近代日本の作家たち |
はじめに 2 |
年表 6 |
相関図 8 |
序章〈黒田智子〉 12 |
近代日本における建築をめぐる空間表現の前提:明治維新~第一次大戦ヨーロッパのモダニズムと「日本的なもの」諭:第一次大戦~日中戦争アメリカヘの前衛作家の移動と日本のモダニズム : 敗戦~高度経済成長モダニズムという言葉の意味と背景 |
Ⅰ部 建築における伝統性の近代的解釈 |
1村野藤吾 歴史とモダニズムを超えて〈笠原一人〉 21 |
独自の立場から |
様式とモダニズムからの自由 |
自由への道程 |
2吉田五十八 新しい普遍的日本建築を求めて〈青井哲人〉 33 |
古い日本と新しい日本 |
数寄屋とモダニズム : 近さと遠さ |
日本建築の「現在性」:その追求の道程 |
3堀口捨己 「日本的なもの」の探求〈本田昌昭〉 45 |
堀口捨己、その探求者としての生涯 |
西洋と日本、二つの「古典」 |
様式の否定、そして「様式なき様式」へ |
4白井晟一 普遍的伝統の創出、白井好みへ〈田中禎彦〉 57 |
伝統をめぐって |
象徴/素材/不連続 |
白井好みヘ |
Ⅱ部 欧米建築家の作法の受容と昇華 69 |
5遠藤新 日本人建築家としてのF.Lライトの思想の実践〈黒田智子〉 73 |
建築家としての正義の追求 |
ライトの理念と方法の継承 : 新しい建築の規範を目指して |
人間の生き方を啓発する建築 |
6山口文象 時代・社会・建築の関係性を探究し続けた表現者〈加嶋章博〉 85 |
大正育ちの異色建築家 |
建築家のあり方と表現の手法 |
山口文象の実践 |
7前川國男 日本の近代建築に生命を与える(松隈洋) 97 |
モダニズムの理念を信じて |
日本の近代建築を実現させること |
確かな近代建築を求めて |
8丹下健三 日本のモダニズムの確立〈黒田智子〉 109 |
日本を代表する国際的建築家として |
日本建築の国際性と記念碑性を求めて |
国家と自治体のモニュメント |
Ⅲ部 近代的生活の場のためのデザイン 121 |
9リチ・上野=リックス 装飾とモダニズム〈奥佳弥〉 125 |
独創と自由の美術工芸を求めて |
装飾とモダニズムのはざまで |
アクセサリーからインテリアまで |
10剣持勇 「ジャパニーズ・モダーン」の追求〈笠原一人〉 137 |
近代と伝統のはざまで |
「ジャパニーズ・モダーン」という理念 |
プロダクトからインテリアまで |
11浜ロミホ 台所改革による住宅の民主化〈小林正子〉 149 |
女性建築家の誕生 |
日本住宅の民主化に向けて |
モダン・リヴィングの実践 |
Ⅳ部 近代的作法が向かう芸術の空間性 161 |
12北大路魯山人 食空間の芸術性を求めて〈黒田智子〉 165 |
逆境を才能の発露のきっかけとして |
時代と心がつくる美を求めて |
命の輝きとしての雅味 |
13重森三玲 伝統とモダンの融合〈重森千青〉 177 |
日本庭園の革新を体現した作庭宗 |
「永遠のモダン」の追求 |
抽象美の具現化 |
14イサム・ノグチ 彫刻としての空間の探求〈南智子〉 189 |
モダンアートと日本美の融合 |
空間の彫刻の創造 |
彫刻と空間と人間の対話を目指して |
図版出典 201 |
索引 204 |