はじめに |
第 1 編 知的財産の概要を読む |
第 1 章 知的財産とは |
1 知的財産の連立方程式 22 |
民法の原理 |
応用連立方程式 |
2 知的財産とは 24 |
知的財産の定義 |
知的財産の保護 |
知的財産権の分類 |
知的財産の学び方 |
第 2 章 特許 |
1 特許とは 27 |
発明の定義 |
物質発明と用途発明 |
日本の特許法による発明の分類 |
2 特許権は誰に帰属するか 30 |
発明者主義 |
先願主義と先発明主義 |
冒認出願 |
職務発明 |
3 特許出願制度 32 |
出願手続き |
出願書類 |
出願公開制度 |
4 審査請求制度 34 |
審査請求制度の意義 |
実体審査 |
新規性と新規性喪失事由 |
新規性喪失の例外 |
進歩性 |
産業上利用できない場合 |
不特許事由 |
5 補正と査定 38 |
補正の要件 |
2つの査定 |
6 審判 39 |
審判の用語と種類 |
拒絶査定不服審判 |
特許無効審判 |
訂正審判 |
7 特許権とは 41 |
特許権の効力 |
特許権の実施とは |
特許権の保護範囲と均等論の要件 |
特許権の保護期間 |
特許権の制限 |
特許権の共有 |
特許権の消滅 |
ライセンス |
クロスライセンス契約 |
8 特許権の侵害に対する救済措置 46 |
民事上の救済措置 |
特許権侵害への防止措置 |
特許侵害者の抗弁 |
第 3 章 実用新案 |
1 実用新案とは 48 |
無審査主義 |
第 4 章 意匠 |
1 意匠とは 49 |
定義 |
意匠の登録要件と不登録事由 |
意匠権発生の考え方と意匠登録 |
意匠権の侵害の成立要件 |
その他の意匠 |
意匠法と著作権法の違い |
第 5 章 商標 |
1 商標とは 52 |
保護対象 |
商標の定義 |
商標の種類 |
商標の機能 |
商標法上の3つの種類 |
2 商標の考え方 55 |
登録主義と使用主義 |
審査主義 |
先願主義 |
3 商標登録 56 |
商標登録の実体審査 |
商標登録におけて出所表示力がないとされる場合 |
不登録事由 |
商標登録制度 |
商標登録拒絶理由 |
防衛商標登録制度 |
4 商標権の効力と侵害 59 |
商標権の効力 |
商標権の侵害 |
「阪神優勝」は商標か |
ブランド |
第 6 章 著作権 |
1 著作権制度の歴史 61 |
著作権とは |
印刷技術の発明 |
著作権法の誕生 |
2 著作権法の概要 63 |
著作権法の目的 |
著作権の保護対象 |
著作物とは何か |
著作物性の要件 |
著作権法上の著作物 |
その他の保護される著作物 |
著作物であっても著作権が認められないもの |
3 著作権の考え方 68 |
著作者人格権 |
著作者財産権 |
著作権の存続期間 |
著作者財産権の支分権 |
4 著作隣接権 72 |
著作隣接権の性質 |
実演家の権利 |
レコード制作者の権利 |
放送事業者の権利 |
有線放送事業者の権利 |
5 著作権の制限 74 |
6つの制限 |
著作権侵害の要件 |
みなし損害 |
著作権侵害に対する救済手段 |
第 7 章 不正競争防止法 |
1 不正競争防止法とは 77 |
立法目的 |
他の法律との比較 |
2 表示の保護 79 |
表品表示の保護 |
著名表示の保護 |
トレード・シークレットの保護 |
技術的制限手段の保護 |
品質等誤認惹起表示の防止 |
営業誹謗の防止 |
不正競争行為に対する救済措置 |
第 2 編 創造活動と知的財産 |
第 1 章 模倣から創造へ |
1 学ぶとは 84 |
まねて学ぶ |
学んで創造する |
2 創造と想像 86 |
創造とは |
想像とは |
想像と創造との結びつき |
芸術の天才は剽窃の天才 |
3 創造性の伸ばし方と鍛え方 92 |
マレイ・ゲルマンのアイデア思考プロセス |
ヘルムホルツのアイデア創造三段階説 |
バードランド・ラッセルの思考法 |
川島武宜氏のアイデア獲得法 |
創造的な研究をするには |
創造力の鍛え方 |
4 小林秀雄の創造的批判と山田奨治の再創主義 97 |
創造的批判 |
固定観念に対する挑戦 |
再創主義 |
芸術の歴史は物まねの歴史 |
自由競争社会では創造性が尊重される |
模倣あっての創造 |
知的財産権と表現の自由 |
知的財産権の保護は両刃の剣 |
第 2 章 発明の歴史 |
1 ギリシャ神話 102 |
プロメテウスの火 |
焦げた猿を食べてみた人類 |
2 大発明家たちと大発明 104 |
アルキメデス |
グーテンベルク |
ガリレオガリレイ |
ニュートン |
ジェームス・ワット |
モールス |
アレキサンダー・グラハム・ベル |
ライト兄弟 |
ウィルヘルム・レントゲン |
ノーベル |
ワトソン・ワット |
タゲール |
ロジェット |
ベンジャミン・フランクリン |
フェリックス・ホフマンとヘルマン・ドレサー |
C・H・グールド |
ヘンリー・フォード |
パスカル |
チェスター・カールソン |
レーザーの開発 |
羅針盤の発明 |
入れ歯の発明 |
鉄砲の発明 |
世界の三大発明 |
3 エジソンは純真な科学者か野心家か 112 |
大天才エジソンのイメージと現実 |
エジソンの人生と特許 |
エジソンの生い立ち |
発明の数々 |
野心家エジソン |
第 3 編 知的財産の重要性と諸問題 |
第 1 章 知的財産の価値と意味 |
1 モノ持ちから知財持ちへ 118 |
法的社会の進化 |
モノ持ちの時代 |
金持ち時代 |
債権持ち・土地持ちの時代 |
知財持ちの時代 |
2 知的財産への軽視 120 |
無形のものに敬意とお金を払わない日本 |
発展途上国での知的財産への軽視 |
3 知的財産の現代的活用 122 |
知的財産会計 |
休眠特許 |
仲介ビジネスの成長 |
第 2 章 創造的発明と企業の評価 |
1 発明をするには 124 |
誰でも発明家になれる? |
欲望の分類 |
不満や不便が発明の母 |
発明のプロセス |
2 企業における知的財産の価値 128 |
開発研究者と営業担当者の待遇ギャップ |
研究者と営業担当者の評価と待遇は別 |
企業の知的財産3つの活用法 |
第 3 章 知的財産の学問的価値と知的財産専門家の育成 |
1 ノーベル法学賞はなぜないのか 130 |
法と経済学の3つの流れ |
経済学は社会科学の女王 |
法学がノーベル賞の対象にならない理由 |
2 知的財産専門家の人材育成 132 |
日本で進まなかった人材育成 |
知的財産専門家の養成形態 |
国際的に活躍する知的財産の専門家 |
若き研究者・ロイヤーが身につけたい4つの分野 |
3 知的財産に関する産学協同 135 |
TLO(技術移転機関) |
MOT(技術経営) |
第 4 章 知的財産のコモンセンスと著作権 |
1 普遍化・国際化する知的財産 137 |
グローバルな知的財産 |
トレード・シークレット法 |
2 再び著作権とは 139 |
著作権は複製権 |
著作権と出版 |
著作権の特徴 |
著作権の利用許諾 |
印税とは |
3 知的財産を生み出すアイデアと著作権保護対策 143 |
戦後最大のベストセラー、英語テキストのアイデア |
偏見を捨てた着想が知的財産を生む |
著作権保護のための言葉狩り |
私なりの出版アイデア着想法 |
分析とアイデア |
第 5 章 世界と日本の特許と著作権法の歴史 |
1 世界の特許の歴史 149 |
特許制度の始まりは古代ギリシャの料理創作の独占権 |
特許の語源はイギリス |
フランスで1791年に特許法制定 |
アメリカの連邦特許法を制定したのは独立宣言の起草者 |
アメリカのアンチパテント時代 |
アメリカの特許重視政策による経済活性 |
2 日本の特許の歴史 153 |
「楽市楽座」と亨保の改革 |
日本初の特許法は「専売略規則」 |
代表的な発明や特許 |
3 世界の著作権法の歴史 155 |
著作権は活版印刷機の発明によって誕生した |
イギリスのアン法が近代著作権法の基本 |
4 日本の著作権法の歴史 156 |
書籍業者の権利から始まった |
著作権に配慮した福沢諭吉の『西洋事情』 |
第 6 章 日本・ヨーロッパ・アメリカの特許制度 |
1 特許に関する各国の相違点 158 |
考え方とシステムの相違 |
独占排除した日本の「楽市楽座」 |
イギリス・フランスのギルド制度廃止 |
2 アメリカの特許理論と陪審制度 160 |
現代アメリカの特許理論 |
アメリカの陪審制度 |
陪審トライアルの流れ |
陪審員の選定 |
第 7 章 知的財産と近代国際条約 |
1 パリ条約 164 |
盛んになる交際貿易による模倣を防止 |
条約改正 |
2 著作権に関する国際条約 166 |
ベルヌ条約 |
日本は不平等条約改正のために条約加盟 |
PCTの制定 |
TRIPs協定 |
マドリッド協定議定書 |
著作権インターネット条約 |
第 8 章 並行輸入の問題 |
1 並行輸入とは 169 |
並行輸入品は偽物か? |
各国の並行輸入をめぐる動き |
消費者の視点 |
昔戦車、今特許 |
2 アメリカの政策とTRIPs協定 172 |
アメリカのプロパテント政策 |
知的所有権保護の国際的枠組み |
途上国側の主張 |
3 エイズ治療薬と特許権 174 |
高額なエイズ治療薬 |
ブラジルの現状 |
アフリカの場合 |
特許政策目指すもの |
第 9 章 知的財産の閉鎖と開放 |
1 キルビーとサブマリン 179 |
半導体の基礎を作った画期的な発明 |
キルビー275特許とサブマリン特許 |
2 WWWと特許 182 |
インターネットの発展とWWW |
WWWの特許ポリシー |
フリー・ソフトとクローズド・ソフト |
[巻末資料] |
1 知的財産関連用語 185 |
2 特許に関する重要英語 186 |
3 人に関連する英単語 194 |
4 間違えやすい知的財産関連の英語 196 |
5 知的財産関連の略語 198 |
6 知的財産関連略年表 200 |
7 知的財産関連webサイト 203 |
8 お薦めしたい知的財産関連書籍 204 |