1 材料と機械設計・ものづくり 1 |
1.1 なぜ機械工学に材料が必要なのか 1 |
1.2 自然の教えと先人の知恵に学ぶ 4 |
自然の教え |
先人の知恵:日本刀の不思議 |
1.3 機械設計と材料技術 7 |
物質から材料へ |
材料から機械部品・装置へ |
機械技術者としての心構え |
1.4 まとめ 10 |
2 材料の基本特性 12 |
2.1 材料の機械的性質と評価法 12 |
弾性係数とポアソン比 |
強度と延性・脆性 |
靭性 |
硬さ |
疲労 |
2.2 材料強度・合成と機械設計 18 |
降伏条件と破壊 |
延性破壊および脆性破壊とエネルギー吸収 |
軽量化材料と剛性強度設計 |
負荷-強度モデルと安全率 |
2.3 疲労・破壊・腐食と材料の信頼・安全設計 21 |
S-N曲線 |
疲労限度線図 |
疲労限度と引張強さ |
疲労限度におよぼす各種効果 |
許容応力と安全率 |
2.4 まとめ 27 |
3 金属材料の基礎 29 |
3.1 金属の特色とその結合方式 32 |
自由電子による金属結合 |
金属結合によるその特性 |
3.2 金属の結晶構造 31 |
代表的結晶構造 |
結晶内の面および方向の表示法 |
単結晶と多結晶 |
合金の結晶構造 |
3.3 結晶の格子欠陥 36 |
格子欠陥 |
空孔 |
すべりとせん断応力 |
転位の種類と働き |
金属の強化機構 |
3.4 結晶中の原子の拡散 47 |
金属材料の焼きなまし |
拡散 |
拡散機構 |
3.5 状態図 50 |
平衡状態図 |
相律 |
てこの法則 |
ミクロ組織 |
理論状態図の作成法(共通接線作図法) |
自由エネルギー計算による2元系状態図の作成 |
3.6 状態図と組織の関係 55 |
全率固溶系 |
共晶系 |
包晶系 |
共析および包析 |
金属間化合物が出現する場合の状態図 |
3.7 まとめ 61 |
4 鉄鋼材料 I:鉄鋼基礎 64 |
4.1 鉄鋼材料の製造法:鉄と鋼およびその違い 64 |
鉄鋼製造工程 |
銑鉄と高炉製造法 |
鋼の製造:錬鉄時代 |
鋼の製造:転炉・平炉製鋼法 |
現代の製鋼法 |
4.2 鉄鋼の性質と熱処理:柔らかく、硬く 75 |
純鉄の性質 |
鉄の塑性挙動 |
鉄の降伏現象 |
ひずみ時効 |
4.3 鉄鋼の熱処理:変態の秘密 80 |
Fe-C系平衡状態図 |
恒温変態線図(TTT線図) |
パーライト変態 |
ベイナイト変態 |
マルテンサイト変態 |
連続冷却変態線図(CCT線図) |
鉄鋼材料の強化 |
変態と日本刀の金属組織 |
4.4 まとめ 91 |
5 鉄鋼材料 II:構造用鋼 94 |
5.1 一般構造用鋼:やすくて丈夫 94 |
一般構造用圧延鋼材(SS材) |
溶接構造用圧延鋼材(SM材) |
高強度構造用鋼 |
薄鋼材 |
5.2 機構構造用炭素鋼・合金鋼:重要な自動車部品 100 |
いろいろな機械構造用鋼 |
機械構造用炭素鋼 |
機械構造用合金鋼 |
ポロン(添加)鋼 |
冷間鍛造用鋼 |
快削鋼 |
非調質鋼 |
5.3 表面改質 108 |
高周波焼入れ |
浸炭焼入れ |
窒化 |
5.4 まとめ 110 |
6 鉄鋼材料 III:軸受鋼・工具鋼および鋳鉄 113 |
6.1 軸受鋼:機械のかなめ 113 |
6.2 工具鋼:金属を削る鋼 115 |
炭素工具鋼 |
合金工具鋼 |
高速度工具鋼 |
工具鋼と炭化物 |
工具鋼のコーティング |
6.3 鋳鉄:古くて新しい鉄 119 |
鋳鉄の特徴 |
ねずみ鋳鉄(片状黒鉛鋳鉄) |
白鋳鉄 |
球状黒鉛鋳鉄 |
6.4 まとめ 125 |
7 鉄鋼材料 IV:ステンレス鋼・高合金鋼 127 |
7.1 ステンレス鋼:錆びず美しい 127 |
ステンレス鋼の種類 |
ステンレス鋼の耐食性 |
マルテンサイト系 |
フェライト系 |
オーステナイト系 |
オーステナイト・フェライト系(二相)ステンレス鋼 |
析出硬化型ステンレス鋼 |
7.2 耐食・耐熱鋼:腐食や熱に強い 133 |
耐熱鋼 |
フェライト系耐熱鋼 |
オーステナイト系耐熱鋼 |
シェフラーの組織図 |
7.3 高合金鋼:航空宇宙から半導体まで 137 |
NiおよびNiを含む合金 |
高強度化を実現するための合金 |
7.4 まとめ 141 |
8 非鉄金属材料 I:アルミニウム 143 |
8.1 アルミニウムの概要:アルミ缶から航空機・自動車へ 143 |
アルミニウムの誕生 |
アルミニウムの性質 |
アルミニウム需要量の推移 |
8.2 アルミニウム合金の種類 145 |
展伸用アルミニウム合金 |
鋳造用アルミニウム合金 |
8.3 アルミニウム合金の代表的使われ方 151 |
住宅用サッシ |
アルミニウム缶 |
航空機用アルミニウム合金 |
鉄道車両用アルミニウム合金 |
自動車用アルミニウム合金 |
8.4 まとめ 158 |
9 非鉄金属材料 II:チタン, マグネシウムほか 160 |
9.1 チタン:航空・宇宙材料の主役 160 |
チタンの概要 |
用途と材料 |
純チタン |
構造用チタン合金 |
機能性チタン合金 |
9.2 マグネシウム:21世紀の新材料 167 |
マグネシウムの概要 |
化学的特性 |
力学的特性 |
マグネシウム合金の用途 |
9.3 金,銀,銅,特殊金属 170 |
貴金属とその合金 |
金およびその合金 |
銀およびその合金 |
特殊金属 |
9.4 まとめ 175 |
10 非金属材料 177 |
10.1 セラミック材料 177 |
セラミックスおよびファインセラミックス |
セラミックスの特徴 |
製造法 |
機械構造用セラミックス |
機械的・熱的性質 |
10.2 プラスチック材料 185 |
プラスチックの発展と経緯 |
プラスチックと金属:材料の科学 |
構造の違う多彩なプラスチック |
代表的な熱可塑性プラスチックの性質 |
各種プラスチック材料の力学的強度と耐熱性 |
製品と加工法 |
10.3 複合材料 193 |
複合材料の概要 |
繊維強化プラスチック材料の分類 |
強化理論 |
繊維強化プラスチック材料の成形 |
繊維強化プラスチック材料のこれからの課題 |
10.4 基礎材料 201 |
石材 |
セメント |
ガラス |
皮・ゴム・木材 |
10.5 まとめ 205 |
11 機能性材料 208 |
11.1 金属間化合物と非晶質合金 208 |
金属間化合物 |
非晶質合金 |
11.2 力学系機能材料 210 |
形状記憶合金 |
可塑性合金 |
制振材料 |
11.3 電機系機能材料 213 |
超伝導材料 |
半導体 |
導電性ポリマー |
11.4 磁気系機能材料 214 |
軟磁性材料 |
硬磁性材料 |
磁気センサー |
11.5 熱・光電系機能材料 217 |
温度センサー |
光センサー |
11.6 力学・電気系機能材料・圧電素子 217 |
11.7 化学系機能材料・水素吸蔵合金 218 |
11.8 まとめ 219 |
12 機械材料の選び方 220 |
12.1 機械設計における材料選び 220 |
機械材料選定の基本 |
材料とその加工法を考えた機械設計 |
12.2 鉄鋼材料の選び方 224 |
SS材とSC材はどこが違うのか |
鋼材の焼入焼戻しの注意点 |
表面改質の活用 |
焼ならし |
焼なまし |
溶接による鋼材の靱性低下・割れ |
遅れ破壊の危険性 |
部品機能に対応した鋼材特製の生かし方 |
12.3 鋳鉄の選び方 230 |
12.4 焼結合金の選び方 231 |
12.5 非金属の選び方 231 |
セラミックスの選び方 |
プラスチックの選び方 |
12.6 環境・リサイクルからの材料の選び方 232 |
自動車材料の環境・リサイクルへの取組み |
リサイクルが容易な設計 |
環境負荷物質の低減 |
12.7 まとめ 235 |
演習問題略解 237 |
索引 241 |