第1章 序論 1 |
1.1 直路橋床版の役割と変遷 1 |
1.2 既存RC床版の損傷事故と設計法の変遷 2 |
1.3 高耐久性床版の開発 5 |
1.4 床版の分類 5 |
1.5 維持管理の必要性と床版補強工法 7 |
第2章 床版の劣化と損傷 9 |
2.1 劣化損傷の現状と要因 9 |
2.1.1 損傷事例の分類 9 |
2.1.2 実橋における劣化損傷過程 11 |
2.1.3 塩害による劣化損傷 12 |
2.1.4 その他の劣化損傷要因 12 |
2.2 輪荷重走行試験機による劣化損傷の再現 13 |
2.2.1 道路橋RC床版の疲労試験法の変遷 13 |
2.2.2 輪荷重走行試験機の活用実績 17 |
2.3 RC床版の疲労損傷機構 18 |
2.3.1 床版に作用する断面力の特徴 18 |
2.3.2 主桁との合成作用による影響 21 |
2.3.3 交通荷重による疲労損傷械構 22 |
2.3.4 雨水による疲労損傷への影響 23 |
2.3.5 疲労損傷と劣化進行過程との関係 23 |
第3章 床版設計の基本 25 |
3.1 鉄筋コンクリート床版の理論 25 |
3.1.1 概説 25 |
3.1.2 横荷重を受ける板の微小変形理論 25 |
3.1.3 支持桁て弾性支持された床版の有限要素法解析 32 |
3.2 RC床版の設計曲げモーメント式 36 |
3.2.1 床版の曲げ強度算定法 37 |
3.2.2 活荷重曲げモーメントのパラメトリック解析と各種設計曲げモーメント式 38 |
3.2.3 支持桁の不等沈下による付加曲げモーメント 41 |
3.3 RC床版の耐荷力 41 |
3.3.l RC床版の破壊形式 41 |
3.3.2 曲げ耐荷力 42 |
3.3.3 押抜きせん断耐荷力 44 |
3.4 RC床版の疲労耐久性 47 |
3.4.1 疲労耐久性に影響を及ぼす要因 47 |
3.4.2 梁状化したRC床版の押抜きせん断耐荷力 49 |
3.4.3 S-N曲線 49 |
3.4.4 変動荷重を受ける床版の疲労寿命評価法 51 |
3.4.5 疲労耐久性に対する限界状態 53 |
3.4.6 疲労耐久性 55 |
3.4.7 劣化度の評価 56 |
3.4.8 有限要素法によるRC床版の劣化度評価法 58 |
第4章 各種床版の設議・施工法 63 |
4.1 設計に関する共通事項 63 |
4.1.1 道路橋床版に要求される性能 63 |
4.1.2 設計の基本的な考え方 68 |
4.1.3 床版支間 71 |
4.1.4 最小全厚 74 |
4.1.5 設計曲げモーメント 76 |
4.1.6 構造細目 81 |
4.2 場所打ちコンクリート床版の設計・施工法 85 |
4.2.1 特徴 85 |
4.2.2 施工 86 |
4.2.3 長支問場所打ちPC床版 105 |
4.3 フルプレキャストPC床版の設計施工法 121 |
4.3.1 特徴と適用 121 |
4.3.2 分類 122 |
4.3.3 継手構造 122 |
4.3.4 設計 124 |
4.3.5 施工 124 |
4.4 ハーフプレハブ・ハーフプレキャスト合成床版の設計・施工法 125 |
4.4.1 銅板・コンクリート合成床版 125 |
4.4.2 FRP合成床版 153 |
4.4.3 ハーフプレキャスト合成床版 159 |
4.5 立地条件・施工条件にもとづく選定と計画 177 |
4.5.1 基本的な選定フロー 177 |
4.5.2 山間部における床版選定と計画 178 |
4.5.3 都市部や平坦部における床版選定と計画 179 |
4.5.4 選定や計画時に考虐すべき構造上の特徴と実例 180 |
4.5.5 耐久性向上を目指した床版構造 186 |
第5章 床飯防水 191 |
5.1 床版防水 191 |
5.2 床版防水に求められる性能 192 |
5.2.1 道路管理上の要求性能 193 |
5.2.2 床版の耐久性を確保する観点からみた要求性能 194 |
5.2.3 舗装の耐久性を確保する観点からみた要求性能 195 |
5.3 代表的な床版防水システム 196 |
5.4 床版防水システムの設計 198 |
5.4.1 床版設計における留意事項 198 |
5.4.2 防水層の選択 200 |
5.1.3 防水層の設計 202 |
5.4.4 舗装の設計 207 |
5.5 床版防水の性能確認 208 |
5.5.1 床版防水の性能についての考え方 208 |
5.5.2 直路橋鉄筋コンクリート床版防水層設計・施工資料 208 |
5.5.3 防水システム設計・施工マニュアル(案) 209 |
5.5.4 直路橋床版高機能防水システムの耐久性評価に関する研究報告書 210 |
第6章 鐘路標床版の維持管理 213 |
6.1 直路橋における床版の劣化損傷の現状 213 |
6.2 構造物の維持管理の基本 216 |
6.2.1 維持管理の基本的な考え方 216 |
6.2.2 維持管理の手順 217 |
6.2.3 構造物の劣化要因の特定と劣化機構の推定 219 |
6.3 床版の維持管理 221 |
6.3.1 床版の損傷過程 221 |
6.3.2 占検・調査(視る) 222 |
6.3.3 劣化ランク判定(診る) 228 |
6.4 床版の損傷対策(看る) 234 |
6.4.1 対策方針 234 |
6.4.2 補修・補強の代表的手法 237 |
6.4.3 輪荷重走行試験機を用いた補強効果の評価 240 |
6.5 最近の代表的床版補強の効果評価 241 |
6.5.1 FRPシート補強 241 |
6.5.2 輪荷重走行疲労試験による補強効果の評価 242 |
6.5.3 補強設計のためのS-N曲線の表現 248 |
6.5.4 補強後の維持管理について 250 |
第7章 交通荷重の実態と床版の疲労に及ぼす影響 251 |
7.1 概説 251 |
7.1.1 実匪調査の背景 251 |
7.1.2 交通荷重測定法の開発 251 |
7.1.3 実態調査の意義と活用法 253 |
7.2 RC床版のひび割れ開閉量を用いた交通荷重の測定方法 254 |
7.2.1 概説 254 |
7.2.2 算定理論 254 |
7.2.3 軸重算定のアルゴリスム 255 |
7.2.4 車種の分類 259 |
7.3 計測された交通荷重の特性 260 |
7.3.1 総重量分布特性 260 |
7.3.2 軸重分布特性 261 |
7.3.3 タンデム軸の相互作用の影響 263 |
7.3.4 路線種別による交通荷重特性 266 |
7.3.5 大型車の走行位置特性 268 |
7.3.6 モニタリングシステムを用いたリアルタイム交通荷重実態調査 270 |
7.4 交通荷重実態調査にもとづく床版の疲労への影響 272 |
7.4.1 疲労損傷率指数の算出方法 272 |
7.4.2 車種別の疲労への影響 273 |
7.4.3 路線種別交通特性による車種別の疲労への影響 274 |
おわりに 277 |
付録 281 |
参考文献 287 |
索引 297 |