【第I編 ナノ・バイオサイエンス領域に要求されるイオン液体】 |
第1章 極性溶媒としてのイオン液体(藤田恭子,大野弘幸) |
1. はじめに 3 |
2. ナノ・バイオサイエンスと溶媒 3 |
3. イオン液体の極性 4 |
4. おわりに 7 |
第2章 イオン液体・水混合系(藤田恭子,大野弘幸) |
1. はじめに 10 |
2. イオン液体を成分とする混合溶媒 11 |
3. イオン液体と水の親和性 11 |
4. 水混合系の物性変化 12 |
5. おわりに 14 |
【第II編 ナノ・バイオサイエンス研究を支える次世代のイオン液体】 |
第3章 アミノ酸イオン液体(鍵本純子,大野弘幸) |
1. はじめに 19 |
2. アミノ酸イオン液体の合成 19 |
3. アミノ酸イオン液体の物性 20 |
3.1 イミダゾリウムカチオンを有するアミノ酸イオン液体 20 |
3.2 ホスホニウムカチオンを有するアミノ酸イオン液体 21 |
3.3 アミノ酸イオン液体の極性 23 |
4. アミノ酸イオン液体の応用 24 |
4.1 CO2キャプチャー 24 |
4.2 アミノ酸イオン液体を用いたα-アミノ酸-N-カルボキシ無水物の合成 25 |
4.3 アミノ酸イオン液体を用いた触媒反応 26 |
4.4 キラルセレクターとしての応用 26 |
5. おわりに 26 |
第4章 疎水性アミノ酸誘導体塩・水混合系の相転移挙動(河野雄樹,大野弘幸) |
1. はじめに 29 |
2. 疎水性アミノ酸誘導体塩 30 |
3. 温度変化により相状態を制御できるアミノ酸誘導体塩・水混合系 32 |
4. おわりに 35 |
第5章 シス/トランス異性化におけるイオン液体・水系の相転移挙動の制御(深谷幸信,大野弘幸) |
1. はじめに 37 |
2. 熱物性・極性 38 |
3. 水混合液における相挙動 39 |
4. おわりに 40 |
第6章 バイオイオン液体―天然化合物から生理活性物質まで―(深谷幸信,大野弘幸) |
1. はじめに 42 |
2. 天然由来のイオン液体 42 |
3. 生理活性物質を成分とするイオン液体の設計 46 |
4. おわりに 47 |
【第III編 ナノサイエンスとイオン液体】 |
第7章 イオン液体中のナノ材料の電子顕微鏡観察(津田哲哉,桑畑進) |
1. はじめに 51 |
2. 電子顕微鏡によるイオン液体の観察 51 |
3. イオン液体中における電気化学反応のin situ SEM観察とEDX分析 54 |
4. おわりに 58 |
第8章 イオン液体中のコロイド粒子の自己集合(永塚智三,上野和英,渡邉正義) |
1. はじめに 61 |
2. コロイド粒子分散系 62 |
3. イオン液体中におけるコロイド粒子の振る舞い 63 |
4. 高分子鎖の立体反発効果によるコロイド分散の安定化 64 |
5. コロイド濃厚系におけるソフトマテリアル 65 |
6. コロイド粒子間の引力を利用したソフトマテリアル 66 |
7. コロイド粒子間の斥力を利用したソフトマテリアル 68 |
8. まとめ 71 |
第9章 イオン液体を用いた金属ナノ粒子の合成・固定化と機能材料への応用(岡崎健一,桑畑進,鳥本司) |
1. はじめに 73 |
2. イオン液体を用いる金属ナノ粒子の合成 74 |
3. イオン液体へのスパッタ蒸着による高純度金属ナノ粒子の合成 75 |
4. イオン液体中に分散した金ナノ粒子の固定化と電極触媒への応用 78 |
5. 石英基板に担持した金ナノ粒子薄膜の光電場増強場としての利用 79 |
6. おわりに 81 |
第10章 イオン液体からの金属電析とナノ粒子の生成(片山靖) |
1. はじめに 84 |
2. TFSA-系イオン液体への金属イオン種の導入 85 |
3. 金属イオン種の酸化還元電位 86 |
4. TFSA-系イオン液体からの金属析出 88 |
5. おわりに 91 |
第11章 イオン液体におけるナノ~マイクロ界面の創成と利用(中嶋琢也) |
1. はじめに 94 |
2. イオン液体中における分子集合体の形成とナノ界面の導入 94 |
3. イオン液体中における半導体ナノ結晶の安定化 96 |
4. イオン液体の液-液界面を利用したマテリアル作製 99 |
5. おわりに 100 |
第12章 イオン液体修飾ナノコロイドの医療分野への応用(成田麻子,中條善樹) |
1. はじめに 102 |
2. ナノ粒子の表面修飾技術 102 |
2.1 表面修飾による化学的性質導入の意義 102 |
2.2 表面修飾の方法 103 |
3. イオン液体の修飾とナノ粒子の挙動 104 |
3.1 金ナノ粒子 104 |
3.2 酸化鉄ナノ粒子 105 |
4. 医療分野への応用 106 |
4.1 ナノ材料の有用性 106 |
4.2 有機塩修飾ナノ粒子のイメージング材料としての評価 107 |
5. バイオセパレーションへの応用 109 |
6. まとめ 110 |
第13章 イオン液体のナノ構造制御と機能化(一川尚広,加藤隆史) |
1. はじめに 112 |
2. イオン液体のカラムナー液晶化 112 |
3. 一次元イオン伝導性ポリマーフィルムの開発 115 |
4. イオン液体と液晶分子の超分子的組織化 117 |
5. おわりに 118 |
【第IV編 バイオリファイナリーを支えるイオン液体】 |
第14章 極性イオン液体の進化(深谷幸信,大野弘幸) |
1. はじめに 123 |
2. カルボン酸アニオンを用いた物性改善 123 |
3. リン酸誘導体アニオンを有する高極性イオン液体 125 |
4. カチオン構造が及ぼす効果 126 |
4.1 カチオン基本構造の影響 126 |
4.2 カチオン側鎖構造が及ぼす効果 127 |
5. おわりに 129 |
第15章 イオン液体を用いた天然バイオマス処理(深谷幸信,大野弘幸) |
1. はじめに 130 |
2. イオン液体を用いたバイオマス処理 131 |
3. リン酸誘導体塩を用いたバイオマスの省エネ溶解 132 |
4. おわりに 136 |
第16章 イオン液体を溶媒とするグルコース生産(深谷幸信,大野弘幸) |
1. はじめに 137 |
2. 酸加水分解によるグルコース生産 137 |
3. イオン液体を用いた前処理 139 |
4. イオン液体中での酵素加水分解 140 |
5. おわりに 142 |
第17章 イオン液体クロマトグラフィーの開発(深谷幸信,大野弘幸) |
1. はじめに 143 |
2. イオン液体及び測定サンプルの作成 144 |
3. HPILC装置のセットアップ 144 |
4. HPILCを用いたモデル解析 145 |
5. セルロースのHPILCモデル解析 146 |
6. おわりに 147 |
第18章 イオン液体を用いた糖質化学の新展開(高橋憲司,佐藤敏文) |
1. はじめに 148 |
2. イオン液体中での糖類のマイクロ波加熱による無水糖の生成 149 |
3. 無水糖の重合によるハイパーブランチ糖鎖ポリマーの調製 152 |
4. イオン液体部位を有するハイパーブランチポリマーの合成と相転移挙動 153 |
5. まとめ 155 |
第19章 イオン液体中での高分子の脱重合(上村明男) |
1. はじめに 157 |
2. 合成高分子の解重合 157 |
3. セルロースの解重合反応 160 |
4. リグニンの解重合反応 164 |
5. おわりに 164 |
【第V編 バイオサイエンスへの展開】 |
第20章 イオン液体中への酵素の導入(下条晃司郎,後藤雅宏) |
1. はじめに 169 |
2. PEG被覆酵素 169 |
3. PEGによる酵素の化学修飾 170 |
4. 酵素包括固定化ゲル 172 |
5. クラウンエーテルによるタンパク質超分子錯体 173 |
6. 逆ミセルによる酵素の固定化 175 |
7. おわりに 176 |
第21章 化学修飾による酵素の改変(中村暢文) |
1. はじめに 178 |
2. 酵素の化学修飾 178 |
3. イオン液体中への化学修飾酵素の導入およびイオン液体中での酵素の構造 179 |
4. 化学修飾酵素の電極上への固定化 182 |
5. 低極性のイオン液体への酵素の溶解 183 |
6. おわりに 185 |
第22章 タンパク質の新たな溶媒―水和イオン液体―(藤田恭子,大野弘幸) |
1. はじめに 187 |
2. 水和イオン液体中への溶解性と溶解後の構造 188 |
3. 水和イオン液体のコスモトロピシティと水分活性 190 |
4. タンパク質の溶媒としての水和[ch][dhp]の評価 192 |
5. おわりに 194 |
第23章 非水系バイオ燃料電池を目指して―水和イオン液体中での酵素反応―(藤田恭子,中村暢文,大野弘幸) |
1. はじめに 195 |
2. イオン液体を用いた酵素電極反応 196 |
3. イオン液体中における生物電気化学 197 |
4. 水和イオン液体中における酵素反応 199 |
5. おわりに 202 |
第24章 酵素を安定化できるイオン液体の設計(伊藤敏幸) |
1. はじめに 204 |
2. 酵素反応に適したイオン液体 205 |
3. イオン液体コーティングによるリパーゼタンパクの活性化 211 |
4. イオン液体を用いる酵素反応 216 |
5. 酵素反応溶媒としてのイオン液体の課題 219 |
第25章 イオン液体中での酵素を用いた高分子合成(藤田正博,陸川政弘) |
1. はじめに 223 |
2. アニリンの重合 223 |
3. フェノールの重合 224 |
4. ポリエステルの合成 225 |
4.1 ジカルボン酸とジオールの重縮合 225 |
4.2 ラクトンの開環重合 226 |
4.3 ラクチドの開環重合 228 |
5. おわりに 231 |
第26章 イオン液体と細胞工学(藤田恭子,大野弘幸) |
1. はじめに 233 |
2. イオン液体の毒性 233 |
3. イオン液体中での細胞観察 234 |
4. 空気中の細胞工学 236 |
5. おわりに 237 |
【第VI編 将来展望】 |
第27章 ナノ・バイオサイエンスとイオン液体は共存できる(大野弘幸) 241 |
【第I編 ナノ・バイオサイエンス領域に要求されるイオン液体】 |
第1章 極性溶媒としてのイオン液体(藤田恭子,大野弘幸) |
1. はじめに 3 |