まえがき 3 |
1 二十一世紀の学校のあり方を考える…寺脇 研VS汐見稔幸・宮台真司 9 |
今、先生たちの集まりが「寒い」 |
外が変わっても学校は変わらない |
これからの社会はだれもがリーダーに |
現代の学校と社会のズレの意味をまず考えるべき |
既存のシステム全体をつくりかえるためには |
今は「学校を守って子どもを守らず」 |
若者に相対比されつつある「学校的なもの」 |
成熟化の流れに取り残された学校 |
成熟社会では自己決定が重要に |
<尊厳>の二つの側面 |
「見苦しい人間」を育ててきた近代学校教育 |
「自立と相互扶助」の観点が抜け落ちた日本の幼児番組 |
外からの視点、キーワードは何か |
教師よ、もっと危機意識を! |
デモシカ教師が学校を救う!? |
教師にはコミュニケーションスキルのほうがはるかに重要 |
「学校はなくなてもいい」というところから考えるべき |
格差が広がってはじめて選択肢を手にできる |
不易に固執してきた発想を変えないと |
2 教育行政と現場…寺脇 研VS山岸駿介 39 |
臨教審は「黒船」だった |
パラダイムの転換と現場の受けとめ |
「国民の自己決定能力を尊重する」立場で |
「いいものつくったから」の精神で |
権限の明確な区分が必要 |
子どもの発達段階と生涯学習の関係が曖昧 |
生徒の自主性はどこまで尊重されるべきか |
臨教審は「五五年体制」への愛想づかしだった |
3 子どもの変化と地域社会…寺脇 研VS尾木直樹 57 |
子どもたちの「新たな荒れ」 |
なぜ「キレる」のか |
情報が増えてきた |
学校のなすべきこと |
子どもたちの自己責任 |
「開かれた学校づくり」とPTA |
4 「不登校」問題の視点…寺脇 研VS金澤純三 71 |
教育で一番大事なのは「社会性」の育成 |
行政や学校が変に自己規制しているのでは |
子どもの学習権を認めることが前提になければ |
教師が親よりも甘くなればいい |
ドロップアウトした人にこそ多様な対応を |
地域の教育力をどう発揮するか |
資格を問わないのが一番の救い道 |
子ども以前に大人がすでにおかしい |
5 「受験ストレス」と教育改革…寺脇 研VS耳塚寛明 87 |
高校入試を全廃するくらいの覚悟で |
果たして受験が「諸悪の根源」か? |
「別の文脈」で教育を語りたい |
主体的に勉強できる環境づくりをめざす |
今ある現状をどうするかが最優先 |
「対症療法」なのか「構造改革」なのか |
行政官も教師も国民に奉仕するパブリックサーバント |
政策のチェック機能をどうするのか |
6 内と外から見た「学校」…寺脇 研VS高木幹夫 103 |
教師を「縛っているもの」は何か? |
学習指導要領は「自由」を奪わない |
公教育と塾ではめざすものが違う |
「目的との関係のなかでのストレスをどう処理するか」を学ぶ |
塾を公教育を考えるヒントに |
子どもたちが目標をもち得るかどうかがポイント |
公立中高一貫校はどこに向かうのか |
7 教育改革と教師の主体性…寺脇 研VS諏訪哲二 117 |
教師は力ずくでは動かない |
改革の「推進役」となった文部省 |
保護者の意向だけが民意ではない |
無制限に自由ではない教師の存在 |
現場と文部省のとらえる「現実」が違うのでは |
8 「学校の市民社会化」と「体罰」…寺脇 研VS藤井誠二 129 |
なぜ「体罰」はなくならないのか |
市民社会全体の質を問う「体罰」問題 |
「官としての自覚」が足りない教師たち |
本当に「体罰」=[教師の愛」なのか |
いったん教師になってしまえば…… |
健全な市民社会の形成に期待 |
もはや「善意」は物差しにならない |
9 「開かれた学校」とPTA…寺脇 研VS松永静子・山本由美・市川まり子 145 |
今、先生と子どもの関係が難しい |
やる気ある教師を解き放すことが大事 |
最大のテーマは教師がどう変われるか |
本当の親の気持ちが届いていないのでは |
アイデンティティを失いつつあるPTA |
父母が学校と対等に参加できるシステムを |
職務とPTA活動の明確な区分が必要 |
学校の教育課程の一環として行われるものには対等に関われない |
教師は自らを相対化して |
学校を本当に「開く」ために |
PTAは学校の下部機関ではない |
意見が割れているからこそルールを |
学校評議員制度の骨組みをしっかりと |
議論への参加には責任が伴う |
「けじめ論」が逆に働いた所沢高校問題 |
情報開示で平等な議論のできる場づくりを |
10 学校の再生と教師の役割…寺脇 研VS上田紀行 171 |
大人も存在が「透明化」している |
教師の生き様から生徒は学ぶ |
まず個の確立をめざすべき |
「共依存関係」の悪循環 |
ノイズの切り捨て、効率化はもう通用しない |
学校を外に開く好機の到来 |
現状維持は自信のなさからくる |
本来の自由主義教育への回帰を |
教師に問われる人間としての存在感 |
アイデンティティの確立が教師の魅力を引き出す |
グローバルに教育の選択を考える時代に |
11 「選択・責任・連帯」の教育改革…寺脇 研VS橋爪大三郎 193 |
六つの改革案 |
成熟した社会における責任と選択 |
教育者なのか公務員なのかという課題 |
改革の原点に立ち返る |
学校と学校外の教育関係 |
高校をシステムとしてどうするか |
すべての高校を「総合学科」に |
高校の「外部基準」が必要 |
国民の合意を得られるか |
首尾一貫した改革案が必要 |
コミュニティの再生を |
(注) 225 |
まえがき 3 |
1 二十一世紀の学校のあり方を考える…寺脇 研VS汐見稔幸・宮台真司 9 |
今、先生たちの集まりが「寒い」 |