本書について……ジョージ・V・コイン iii |
日本語版への序文 vii |
初版への序文 x |
序章 伝統的世界観からコペルニクス理論へ 1 |
1 アリストテレスの宇宙論からプトレマイオス体系へ 1 |
2 キリスト教との出会い、中世における総合 11 |
3 「コペルニクス革命」と神学者たちの反応 18 |
4 天文学者たちの反応、ティコ・ブラーエの体系 28 |
5 無限に拡大されたコペルニクスの宇宙-ジョルダーノ・ブルーノ 34 |
一 ガリレオ登場-誕生からパドヴァ時代まで 45 |
1 家庭環境と初期の知的形成 45 |
2 エウクレイデスとアルキメデスへの「回心」 48 |
3 ピサの数学教師、その教育上の諸源泉 53 |
4 ピサ時代の「運動について」、コペルニクスへの最初の接近 57 |
5 パトヴァでの教育活動の開始 63 |
6 コペルニクス説の「証明」可能性についての最初の考え 67 |
7 1604年の新星、コペルニクス説を《証明する》新たな試み 75 |
8 私的な教育活動、技術分野での活動 83 |
9 交友関係と家族関係 85 |
二 望遠鏡による天文学的発見-論争の始まりと展開 105 |
1 望遠鏡の製作と最初の天文学的発見 105 |
2 『星界の報告』とフィレンツェ帰還計画 108 |
3 『星界の報告』の反響、フィレンツェ帰還 113 |
4 聖書論争の始まり、ガリレオのローマ行き 123 |
5 浮体についての論争、反ガリレオ同盟の形成 135 |
6 太陽黒点、シャイナーとの論争の始まり 138 |
三 聖書をめぐる論争の結末-『天球の回転について』禁書となる 166 |
1 コペルニクス論争への神学者たちの介入 166 |
2 『カステッリへの手紙』、フィレンツェのドミニコ会士たちの反応 170 |
3 フォスカリーニとベラルミーノ-コペルニクス問題をめぐって 180 |
4 ガリレオの回答-『クリスティーナ・ディ・ロレーナへの手紙』 188 |
5 ドミニコ会士カッチーニによる告発 210 |
6 ガリレオのローマ行き、コペルニクス説の擁護 213 |
7 検邪聖省の介入、『天球の回転について』禁書となる 217 |
8 異端誓絶の噂とベラルミーノの証明書、結論的考察 229 |
四 彗星論争と『試金天秤』-マッフェオ・バルベリーニの教皇選出 271 |
1 1618年の三彗星とグラッシの『天文学的討論』 271 |
2 ガリレオの回答-『彗星論議』 276 |
3 グラッシの反論-『天文学的哲学的天秤』 281 |
4 『試金天秤』の誕生、マッフェオ・バルベリーニの教皇選出 284 |
5 グラッシの新たな回答-『天秤の錘と試金天秤の錘の比較』 297 |
五 コペルニクス計画の再開-『世界系対話』の出版 317 |
1 ガリレオの新たなローマ旅行、ウルバヌス八世との談話 317 |
2 『インゴリへの手紙』 321 |
3 『試金天秤』、ある「敬虔な人物」による告発 326 |
4 『海の干満についての論議』再開 327 |
5 シャイナーの『ロサ・ウルシーナ』と『世界系対話』の完成 329 |
6 ローマでのガリレオ、『世界系対話』刊行許可の経緯 335 |
7 『二大世界体系についての対話』 344 |
六 荒れ狂う嵐-ガリレオの裁判と断罪 386 |
1 『世界系対話』ローマに届く、反響の始まり 386 |
2 ウルバヌス八世と『世界系対話』、同書に対する最初の措置 390 |
3 『世界系対話』に対する訴因 395 |
4 セジッツィの通告と『世界系対話』に関する特別委員会の答申 401 |
5 検邪聖省によるローマへの召喚 403 |
6 裁判の開始とガリレオの防御 419 |
7 総主任マクラーノの法廷外での試み 427 |
8 ガリレオの断罪と異端誓絶 439 |
9 ガリレオ断罪に関する結論的考察 451 |
七 「ガリレオ問題」-裁判の終結から現代まで 487 |
1 ガリレオのフィレンツェ帰還、オランダでの『新科学論議』の出版 487 |
2 最後の日々と死、ガリレオを称える墓廟の企て 490 |
3 墓廟の建立と『世界系対話』の条件付き再版許可 493 |
4 禁書目録の新版とセッテレ事件 497 |
5 十九世紀におけるガリレオ論争、ヴァティカン文書館の「開放」 501 |
6 ピオ・パスキーニの『ガリレオ』、第二ヴァティカン公会議 505 |
7 ヨハネス・パウルス二世とガリレオ事件 508 |
監修者・訳者あとがき 539 |
文献 xi |
索引 i |