はじめに i |
第1章 世界中で進められる川からの都市再生 1 |
都市を何により再生するか 2 |
道路をつくり都市を再生する時代の終焉 3 |
川と道路の関係を再構築する時代 4 |
川、運河、堀などの水辺からの都市再生 7 |
世界中で始められている川からの都市再生 11 |
川は都市を再生するうえでの重要素材 13 |
川を都市の空間として生かす必須の装置、リバー・ウオーク 14 |
望まれる舟運の再興 17 |
川の再自然化、生態系の再生 19 |
川や運河、湾岸からの都市再生の東京モデル 20 |
本書で紹介する世界の事例 23 |
第2章 日本の事例 25 |
1 東京・隅田川 26 |
百万都市を支えた舟運 26 |
死の川から都市のオアシスに 30 |
都市の水辺空間の喪失 32 |
都市に残された水と緑の空間 33 |
今ある川をいかに生かすか 35 |
特徴と展望 38 |
2 北九州・紫川 40 |
日本の産業革命発祥のまちを流れる川 40 |
川の再生と川からの都市再生 42 |
水景都市の創出 44 |
特徴と展望 46 |
3 大阪・道頓堀川、大川 47 |
天下の台所を支えた堀川 47 |
堀川の埋め立てと水質浄化 49 |
水の回廊づくりと景観整備 51 |
大阪を動かす民間パワー 54 |
特徴と展望 56 |
4 名古屋・堀川 58 |
名古屋城とともに誕生した堀川 58 |
河畔のにぎわいや舟運の復活へ 60 |
官民協働で取り組む水質浄化 63 |
特徴と展望 64 |
5 徳島・新町川 65 |
徳島再生のシンボル、新町川 65 |
藍で栄えた商都徳島と舟運 67 |
行政問の連携で進んだ川と都市の再生 70 |
新町川を守る会の活動 74 |
ひょうたん島クルーズの意義 77 |
川からみるまちの景観 80 |
特徴と展望 85 |
6 恵庭・茂漁川、漁川 87 |
稲作地帯からベッドタウンヘ 87 |
水と緑のやすらぎプランでよみがえった川 88 |
川とまちをバリアフリーに 90 |
特徴と展望 93 |
第3章 欧米の事例 95 |
1 ボストン・チャールズ川とボストン湾 96 |
埋立地に築かれたアメリカの古都 96 |
水と緑のエメラルド・ネックレス 98 |
ボストン湾岸の環境改善 100 |
道路の撤去、水辺の復権 102 |
特徴と展望 104 |
2 マンチェスター・マージ川と運河106 |
産業革命を支えた川 106 |
現代に生かす運河 108 |
マージ川流域キャンペーン 110 |
行政・市民・企業をつなぐネットワーク 112 |
特徴と展望 115 |
3 テキサス・サンアントニオ川 116 |
ラテン的な面影を残したアメリカの聖地 116 |
若い技術者の構想 118 |
川の再生・第二のステップ 120 |
特徴と展望 124 |
4 ロンドン・テームズ川と運河 125 |
ローマ人が築いた河港都市 125 |
上水道と下水道 127 |
水辺を生かした都市再生 129 |
特徴と展望131 |
5 パリ・セーヌ川と運河 133 |
シテ島からの発展 133 |
上水道と下水道 135 |
都市の軸となっているセーヌ川 136 |
特徴と展望 139 |
6 ケルン、デュッセルドルフ・ライン川 140 |
「父なるライン」とともに歩む都市 140 |
河畔からの道路撤去と水辺の再生 142 |
特徴と展望 147 |
第4章 アジアの事例 149 |
1 シンガポール・シンガポール川 150 |
19世紀に誕生した国際貿易港 150 |
国家主導の河川浄化プロジエクト 152 |
河畔の土地の再開発 153 |
水資源政策と環境との調和 156 |
特徴と展望 157 |
2 ソウル・清渓川 158 |
ソウルの奇跡と呼ばれた清渓川の復活 158 |
周到な計画と迅速な実践 161 |
都心部に出現した水と緑の空間 163 |
清渓川復元事業の影響 165 |
特徴と展望 168 |
3 高雄・愛河 169 |
河川と都市との連携 169 |
高雄市における郡市の成立 171 |
日本統治時代の都市化の進展 173 |
戦後の復興の道のり 174 |
愛河の水質浄化への取り組み 177 |
景観整備と観光クルーズ 180 |
水と緑のエコロジカル・ネットワークづくり 188 |
特徴と展望 192 |
4 上海・黄浦江、蘇州河 193 |
国際都市・上海と黄浦江 193 |
上海発祥の川・蘇州河の再生 196 |
各段階の事業内容と達成状況 198 |
特徴と展望 201 |
5 北京・転河ほか 202 |
水路が巡っていた中国の都 202 |
復活する歴史的な舟運路 203 |
河川環境・景観への配慮 207 |
特徴と展望 208 |
6 バンコク・チャオプラヤ川と運河 210 |
舟運が盛んな水都バンコク 210 |
都市化が招いた水害 214 |
水との共生 218 |
特徴と展望 221 |
第5章 今後の展望 223 |
1世界の事例からの展望 224 |
川や運河、堀、湾岸などの水辺からの都市再生 224 |
河畔のみならず、川沿いの幅広い区域の都市再生 224 |
道路を撤去し、自動車を郡市に入れないことによる都市再生 226 |
川の再生、川からの都市再生は、より大きな目標を目指して 228 |
川からの都市再生は経済の再生(水辺再開発、住宅への転用、観光) 230 |
川の再生、川からの都市再生の推進力 230 |
社会的共通資本の再生には公的な関与が必須 234 |
2 全国の都市について 242 |
都市計画(戦災復興)の成果のうえに市民主体・行政参加で再生された都市:徳島・新町川からの都市再生 242 |
行政のトップによる継続的かつ強力なリードで推進された川からの都市再生:北九州・紫川からの都市再生 244 |
都市計画(戦災復興)で計画・構想された河畔の活用 244 |
都市域の面積の約1割を占める連続した河川空間は都市の社会的共通資本 245 |
リバー・ウォークを整備することにより川の空間を都市の買重な空間に 245 |
河川や運河の舟運は、郡市を河川や運河と結びつける装置 246 |
これからの都市再生は、連続した川、運河、堀、湾岸などの水辺空間から 247 |
3 東京の日本橋川、大阪の道頓堀川・乗横堀川と大川 248 |
日本橋川の再生、川からの都市再生 248 |
大阪の道頓堀川・乗積堀川と大川からの都市再生 255 |
4 川からの都市再生が目指すもの 259 |
おわりに 261 |