| 序章 地と図の往還 1 |
| 0-1 読図の醍醐味 1 |
| 0-2 近代都市史研究にまず立脚して 3 |
| 0-3 都市空間の生産 4 |
| 第Ⅰ部 近代都市空間の成立 |
| 第1章 前近代都市・城下町 11 |
| 1-1 計画都市としての城下町 11 |
| 1-2 前近代都市の系譜 12 |
| 1-3 比較都市史の観察法 15 |
| 1-4 城下町の周縁に着目して 17 |
| 【特論1A】 都市周縁の近代：墓地・花街・悪所 23 |
| 第2章 城下町の明治：近代都市への変貌 35 |
| 2-1 明治期の都市類型 35 |
| 2-2 明治初期の空洞化に対処して 38 |
| 2-3 明治初期の京都と大阪 43 |
| 2-4 市街地改造への胎動 47 |
| 【特論2A】 神戸市の土地利用調整と市街地の建設 49 |
| 第3章 三都のインナ－リング：都市計画の暗黒時代と言われるなかで 58 |
| 3-1 同心円的な市街地の発展 58 |
| 3-2 同心円モデル 62 |
| 3-3 市街地の形態：いくつかの事例 64 |
| 3-4 中心一周辺の空間構造 69 |
| 【特論3A】 横溝正史の描く神戸のインナーシティ 71 |
| 第Ⅱ部 モダン都市 |
| 第4章 郊外の誕生とその発展 83 |
| 4-1 郊外電車の登場 83 |
| 4-2 箕面有馬電軌の戦略 85 |
| 4-3 各私鉄による郊外住宅地の展開 89 |
| 4-4 郊外住宅地経営の理念・思想 96 |
| 【特論4A】 地方都市和歌山の郊外化・観光地化 97 |
| 【特論4B】 阪神間の邸宅街 102 |
| 第5章 都市計画と社会政策の時代 110 |
| 5-1 都市計画法制定の背景 110 |
| 5-2 都市計画法適用のプロセス 111 |
| 5-3 三都の都市計画 114 |
| 5-4 社会政策のはじまり 120 |
| 【特論5A】 大阪の新開地の風景 129 |
| 【特論5B】 神戸の新開地の風景 145 |
| 第6章 モダン都市の賑わい：盛り場化する商店街 153 |
| 6-l 岸本水府の「盛り場」案内 153 |
| 6-2 商店の変容 155 |
| 6-3 遊歩の誕生 161 |
| 6-4 「横の百貨店」対「縦の商店街」：元町の事例 163 |
| 【特論6A】 生活空間としての路地：宇野浩二の「十軒路地」再訪より 167 |
| 【特論6B】 新世界からジャンジャン横丁、そして飛田へ 174 |
| 第Ⅲ部 戦災と復興 |
| 第7章 戦時の都市建設：意図せざる近代化 185 |
| 7-1 戦時中の都市計画 185 |
| 7-2 新興工業都市計画 187 |
| 7-3 広、和歌山の場合 189 |
| 7-4 地域の激変 193 |
| 7-5 住宅営団の登場と団地の建設 196 |
| 【特論7A】 阪神大水害 203 |
| 第8章 建物疎開・空襲・戦災復興 212 |
| 8-1 建物疎開 212 |
| 8-2 空襲215 |
| 8-3 戦災復興事業 217 |
| 8-4 沈む臨海部：囲う、土を盛る 224 |
| 【特論8A】 花街から赤線へ 229 |
| 第Ⅳ部 高度成長と現代の都市空間 |
| 第9章 バラック／スラムと住宅要求運動 241 |
| 9-1 バラック／スラム 241 |
| 9-2 オールロマンス事件 248 |
| 9-3 大阪における1950年代後半の同和地区とバラック 252 |
| 【特論9A】 沖縄出身者の生活世界の変遷 257 |
| 【特論9B】 猪飼野・アパッチ部落：昭和30年代の在日の生活空間 269 |
| 第10章 スプロール・団地／インナーシテイ問題 276 |
| 10-1 文化住宅、木賃アパート 276 |
| 10-2 白亜のアパート団地 279 |
| 10-3 旧市街地の再開発 285 |
| 10-4 一般の市街地の動向 288 |
| 10-5 インナーシティ問題 290 |
| 【特論10A】 釜ヶ崎 あいりん地域 292 |
| 【特論10B】 同和地区の変容 302 |
| 【特論10C】 民族からエスニックヘ 309 |
| 第11章 大都市の光と影 320 |
| 11-1 光の場 321 |
| 11-2 光の都市軸 322 |
| 11-3 もう一方の側の眺め 323 |
| 11-4 消費景観を斜めから読む 326 |
| 11-5 おわりに 330 |
| あとがき 333 |
