1章 王にふさわしい偉業 9 |
当代随一の難問を解いたグリゴーリー・ベレルマン、思いがけなくもフィールズ賞を辞退する。 |
甲斐なく待ち受けるスペイン王。 |
2章 ハエにわかってアリにわからないこと 17 |
クリストファー・コロンブスとハエにとって、次元はどれほど重要なものであったのか。 |
3章 技師は真実を究明する 25 |
悲劇的な炭鉱事故の真相を解き明かすアンリ・ポアンカレ。 |
4章 ポアンカレへの褒賞 43 |
太陽系の安定度に関する理論で賞を―そしてスキャンダルも―手にするポアンカレ。 |
5章 ユークリッド抜きの幾何学 65 |
トポロジーという数学分野は、オイラー以来いかに発展を遂げたか? |
6章 ハンブルクからコペンハーゲンへ、そしてノースカロライナ州ブラックマウンテンへ 91 |
世紀の「予想」に対する、ポアンカレ第一の挑戦は失敗に終わる―この失敗から彼は何を得たか。 |
7章 あの予想の意図 113 |
想像さえ不可能なものを、どう想像するか。 |
8章 袋小路と謎の病気 132 |
三次元球面の謎、世界を悩ませる。 |
9章 高次元への旅 171 |
数学会を驚倒させた鉱物コレクターにして反逆者、スメール。 |
10章 ウェストコースト風の異端審問 208 |
大望を抱きし者たちは、いかなる醜態を世にさらしたか。 |
11章 消える特異点、消えない特異点 224 |
リッチ・フローをたずさえ颯爽と登場したリチャード・ハミルトン―しかしこの伊達男も袋小路に行き当たってしまう。 |
12章 葉巻の手術 247 |
証明、ネットに投下される。ポアンカレを、サーストンを、ハミルトンを尻目に、いま歴史が作られる。 |
13章 四人組プラス2 273 |
世紀の予想の証明を吟味する数学教授は、いかにして弟子たちに脚光を浴びせようとしたか。 |
14章 もうひとつの賞 299 |
一〇〇万ドルの賞金も些時。金は数学者を動かすことができるのか? |
謝辞 317 |
監修者あとがき 319 |
参考文献 327 |
原注 338 |
索引 350 |
1章 王にふさわしい偉業 9 |
当代随一の難問を解いたグリゴーリー・ベレルマン、思いがけなくもフィールズ賞を辞退する。 |
甲斐なく待ち受けるスペイン王。 |
2章 ハエにわかってアリにわからないこと 17 |
クリストファー・コロンブスとハエにとって、次元はどれほど重要なものであったのか。 |
3章 技師は真実を究明する 25 |