はじめに 5 |
プロローグ 一つの飛び入り講演がナノカーボン科学のはじまり 16 |
第1章 星間分子と魔法数-思わぬ出会い 19 |
宇宙空間にただよう直線状の炭素分子 19 |
1984年3月ライス大学-歴史的な二人の出会い 22 |
クラスターの魔法数 25 |
第2章 セレンディピティーによるフラーレンの発見 31 |
レーザ蒸発クラスター分子線質量分析装置-エクソン・グループ、大発見を見逃す 31 |
1985年8月29日木曜日ライス大学-共同研究のスタート 35 |
バックミンスター・フラー・ドーム 38 |
1985年9月9日月曜日夜-ヒューストンのあるメキシカン・レストラン 41 |
1985年9月10日火曜日-興奮に包まれたスモーリーのオフィス 44 |
1985年9月11日水曜日-そうだ金属原子をCへ入れよう 47 |
1985年9月12日木曜日-ネィチャー誌へ投稿 48 |
本当にサッカーボール型か? 51 |
エクソン・グループの反撃 52 |
セレンディピティーによるCの発見 54 |
第3章 日本人によるCの最初の着想 57 |
日本人が最初に予言したC分子 57 |
大澤のCのアイデアはサッカーボールから 58 |
口コミで伝わる 61 |
二人の因縁 63 |
世界が認めたオリジナリティー 64 |
第4章 フラーレン多量合成法の発見 67 |
1990年5月18日金曜日-アリゾナ大学 67 |
天体物理学からの贈り物 68 |
星間ダストの共同研究 70 |
ラクダのこぶ 72 |
学生の遊び心が新しい展開をもたらす 75 |
そうだ、炭素の同位体を使おう 78 |
国際ワークショップでの発表 79 |
クレッチマーとハフマンの研究を追う 82 |
C多量合成法の第一報 82 |
つかの間の喜び 84 |
Cが分離された 85 |
ネイチャー誌からの電話 87 |
世紀の論文がネイチャー誌の表紙を飾る 89 |
217ナノメートル吸収のその後 92 |
第5章 生涯の研究テーマ-10分間の飛び入り講演 93 |
イタリアでのゴードン会議 93 |
IBMアルマーデン研究センター 97 |
1990年9月12日水曜日-朝食のテーブルで 100 |
スモーリーからの突然の電話 105 |
歴史的な飛び入り講演 106 |
第6章 日本にあったフラーレン合成の萌芽 111 |
日本でのC合成のはじまり 111 |
悪戦苦闘 113 |
日本のお家芸、ガス中蒸発法 115 |
アーク放電によるCの合成 118 |
第7章 フラーレン科学の進展 121 |
フラーレンの文献リスト 121 |
急速に展開するフラーレンの科学 124 |
Cの丸さと実感-百聞は一見にしかず 128 |
Cが超伝導体になった! 131 |
日本で初めてのCシンポジウム 135 |
フラーレンの大量合成と実用化 137 |
第8章 そうだ、金属原子を入れよう! 139 |
金属内包フラーレン 139 |
ライス大学に先を越される 143 |
ライス大グループの先を目指せ 146 |
先陣争い 148 |
精製分離の競争 151 |
金属原子はほんとうに内包されているのか? 154 |
第9章 フラーレンでノーベル化学賞 159 |
ついにノーベル賞 159 |
もう一つのフラーレンノーベル賞 162 |
第10章 カーボンナノチューブの発見は日本人 167 |
ボストンでの物質科学ミーティング 167 |
奇妙な堆積物 170 |
多層カーボンナノチューブの発見 172 |
新しいチューブ構造 177 |
カーボンナノチューブのもう一つの発見 183 |
第11章 最もシンプルなカーボンナノチューブ 189 |
らせん度によるナノチューブの分類 189 |
理論が予想するカーボンナノチューブの驚くべき性質 190 |
カーボンナノチューブのトランジスター 193 |
多層カーボンナノチューブから単層カーボンナノチューブヘ 194 |
単層カーボンナノチューブと金属内包フラーレン 197 |
第12章 21世紀に飛躍するナノカーボン 201 |
ナノチューブの高純度の合成 201 |
カーボンナノチューブの応用と実用化へ 203 |
宇宙エレベーター 207 |
ピーポッド-カーボンナノチューブとフラーレンの融合 209 |
理想的なナノスペース 212 |
エピローグ 科学の発見のロマン 217 |
参考文献と謝辞 221 |
さくいん 234 |
はじめに 5 |
プロローグ 一つの飛び入り講演がナノカーボン科学のはじまり 16 |
第1章 星間分子と魔法数-思わぬ出会い 19 |
宇宙空間にただよう直線状の炭素分子 19 |
1984年3月ライス大学-歴史的な二人の出会い 22 |
クラスターの魔法数 25 |