はじめに i |
1 分類とはなにか―「まとめること」と「わけること」 1 |
1.1 分類とわれわれの生活 1 |
1.2 類似と相違 3 |
1.3 動物分類の単位と階層 8 |
(1)分類の最小単位は種 8 |
(2)上位分類群 12 |
(3)上位分類群はなぜ不明瞭になるのか 12 |
1.4 分類学の歴史 13 |
(1)初期の動物分類 13 |
(2)ヨーロッパにおける分類学の発展 14 |
(3)リンネによる学名の2語名法と「自然の体系」 15 |
(4)やっかいなゴミ箱「無脊椎動物」 17 |
(5)進化論と遺伝学の登場 20 |
Box-1 図鑑と分類 9 |
Box-2 分類体系や学名はなぜ変わる 16 |
2 分類の課題と実際―ターゲットを絞れ 24 |
2.1 形質と変異 24 |
2.2 種をめぐる問題 31 |
(1)形態学的種 31 |
(2)生物学的種 34 |
2.3 分類学的研究の進め方 35 |
(1)なにから始めるか 35 |
(2)ナメモンガラ属魚類の研究 36 |
(3)共同研究の展開 37 |
(4)新属Xenobalistesの発見とナメモンガラ属をめぐる謎 42 |
(5)DNAと分類学 45 |
Box-3 奇形と雑種 32 |
Box-4 絶滅した動物種 33 |
Box-5 研究をめぐる競争と共同 38 |
Box-6 個体変異と種の認識 43 |
3 系統と分類―ルーツを求めて 49 |
3.1 進化と系統 49 |
3.2 系統関係の探究 51 |
3.3 分子データと系統研究 56 |
3.4 系統と分類 59 |
3.5 分類と動物地理 61 |
Box-7 未知種の推定数 50 |
Box-8 形態データと分子データ 60 |
Box-9 人類は魚類 62 |
4 標本の役割―分類学を支えるもの 66 |
4.1 標本とはなにか 66 |
4.2 科学的再現性と標本 67 |
4.3 標本と博物館 70 |
(1)標本を保管し研究する博物館 70 |
(2)研究の進展と新たな標本構築 73 |
(3)博物館と図書館 76 |
(4)博物館は研究材料の保管庫 77 |
4.4 標本データベース 77 |
(1)標本管理とデータベース 77 |
(2)標本情報デジタル化が開く世界 78 |
(3)生物多様性データベースに関する国際プロシェクト 80 |
(4)観察記録と標本 81 |
(5)画像データベースによる新たな研究の展開 82 |
Box-10 タイプ標本は皮1枚 74 |
5 動物の名前―名づけ親の悩み 88 |
5.1 和名と学名 88 |
(1)和名と標準和名 88 |
(2)字名の役割 91 |
5.2 国際動物命名規約とはなにか 92 |
(1)国際動物命名規約の役割 92 |
(2)タイプの役割 93 |
5.3 先取権と安定性の狭間 95 |
5.4 命名規約の落とし穴 97 |
5.5 標隼和名をめぐる問題 100 |
(1)標準和名にはルールがない 100 |
(2)適切な標準和名の提唱方法 101 |
(3)文化と標準和名 102 |
(4)困った標準和名 103 |
5.6 動物の英名標準化に向けた動き 105 |
Box-11 標準和名と通称 91 |
Box-12 種の定義と国際動物命名規約 94 |
Box-13 タイプ標本を食べたネコ 95 |
5 これからの動物分類学―新たな発展に向けて 107 |
6.1 動物分類学者の使命 107 |
(1)新種発表を急け 107 |
(2)動物分類学者の「習性」 108 |
(3)新種発表をはばむもの 108 |
(4)新種発表の速度を上げよう 110 |
6.2 動物分類学の新たな発展に向かって 111 |
(1)生物多様性研究に追い風 111 |
(2)個別研究からグループ研究へ 112 |
(3)新たな研究手法による動物分類学の展開 113 |
(4)DNA情報にもとづく動物分類学 115 |
(5)生物多様性情報データベースの活用 116 |
(6)同定ツールとデータベース 118 |
(7)形態データベース 121 |
(8)自然史系博物館の役割 122 |
6.3 動物分類学を支える人材養成とネットワークの構築 124 |
(1)準分類学者(パラタクソノミスト)の養成 124 |
(2)一般の人たちとの連携 125 |
(3)動物分類学者のデータベース 126 |
Box-14 動物分類学の存在意義 123 |
Box-15 分類学関連字会の連合 127 |
おわりに 129 |
さらに学びたい人へ 131 |
参考文献 133 |
索引 135 |
はじめに i |
1 分類とはなにか―「まとめること」と「わけること」 1 |
1.1 分類とわれわれの生活 1 |