序 塩見春彦 |
第1章 RNAiの原理 |
1 【総論】RNAiとは 塩見春彦 10 |
2 動物のmiRNA 岩崎信大郎,泊幸秀 12 |
miRNA発見の歴史とインパクト |
miRNAの生合成と機能 |
miRNA解析の課題 |
3 植物のmiRNA 渡辺雄一郎 14 |
植物のmiRNAの生合成経路 |
植物miRNAの標的 |
植物miRNAの作用 |
植物のサイレンシングの特徴 |
4 小分子RNAとクロマチン動態 石田真由美,中山潤一 16 |
クロマチン動態を制御する小分子RNAの発見と研究界へのインパクト |
さまざまな生物におけるクロマチン動態とRNAi機構の研究課題 |
5 動物の内在性小分子RNA:piRNAを焦点として 塩見美喜子 18 |
はじめに |
PIWIサブファミリーの種類と特徴 |
おわりに |
6 植物の内在性小分子RNA 野坂実鈴,佐藤豊 22 |
植物の内在性siRNAと生合成経路 |
まとめ |
7 糸状菌(真菌)の内在性小分子RNA 中屋敷均 24 |
糸状菌のRNAサイレンシング経路 |
RNAi実験への利用 |
8 ウイルスがコードする小分子RNA 櫻木淳一 26 |
発見の歴史と研究界へのインパクト |
機構の原理と解説 |
9 病原細菌の小分子RNA 清水徹 28 |
細菌における小分子RNA発見の歴史 |
細菌における小分子RNAの作用機構 |
コラム 2本鎖RNAの発見から50年 西村暹 30 |
第2章 小分子RNAの解析 |
1 ノーザンブロットによる小分子RNAの検出 三好啓大 33 |
【1】 泳動とブロッティング |
【2】 プローブの作製 |
【3】 ハイブリダイゼーションと検出 |
2 RT-PCRによる小分子の検出 山田陽史,吉田哲郎 40 |
① miRNA成熟体に対するRT-PCR 40 |
【1】 TaqMan MicroRNA Assaysを用いたmiRNAの定量法 |
【2】 miScript Systemを用いたmiRNAの定量法 |
② その他の小分子RNAに対するRT-PCR 45 |
3 免疫沈降法による小分子RNA-タンパク質複合体の精製 西田知訓 46 |
【1】 ショウジョウバエ卵巣抽出液の作製 |
【2】 免疫沈降法 |
4 小分子RNAの単離とcDNAライブラリーの作製 齋藤都暁 50 |
①サイズマーカーを利用した小分子RNAの単離とクローニング 51 |
【1】 小分子RNAの単離とリンカーの結合 |
【2】 ライブラリーの作製 |
② 免疫沈降物に存在する小分子RNAの可視化 56 |
③ 免疫沈降物からの小分子RNAのクローニング 58 |
5 次世代シークエンシング技術の原理と小分子RNA同定への応用 佐野浩美,前田倫広 59 |
【1】 Single-Stranded Template DNA(sstDNA) ライブラリー調製 |
【2】 Capture beadの準備とエマルジョンPCR |
【3】 微小ビーズ回収 |
【1】 シークエンス用ビーズ調製 |
【5】 シークエンス |
6 小分子RNAのバイオインフォマティックス 渡部聡朗,十時泰 66 |
【1】 ウェブサイトを使った方法(少量解析) |
【2】 プログラムを用いた方法(大量解析) |
7 マイクロアレイを用いたmiRNAの大規模発現解析 村上善基,安田剛 71 |
【1】 マイクロアレイの作製 |
【2】 RNA抽出 |
【3】 ラベリング |
【4】 ハイブリダイゼーション |
8 whole mount in situハイブリダイゼーションによるmiRNAの発現解析 三嶋雄一郎,井上邦夫 77 |
【1】 プローブの調製 |
【2】 胚の固定 |
【3】 プローブのハイブリダイゼーションおよび検出 |
9 ArgonauteファミリーメンバーのSlicer活性の解析 塩見美喜子,岡田(永海)知子 84 |
【1】 免疫沈降法によるArgonauteの調製 |
【2】 標的RNAの調製 |
【3】 標的RNA切断アッセイ法 |
コラム 小分子RNAと幹細胞 宮川(倉持)さとみ 92 |
第3章 RNAiを用いた解析の応用 |
1 shRNAライブラリーを用いた特定分子経路の網羅的解析法 西賢二,程久美子 93 |
【1】 ライブラリーの構築 |
【2】 ヒト細胞を用いた特定分子経路の網羅的解析 |
2 有効なsiRNAのデザインと細胞への導入 加藤敬行,鈴木勉 99 |
① siRNAのデザイン法 99 |
【1】 siRNAの構造 |
【2】 siRNAの配列 |
【3】 活性予測アルゴリズムを用いた配列設計法 |
② siRNAの導入法 101 |
3 マウスにおけるRNAiの誘導とその評価法 蓮輪英毅,伊川正人,岡部勝 103 |
① RNAiトランスジェニックマウスの作製 103 |
【1】 RNAiトランスジーンの作製 |
【2】 RNAiトランスジーンの導入 |
② RNAiトランスジェニックマウスの評価(siRNAの検出) 105 |
③ グリーンマウス(EGFPトランスジェニックマウス)を用いた実験例 108 |
4 ショウジョウバエにおけるRNAiの誘導 影山裕二,佐藤仁泰 109 |
① dsRNAの顕微注入によるRNAiの誘導 109 |
【1】 顕微注入用ガラス針の作製 |
【2】 dsRNAの調製 |
【3】 顕微注入 |
【4】 dsRNAを注入した胚の回収 |
② トランスジーンを利用したRNAiの誘導 114 |
【1】 PCRによる標的領域の増幅とpENTR/D-TOPO vectorへのクローニング |
【2】 LR clonaseを用いたpRISEへのクローニング |
【3】 顕微注入法による形質転換 |
5 RNAiの植物への応用 堀孝一,渡辺雄一郎 118 |
①さまざまなRNAi法の特長 118 |
【1】 人工的に合成された2本鎖RNA(dsRNA)を導入する方法 |
【2】 細胞内でdsRNAを生産するコンストラクト(ヘアピンRNAベクター)を導入する方法 |
【3】 ウイルスベクターによる方法 |
【4】 RNAi誘導ベクターの設計と構築 |
【5】 標的領域の選択 |
② ウイルスベクターによるRNAiの実験法 120 |
【1】 RNAi誘導ウイルスベクターの構築 |
【2】 in vitro転写による感染性RNAの調製 |
【3】 感染 |
【4】 感染性の確認 |
【5】 感染葉すりつぶし液の調製 |
【6】 観察 |
コラム siRNAの医薬品への応用 嶋本顕 126 |
索引 128 |
上巻索引 132 |