原著者序文(初版・第2版) i |
原著考のブロフィール iv |
目次 v |
1章 過去1世紀にわたる物語 |
物質を貫通する目に見えない放射線 3 |
放射能とキュリー夫妻 3 |
放射能の本質,ラザフォードとソディー 6 |
放射性元素と同位体をメンデレーフの周期表にあてはめること 6 |
放射能と物理学 9 |
人工の放射能と,ジョリオ・キュリーのチーム 10 |
ウランの核分裂 11 |
ウランの核分裂のもたらすもの 原子力 13 |
元素の周期表の完成と拡張 16 |
放射能が至るところに存在すること 18 |
放射性元素の利用と乱用 20 |
放射線防護の法的規制 22 |
電力のための原子力 23 |
核兵器 24 |
2章 放射能と物質 |
放射能の初歩 29 |
原子構造 30 |
原子 30 |
原子の内部 31 |
原子核の内部 31 |
同位体 32 |
原子核構造 33 |
質量とエネルギー 33 |
力 34 |
基本的素粒子 36 |
実験的アフローチ 39 |
不安定な原子核と放射能 41 |
放射壊変の様式 43 |
γ線 44 |
放射壊変の確率 45 |
放射平衡 46 |
放射能時計 47 |
放射性炭素による年代測定 48 |
宇宙線で生成するそのほかの放射能 49 |
同位体比異常と消滅核種 50 |
放射能熱 51 |
3章 電離放射線 |
性質とエネルギー 55 |
電磁波 55 |
荷電粒子 57 |
中性子 58 |
物理的作用 58 |
エネルギーの散逸と賦与 58 |
透過力 61 |
検出 61 |
線量測定 63 |
放射線ラジオグラフィーと放射線利用計器 64 |
化学作用 65 |
水の放射線分解 66 |
放射線化学収率 67 |
事象の空間的分布 68 |
氷 69 |
水蒸気 70 |
フリーラジカル(遊離基) 71 |
放射線処理 72 |
生物学的作用 73 |
生体物質を構成する分子 73 |
細胞レベル 74 |
人体 75 |
リスク 77 |
放射線滅菌 78 |
大線量線源 79 |
4章 核変換過程の化学的側面 |
核変換 83 |
核反応 83 |
核分裂 85 |
照射装置と線源 87 |
ホットアトム化学 89 |
原子核の反跳 89 |
天然のホットアトム 91 |
応用ホットアトム化学 93 |
宇宙のホットアトム 94 |
放射壊変の化学的効果 94 |
β壊変 94 |
電子捕獲と内部転換 96 |
核変換過程の化学的環境への依存性 97 |
5章 元素合成,宇宙線,宇宙 |
地球の外の概観 99 |
膨張する宇宙と化石放線 101 |
観測 101 |
宇宙の始まり 102 |
宇宙でのエネルギーと物質 103 |
力と素粒子 103 |
重陽子とヘリウムの原子核 104 |
最初の原子と分子 105 |
放射線と物質で支配されている時代 105 |
恒星の中心部での核合成 106 |
ヘリウム 106 |
炭素 108 |
酸素から鉄へ 108 |
鉄より先:中性子との反応 108 |
超新星爆発での核合成 109 |
宇宙線 111 |
一次宇宙線 112 |
太陽風 113 |
二次宇宙線 114 |
宇宙線と宇宙学 114 |
反物質 115 |
宇宙に存在する反物質 115 |
人工的反物質 116 |
暗黒物質 117 |
6章 恒星間および惑星間物質 |
恒星間 121 |
宇宙空間 121 |
気体 121 |
塵(ダスト) 123 |
地球への落下 125 |
太陽系外からの訪問者,彗星 126 |
前太陽星雲の跡 126 |
"汚れた氷球" 128 |
彗星との最初の接近した出会い 130 |
放射線化学と彗星化学 131 |
電離放射線の被曝 131 |
化学変化の度合い 133 |
可能な放射線分解生成物 133 |
化学的及び物理的意味 134 |
進化論的な意味 134 |
太陽系内からの訪問者,隕石 135 |
石と金属のかたまり 135 |
組成 136 |
被曝年代 137 |
隕石の年齢 138 |
太陽系の年代測定 138 |
7章 初期の地球 |
遠い過去にさかのぼって 141 |
最占の岩石 142 |
惑星の誕生 142 |
大気と地殻 144 |
宇宙線起源の放射性核種 144 |
放射能起源の熱 144 |
超重元素 146 |
オクロ現象 146 |
発見 146 |
ウラン鉱堆積物中の連鎖核分裂 147 |
オクロの天然原子炉跡 149 |
地球の過去における核エネルギー 151 |
ウランの蓄積 151 |
典型的な天然原子炉の構成 152 |
混合放射線と線量測定 153 |
いくつの原子炉が存在したか 154 |
化学的および初期の生物化学的進 155 |
生命の始まり 156 |
エネルギー源としての電離放射線 157 |
8章 現在の地球 |
天然に存在する放射性物質 161 |
原始放射性核種 161 |
ウラン 162 |
ラジウムとラドン 163 |
トリウムとトロン 164 |
カリウム-40 164 |
宇宙線起源放射性核種 165 |
地球外起源の放射線 166 |
人工放射性物質 168 |
原子力発電所における放射性核種 168 |
特別生産の放射性核種と標識化合物 169 |
放射性同位体の利用によって何が可能が 170 |
特殊な照射 170 |
トレーサー利用 171 |
放射免疫分析(ラジオイムノアッセイ) 172 |
画像診断 173 |
放射化分析 175 |
放射線の被曝,障害,および事故 176 |
どこにも存在する放射線 176 |
1980年代中頃のイギリスでの被曝例 176 |
個人被曝線量 179 |
事故 180 |
放射線防護 181 |
原理 181 |
予防策 182 |
機器類 182 |
低レベル放射性廃棄物 183 |
9章 核エネルギー |
核エネルギー放出の制御 185 |
235Uの核分裂連鎖反応 185 |
臨界 186 |
原子力発電所 187 |
原子炉の一般的形式 187 |
加圧水型原子炉(PWR) 187 |
沸騰水型原子炉(BWR) 189 |
黒鉛減速炉 189 |
プルトニウム製造用原子炉 190 |
教育研究用原子炉 190 |
高速増殖炉(FBR) 190 |
ウラン燃料サイクル 192 |
産出 192 |
抽出 192 |
同位体の濃縮 192 |
核燃料 193 |
人工核分裂性核種 194 |
239Pu 194 |
233U 196 |
使用済核燃料 196 |
貯蔵 196 |
再処理 197 |
放射性廃棄物と核エネルギー 199 |
放射性廃棄物の発生源とその量 199 |
貯蔵と廃棄 201 |
長期間にわたる廃棄の方法 201 |
原子力発電所の廃止措置 203 |
安全性と事故 204 |
起こり得る事故 204 |
大きな事故 205 |
充分な安全とは 209 |
核爆発物 211 |
核分裂爆弾(原子爆弾) 211 |
核融合爆弾(水素爆弾) 212 |
核爆発の効果 212 |
非軍事的利用 213 |
リスクと恩恵 213 |
爆発物 214 |
電気 215 |
10章 将来の展望 |
地球の遙か彼方の核現象 217 |
太陽の核融合炉の終末 217 |
超新星の爆発による宇宙シャワー 218 |
宇宙の終末 218 |
核戦争の大きな危険性 219 |
メガトン核兵器 220 |
10キロトン核兵器 223 |
核兵器の大規模使用 直接の影響 223 |
その他の重大な影響 224 |
エネルギーと社会の進展 225 |
現代の見通し 225 |
再生可能エネルギー源 226 |
化石燃料 228 |
核分裂からのエネルギー その現実 229 |
熱中性子炉 231 |
固有安全性 232 |
高速中性子炉 234 |
核融合からのエネルギー 主要な成果 234 |
ミューオンと常温核融合 235 |
プラズマと高温核融合 235 |
核融合の損益分岐点 236 |
レーザー核融合 238 |
魅力のある目標 238 |
放射線と人間 240 |
付録 |
I 参考文献 243 |
II 放射能・放射線関連のノーベル賞受賞者 252 |
III 用語解説 253 |
IV 放射能・放射線・エネルギー関連の単位 263 |
V 英字略語一覧 265 |
索引 266 |
訳者あとがき 279 |