感染症は世界史を動かす |
まえがき 007 |
第一章 聖書に描かれた感染症 009 |
マーブルクの街へ |
聖エリーザベト教会 |
アッシジの聖フランチェスコ |
異端審問官コンラート |
中世のハンセン病 |
十字軍とハンセン病 |
ハンセン病の道 |
イエスの治療と教会のハンセン病対策 |
ラザレット |
白い手のアップリケの意味 |
城への道 |
第二章 「黒死病」はくり返す? 043 |
ハーメルン笛吹き男 |
ユスティニアヌスの疫病 |
フィレンツェを襲ったペスト |
ペストという伝染病 |
腺ペストと肺ペスト |
黒死病以前の世界 |
中世の生活 |
疫病の前触れ |
ペストロード |
ボルドーのピエタに祈る |
黒死病の街 |
キリスト教会の権威の失墜 |
ペストの病因論・星の運行 |
ミアズマ(療気) |
ペストの薬 |
聖人信仰 |
ペストのお守り |
ペスト医という職業 |
ペストの治療 |
鞭打ちの行進 |
ユダヤ人虐殺 |
死の舞踏 |
聖母像 |
ペストを祈る教会 |
往生集 |
黒死病の影響 |
ペストの現在 |
ブリューゲルの世界 |
第三章 ルネッサンスが梅毒を生んだ 101 |
梅毒という病 |
梅毒の進行 |
ルネッサンスという時代 |
中世からルネッサンスの性風俗 |
コロンブスの持ち帰った風土病 |
シャルル八世のイタリア戦争 |
フェロン夫人の不幸 |
狂気の王 |
性愛の花輪はどこから来たのか |
水銀療法 |
グアヤック |
パラケルスス |
ピューリタン革命 |
梅毒の芸術家 |
シューベルト |
モーパッサンとハイネ |
ニーチェ |
デカダン |
梅毒の解明 |
ネオサルバルサンを発見した日本人 |
現在の梅毒 |
第四章 公衆衛生の誕生 139 |
検疫のはじまり |
保健所の設立と家屋の封じ込め |
パスポートの原型 |
中世の医療 |
聖ヨハネ施設院とペギン会修道院 |
捨児養育院 |
ギルドによる慈善の精神 |
第五章 産業革命と結核 157 |
古くからあった結核 |
結核という病 |
結核菌とコッホ |
ストレプトマイシン |
ロイヤルタッチ |
結核のロマン化 |
劇作家チェーホフの結核 |
樋口一葉 |
正岡子規 |
エンゲルスの見たロンドン |
産業革命の精神 |
産業革命と結核蔓延 |
工場労働者の生活 |
鉱山労働の実態 |
平均死亡年齢一五歳 |
レースのボレロ |
二つの国民 |
近代公衆衛生の誕生 |
下水と飲み水 |
ジンで酔うしかない |
日本の産業革命と結核 |
結核大国 |
予防対策と結核患者数の推移 |
結核の現在 |
第六章 新型インフルエンザの脅威 207 |
第一次大戦とスペインかぜ |
戦争を終結させたスペインかぜ |
流行性感冒 |
インフルエンザの定義 |
新型インフルエンザ出現のメカニズム |
過去の新型インフルエンザ |
新型インフルエンザ来襲 |
第七章 二一世紀の疾病 237 |
H5N1型鳥インフルエンザから新型インフルエンザへの危機対応 |
H5N1型鳥インフルエンザの流行拡大 |
新型インフルエンザに対する準備 |
ブッシュ米大統領の新型インフルエンザ政策の衝撃 |
高病原性新型インフルエンザ出現の可能性 |
最悪のシナリオで予想される被害 |
新型インフルエンザ対策の行動計画 |
あとがき 281 |
追記 285 |
参考文献 286 |