 大鵬) 263
   3.5.1 地震波トモグラフィーによる地殻構造探査 263
   3.5.2 島弧火山地域の地殻大地震 264
   3.5.3 大地震の「心臓部」に水 270
   3.5.4 フィリピン海プレートからの脱水 275
   3.5.5 地震発生における流体の重要性 279
コラム 地下水の水位変化と地震(五十嵐丈二) 281
3.6 電気比抵抗と水(上嶋 誠) 283
   3.6.1 乾燥岩石の比抵抗 283
   3.6.2 間隙水を含んだ岩石の比抵抗 285
   3.6.3 比抵抗の深さ依存性 東北地方背弧を例として 287
   3.6.4 比抵抗構造の実例 290
   3.6.5 水と電気的性質のまとめ 295
第4章 地球の水の歴史(丸山茂徳・大森聡一) 297
4.1 地球深部での含水鉱物の安定領域 299
4.2 地球内部の物質大循環 305
4.3 地球内部の温度分布 314
   4.3.1 外核・内核境界 314
   4.3.2 CMBの温度構造 314
   4.3.3 マントル遷移層 316
4.4 地球内部の水の大循環 319
   4.4.1 スラブ海洋地殻とマントルウェッジによる水の輸送 320
   4.4.2 マントル深部から地表への水の輸送 321
   4.4.3 水の収支計算 323
   4.4.4 スラブかんらん岩は含水化しているか 324
4.5 過去の沈み込み帯の温度構造 328
4.6 地球の水の歴史 太古代から顕生代・現在から未来へ 331
   4.6.1 太古代・原生代 331
   4.6.2 海水の逆流の開始と表層環境変動 335
   (1)海水準変動曲線 335
   (2)Sr同位体曲線 337
   (3)堆積岩の占める割合の時代変化 338
   (4)表層環境の変化 338
   4.6.3 地球型惑星と水 341
コラム 地球中心核と水(奥地拓生) 343
   Appendix 1 この本に現れる鉱物,および関連する鉱物(河村雄行) 345
   Appendix 2 蛇紋岩の地震波速度(笠原順三) 349
   Appendix 3 海底構造調査における地震波トモグラフィー(笠原順三) 353
   あとがき 357
   文献 359
   索引 384
   執筆者所属・分担一覧 391
   序文
第1章 地球内部の水とその循環 1
1.1 沈み込み帯の水の役割(笠原順三) 2
文献の複写および貸借の依頼を行う
 文献複写・貸借依頼