序文 iii |
編者のことば v |
執筆者一覧 vii |
第1章 精子研究の歴史 吉田重雄・西川義正 1 |
はじめに 1 |
1.1 古代から精子の発見の前まで 1 |
1.2 16世紀-17世紀-精子の発見 2 |
1.3 18世紀 4 |
1.4 19世紀-精子の役割の確認と精子学の曙 6 |
1.5 20世紀-精子学の急速な発展と専門化 7 |
1.6 わが国における精子研究の発展 18 |
1.7 精子研究者の国際的交流-シンポジウム 21 |
文献 21 |
第2章 精子の基本構造 野田善郎 24 |
2.1 精子の基本構造 24 |
2.2 精子の多様性 27 |
2.3 精子の形態の研究方法 37 |
文献 41 |
第3章 精子の形成 43 |
3.1 精子形成過程 長井辰哉・三宅弘治 43 |
文献 53 |
3.2 培養による精子形成 安部眞一 54 |
おわりに 66 |
文献 66 |
第4章 精子核の凝縮と膨潤 片桐千明・高宗和史 68 |
はじめに 68 |
4.1 精子核の凝縮と塩基性タンパク質 68 |
4.2 雄性前核の形成 73 |
文献 79 |
第5章 精子の運動機構 奥野誠 80 |
はじめに 80 |
5.1 精子の運動と推進力の発生 81 |
5.2 鞭毛における屈曲力発生機構 84 |
5.3 微小管の滑りから鞭毛の屈曲形成 94 |
文献 100 |
第6章 精子運動の調節 森沢正昭・森沢幸子 104 |
6.1 はじめに 104 |
6.2 精子運動能獲得 104 |
6.3 精子運動開始 108 |
6.4 精子の活性化と走化性 116 |
文献 118 |
第7章 精液の生化学 正木淳二 121 |
7.1 哺乳類の精子環境 121 |
7.2 精子原形質膜の構造と性状変化 121 |
7.3 精巣上体分泌物と精子の成熟 123 |
7.4 副生殖腺液 125 |
7.5 射出精液 128 |
文献 134 |
第8章 精子のエネルギー代謝 鈴木範男 138 |
はじめに 138 |
8.1 嫌気的条件下における代謝-解糖 138 |
8.2 好気的条件下における代謝-呼吸 140 |
8.3 高エネルギーリン酸化合物 144 |
8.4 精子の代謝に影響する要因 147 |
8.5 精子のエネルギー産生手段としての解糖と呼吸の相対的重要性 149 |
文献 150 |
第9章 精子の受精能獲得 岡部勝・柳町隆造 152 |
はじめに 152 |
9.1 精子の成熟(maturation) 152 |
9.2 精子の受精能獲得(capacitation) 154 |
9.3 受精能獲得,先体反応,ハイパーアクチベーション(hyperactivation)の関係 164 |
文献 164 |
第10章 先体反応と受精 星元紀 168 |
10.1 はじめに-受精の素過程 168 |
10.2 精子と卵黄膜の結合 169 |
10.3 先体反応の誘起 174 |
10.4 卵外被の通過 177 |
10.5 膜融合 180 |
10.6 まとめ 180 |
文献 181 |
第11章 精子における遺伝子 中込弥男 184 |
はじめに 184 |
11.1 Y染色体上の遺伝子と生殖 184 |
11.2 精子の遺伝子と卵の遺伝子 190 |
11.3 精子における染色体と遺伝子の変化 192 |
文献 194 |
第12章 精子と進化 B.A. Afzelius(訳:佐野清) 196 |
はじめに 196 |
12.1 精子の形態と多様性 197 |
12.2 精子の構造と機能の関係 198 |
12.3 精子構造と系統学の関係 201 |
12.4 結論 209 |
文献 210 |
第13章 精子の運動測定法 石島純夫 212 |
はじめに 212 |
13.1 精子の運動 212 |
13.2 精子および鞭毛の運動測定法と運動特性 214 |
文献 223 |
第14章 精子の凍結保存 225 |
14.1 家畜 桝田博司 225 |
文献 233 |
14.2 ヒト 兼子智 234 |
文献 238 |
14.3 魚類 黒倉寿 238 |
文献 246 |
第15章 抗精子抗体 礒島晋三 247 |
15.1 抗精子抗体とは 247 |
15.2 抗精子抗体研究の歴史的背景 247 |
15.3 精子抗原の分析 254 |
15.4 精子免疫に関する最近の研究動向 258 |
文献 261 |
第16章 ヒトX,Y精子の分離 飯塚理八・兼子智 263 |
16.1 はじめに 263 |
16.2 不連続パーコール(Percooll)密度勾配法によるX,Y精子の分離 264 |
16.3 X,Y精子の細胞表面性状の差異 268 |
文献 270 |
第17章 男性不妊 石川博通 271 |
17.1 はじめに 271 |
17.2 定義 271 |
17.3 統計 271 |
17.4 不妊の原因 272 |
17.5 診断 274 |
17.6 治療 277 |
おわりに 280 |
文献 280 |
第18章 男性避妊 押尾茂 282 |
18.1 男性避妊の考え方 282 |
18.2 脳下垂体を介する精子形成の抑制 284 |
18.3 非ホルモン性男性避妊薬 287 |
18.4 殺精子薬 291 |
文献 292 |
第19章 生殖の人為調節と人工受精 295 |
19.1 医学 星和彦 295 |
文献 301 |
19.2 畜産 入谷明 302 |
文献 308 |
19.3 自然保護における生殖の人為調節-トキの現況 石居進 309 |
文献 315 |
19.4 精子研究における社会的・倫理的問題 米本昌平 316 |
文献 321 |
第20章 今後の展望 毛利秀雄 322 |
はじめに 322 |
20.1 遺伝子解析 322 |
20.2 精子形成 322 |
20.3 精子の成熟と受精能獲得 323 |
20.4 精子の運動と代謝 323 |
20.5 受精機構 324 |
20.6 遺伝子導入 324 |
20.7 男性不妊と顕微受精 324 |
20.8 性の人為選択 325 |
20.9 人口抑制と男性避妊 325 |
20.10 精子および遺伝子資源の保存 326 |
20.11 進化と精子 326 |
索引 327 |
外国語索引 327 |
日本語索引 328 |
動物名索引(和名) 332 |
動物名索引(学名) 335 |
動物分類表 337 |