まえがき v |
第1章 社会理工学とは何か 1 |
1 社会理工学のねらいと研究対象 2 |
1.1 専門分化を超えて 2 |
1.2 文理の隙間が問題 3 |
1.3 学際協力の限界 5 |
1.4 文理融合の戦略 6 |
1.5 21世紀の人材 8 |
2 社会理工学方法論 10 |
2.1 リアリティの捉え方 犯罪捜査を例に 10 |
2.2 メソドロジーの三角形 13 |
2.3 理解科学との関係 17 |
3 技術のインフォームド・コンセント 社会理工学の研究例(1) 20 |
3.1 リスク社会 20 |
3.2 インフォームド・コンセント 21 |
3.3 原子力発電所問題 23 |
3.4 先端技術との共生 26 |
4 カタストロフィーと集団行動の数理解析 社会理工学の研究例(2) 27 |
4.1 投資摩擦のカタストロフィー分析 28 |
4.2 集団システムの均衡分析 32 |
5 複雑系と社会 社会理工学の研究例(3) 36 |
5.1 なぜ複雑系か 36 |
5.2 計算機科学の台頭 38 |
5.3 カオスとの関係 39 |
5.4 バタフライ効果 41 |
5.5 カオスの縁 42 |
6 おわりに 43 |
参考文献 44 |
第2章 価値と意思決定 47 |
1 意思決定とはどのようなことか 47 |
2 最単純の意思決定モデル 49 |
2.1 状況 50 |
2.2 価値 53 |
2.3 意思決定 55 |
3 危機管理 56 |
4 意思決定と主体均衡 59 |
5 意思決定と暗黙知 62 |
6 哲学と価値 63 |
7 歴史と意思決定 65 |
8 意思決定と社会的選択 67 |
参考文献 72 |
第3章 テクノロジー・オン・マネジメント 73 |
1 経営工学とは 73 |
2 問題解決のプロセス 76 |
3 モデル化の考え方 82 |
4 マネジメント諸分野の様相 89 |
4.1 製販統合とサプライチェーン・マネジメント(SCM) 92 |
4.2 顧客の把握とマーケティング技術 95 |
4.3 リスク管理技術とファイナンス工学 100 |
参考文献 106 |
第4章 新しい社会工学 社会改革のための工学 109 |
1 はじめに 109 |
2 社会工学とは何か その歴史 111 |
3 社会工学科あるいは専攻のこれまでの動き 113 |
4 1990年代に見られる我が国の構造的問題 116 |
5 社会理工学研究科における新しい社会工学 121 |
6 他の専門との比較 123 |
7 社会工学と今後の課題 125 |
参考文献 125 |
第5章 コミュニケーションと能力開発 人間行動システム学の実践と課題 127 |
1 はじめに 127 |
2 キャンパス間のコミュニケーション 128 |
2.1 新キャンパスとのコミュニケーション 128 |
2.2 総合情報伝達システムの完成 光ケーブルによるネットワーク 129 |
2.3 キャンパス間を結ぶ遠隔授業 テレビ講義とその評価 130 |
3 通信衛星による全国化 133 |
3.1 実現に向けた予備実験 133 |
3.2 通信衛星遠隔教育システムANDESの構築 138 |
3.3 衛星通信遠隔教育システムの活用 142 |
3.4 エル・ネットによる全国化 その構築と配信 143 |
4 今後の生涯学習用コミュニケーション手段 145 |
4.1 必要条件 145 |
4.2 統合システムの在り方 147 |
4.3 今後の緊急課題 151 |
5 求められる能力の変化と生涯学習の推進 152 |
5.1 これらの時代で求められる能力 152 |
5.2 真の生涯学習社会の必要性 153 |
5.3 生涯学習への期待 企業アンケート調査から 156 |
5.4 推進のための改革 158 |
6 おわりに 160 |
参考文献 161 |
第6章 社会理工学の構築 東京工業大学の挑戦(ヴァ チャル座談会) 165 |
1 社会理工学という名の新大学院 166 |
2 社会理工学を推進する4つのエンジン 175 |
3 社会理工としての文理シナジー効果 190 |
4 フューチャー・ステップ 198 |
索引 205 |